そこにいたのは、全員が見慣れたいつもの馬マスクの男、ばあちゃるだった。
「はーい、おやつ持ってきましたよー……あれ、なんかありました、皆?」
「あぁありがとう。 嫌なに、今さっき私たちの馴れ初めを話していた所でね。」
「うぇー?!まじんがー?!ちょいちょい、何か変な事話してないっすよね?」
「実際に会ったことをそのまま話しただけだとも。」
「……え、あの……う、プロデューサー?ちょ、ちょっと聞きたいんですけどー…」
「はい?何すか、すずすず。」
「……リクムさんの旦那さんって、ま、まさか……?」
「え、俺っすけど?」
軽い調子でそう答えた馬と、それを聞いてポカンとした顔を向ける少女ら。
そんな姿を見て、リクムは思わず吹き出してしまい、すぐに彼に詰め寄ってくる少女たちの姿を微笑ましそうに見守るのであった。