リーグを独走する28号。今季80試合目で、ついにシーズン50発ペースに乗せた。「それはあまり意識しないようにしたい。意識し過ぎると大振りになってしまう」と謙遜したが、
その打撃には味方のナインですら驚き、この日4安打した雄平は「しびれた。ほれそうになった」という。
 13年に60本塁打の日本記録を樹立したバレンティンが28号を放ったのは、7月6日(チームは73試合目)のことだった。
 同じようなペースでアーチを量産する山田を「最終的に45から50本は打つだろう」と予想した上で「もしも(自身を)抜くことがあれば、それはうれしい」とエールを送った。

 23歳で通算100本塁打にも王手をかけた。秋田では昨季から3戦連発。ヒーローインタビューで秋田のファンに向けて「凄い気持ちいいです。ありがとうございま〜す!」と声を張り上げた。5位とはいえ、2位・中日まで1・5ゲーム差と上位進出も視界に捉えた。
 「一戦一戦、今日みたいな戦い方をすればチャンスはある。野球は何があるか分からない」。4番を任され、14試合で8本塁打。チームを9勝5敗と上昇気流に乗せた男には風格が漂っていた。
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