辛口で鳴る野村氏も、今の山田の打撃はほめるしかなかった。1点を追う七回、2試合連発となる28号逆転2ランを放った主砲に「ホームラン王で盗塁王なんていない。天は二物も三物も与えた」と絶賛。
 さらに「全身を使って体が回っている。不思議なバッティング。天才だよ」とコメント。あれほど体全体を使いながら、ブレることなく確実に球をとらえる打撃フォームを見て捕手として攻略法は難しい、といった様子をみせた。

 それでも山田封じについて、「技術的には難しい」としながら、精神面を攻めることは有効、との意見を述べた。
 「オゥ、構えが変わったなと。本当は変わってないのに…、『そうかな』と思わせるだけでもいい。やってみる価値はある」とポツリ。野村氏が現役時代、強打者相手に仕掛けていた「ささやき戦術」こそ、絶好調の山田攻略法、との考えを示していた。
http://www.sanspo.com/baseball/news/20160704/swa16070408340004-n1.html?view=pc