読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏(90)が7日、東京ドームで行われた巨人−阪神を観戦し、巨人の現状について、約4分にわたり熱弁をふるった。

 試合はわずか1安打の完封負け。感想を問われ「オレは負けてる試合は見ないことにしているんだ、後ろを向いて」とバッサリ。
 首位の広島との差が10ゲームと開いていることには「そんなこと聞くな。不愉快だ」と顔をしかめ
「やっぱりこれはね、由伸(高橋監督)の責任じゃねえからな。フロントだよ。補強してねえもん。今の陣容で勝てっていったって無理だよ」と高橋監督を擁護し、編成上の問題を指摘した。

 チームは連勝が2で止まり4位に転落。上昇気流に乗り切れていないが「すぐに勝てるわけねえよ。だけど、いいとこにいってるんだ。これはまだ、メークミラクルの可能性はある。(96年に)11・5をひっくり返したんだから、可能性はある」と大逆転優勝への期待も。
 その上で「これでめちゃくちゃ頑張れば、オレは何にも批判しない。来年は必ず優勝するよ」と気勢を上げた。

 試合前には都内で高橋監督から前半戦の報告を受けた。老川オーナーも交えての“会談”の内容については「無駄話をするわけはないじゃないか」と話しただけで詳細は明かさなかったが、
就任1年目の指揮官について「一般論として、彼ほど頭のいい人はめったにいない」とたたえ「最高の人材だ」と高い信頼を口にしていた。
http://www.daily.co.jp/baseball/2016/07/08/0009263790.shtml