自力Vの可能性が消え、わずか1日で再び最下位に沈み、借金も今季ワーストタイの10に逆戻り。
試合中から鬼の形相だった金本監督の怒りの矛先は、先発・藤浪へ向けられた。
「立ち上がりがすべてでしょう。ストライクが入らなくて、取りにいって打たれて」と指揮官は目をとがらせた。
初回、藤浪は先頭・田中への四球をきっかけに2死満塁のピンチを招くと、鈴木に先制2点打を左前に運ばれるなど3点を失い出はなをくじかれた。
今季47失点のうち初回が13失点と立ち上がりに課題が山積み。「悔しいし自分自身に腹が立つ」と肩を落としたが、
白星のないここ5試合で先取点を許している。交流戦明けの広島3連戦で3連敗したリベンジを期した今3連戦。
何度も同じミスを繰り返す姿に「昨年14勝したピッチャーのやることじゃない」と指揮官の怒りは収まらなかった。
プロ最多の161球に到達するまで“懲罰”で続投させ、プロワースト8失点。3回には無警戒で丸に三盗を決められ、
8回にはプロ初のボークと集中力を欠いた。自己最多タイ13奪三振がかすむほどの炎上劇だ。
160球以上を投げるのは、阪神では2001年の井川以来。「今日は最後まで投げさせるつもりだった」。
さすがに8回を投げ終え交代させたが、9日にも出場選手登録を抹消され、球宴明けの次回登板まで2軍調整する可能性すら出てきた。
http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20160709-OHT1T50023.html