中日のジョーダン・ノルベルト投手(29)が8回途中2安打7奪三振2失点の好投で5勝目を挙げた。
 初回に2死満塁のピンチを招いたが、北條を高めの145キロの直球で空振り三振に仕留め、2回から7回までは無安打投球で阪神打線を寄せつけなかった。

 まさかのアクシデントもあった。3回1死。鳥谷に3球を投げたところで、突然投球をやめた。近藤コーチらが慌ててマウンドに駆けつける中、左腕は険しい顔で自らベンチに下がった。
 「ジョーダン投手、治療のため、しばらくお待ちください」のアナウンスにドームがざわついたが、なぜか谷繁監督や佐伯守備コーチは笑いをかみ殺す表情。数分後、ジョーダンは険しい顔のまま投球を再開し、何事もなかったかのように凡打の山を築いた。

 「心配かけて申し訳ない。おなかの調子が悪かったんだ。(ベンチで)薬をのんだのでもう大丈夫。昼に食べたものがちゃんと消化できず、ムカムカしてたんだ。何を食べたって? 豚肉さ」
 なんと緊急降板は食あたりが原因だったのだ―。

 5つの白星は全てナゴヤドーム(9試合5勝1敗)で挙げている。「自分の家のように思えるんだ」と本拠地球場との好相性を自賛したジョーダン。次戦は9日のヤクルト戦(神宮)での先発が有力。
 前回は6月25日、神宮でのヤクルト戦で3回3被弾7失点KOと“消化不良”の投球をしただけに、“他人の家”でリベンジしたいところだ。
http://www.hochi.co.jp/baseball/npb/20160701-OHT1T50195.html