次代を担う若虎2人が日の丸を背負い、海を渡る。10月28日からメキシコで開かれる「第1回U−23ワールドカップ」に植田と歳内が選出されたことが分かった。20年東京五輪世代の中で、世界を相手に戦う。

 同大会は23歳以下の若手プロを中心に、社会人も交えたチーム編成で臨む予定。韓国、オーストラリアなど13の国と地域が参加し、メキシコ国内の3会場で行われる。国際舞台の雰囲気を味わうことは、貴重な経験となるに違いない。

 植田は今季、1日・巨人戦でプロデビューを果たした将来の有望株。50メートル走5秒8の脚力を生かした走塁と、遊撃の守備が最大の武器だ。みやざきフェニックス・リーグの4日・斗山戦では、3安打4打点と大暴れした。初の日の丸で、さらなる成長のきっかけをつかむ。

 歳内は、11年の第9回AAAアジア野球選手権大会で日本代表の経験がある。今回の選出で2度目の代表選出となるが、より高いレベルを感じられるチャンス。今季の1軍では9試合の登板と悔しい1年になっただけに、フル回転で腕を振る。

 今季に芽が出た北條は、14年の21Uワールドカップの出場から一気に成長曲線を描いた。異国での日々は自らを強くさせる。2人が戦いの場に身を投じる。
http://www.daily.co.jp/tigers/2016/10/06/0009557271.shtml