沢村賞や2度の最多勝を獲得し、中日のエースとして活躍した川上憲伸投手(41)が19日、現役引退を表明した。名古屋のテレビ番組に出演し
「ユニホームを脱ぐ決意をしました。すっきりしています。重荷が下りた気もしますが、寂しい気持ちもあります」と語った。15年9月に右肩を手術し、同年に中日を退団。無所属のまま復帰を目指してトレーニングを積んでいた。

 カットボールを武器にNPBでは通算117勝(76敗)をマーク。08年オフにFAでブレーブスに移籍し、メジャーでも通算8勝を挙げた。12年に中日に復帰。
13年オフには一度、戦力外通告を受け、引退会見も打診された。それでも球団フロントが一新されると、再契約。しかし、かつての輝きを取り戻すことなく、15年は2軍戦も含めて登板がなかった。

 引退の決断を後押ししたのは、侍ジャパンの奮闘で「WBCでの選手のガッツや
投球を見て自信がなくなった」と説明した。今後はこれまで同様、野球評論家として活動する。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170320-00000055-spnannex-base