http://i.imgur.com/8TL7Q6m.jpg
 試合前の本拠地の外野に、アストロズの選手が集まった。全員が厳粛な表情。ブライアン・マッキャン捕手は黒いローブに身を包み、まるで司祭のようだった。

 厳かな雰囲気の中、ピッチ上で行われた前代未聞のスタジアムでの葬式。ただ、そこで葬られたのは人間ではなかった――。

「カルロス・ベルトランは2か月以上、グラブを使っていない。だから、月曜日にヒューストン・アストロズはセンターに集合した。偽の葬式を行い、彼のグラブを安らかに横たえた」

 記事ではこう報じている。RIP(Rest in peaceの略で「安らかに眠れ」の意)と記された墓の模型に加え、棺桶の代わりに白い箱に入ったベルトランのグラブがフィールドに安置されると、選手は片膝を付き、冥福を祈った。青木もこの葬儀に参加していた。