西武60点

2年連続で人気ナンバーワンの左右本格派、菊池雄星(花巻東)、大石達也(早大)を指名したのにくらべ、おとなしい指名になった。

 実戦的な投手主体の指名は、それだけ西武投手陣の脆弱さを物語っている。とくにゲーム中盤から終盤を託される中継ぎ陣が弱い。

 十亀剣(投手・JR東日本)は愛工大名電、日大時代は、ボールに勢いはあっても制球が定まらず、主戦の役割が果たせなかった。それが社会人になってからフォームがコンパクトになり、コントロールに安定感が出てきた。こういう変化はピッチングから迫力を奪いそうだが、ストレートは速くなり、さらにコントロールがよくなったため、たとえば右打者の内角攻めにも躊躇しなくなった。

 この十亀を先発で起用するのかリリーフで起用するのか、渡辺久信監督が昨年の大石に続いて頭を悩ますことになりそうだ。