楽天 80点

藤岡に1位入札して敗れ、社会人の武藤好貴(投手・JR北海道)を1位指名した。

 JR本社の鉄道事故が相次ぎ、公式戦欠場を余儀なくされたが、昨年の好印象が記憶にしっかり残り、違和感なく受け入れることができた。最速147キロを紹介されることが多いが、ストレートを売りにするような選手ではない。落差十分のカーブやキレ味鋭い130キロ程度のフォークボールで緩急のアクセントを作り、打者を翻弄する本格・技巧にこそ特徴がある。当然、即戦力候補。

 2位の釜田佳直(投手・金沢)は明日の楽天を担うエース候補だ。速いストレートがスコンスコン打たれた昨秋からひと冬越して打者近くで伸びる球質を獲得、夏にはガス欠を克服、歳内との好投手対決も制し、一躍超高校級右腕に上り詰めた。柔軟な頭脳と、課題に取り組む姿勢のよさは球の速さ以上に魅力がある。