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中日、弔いの白星 娘の通夜いく監督へ「これくらいは」


 1―1で迎えた二回裏。中日の選手たちが、ベンチ前で円陣を組んだ。「申し訳ないけど、途中でチームを離れる。勝てるように、頑張ってくれ」。輪の中心にいた森監督の言葉に、チームが一つになった。

 二回裏終了後、場内アナウンスで森脇内野守備走塁コーチが監督代行を務めると伝えられた。森監督は、7日に乳がんで35歳の若さで亡くなった長女の矢野麗華さんの通夜に参列するため、試合途中でナゴヤドームを後にした。


 直後の三回、ゲレーロの3ランで勝ち越した。両リーグ最速の今季30号。「監督は娘を失って悔しいだろうし、つらい時期だと思う。少しでも気持ちを楽にしてもらうために、これくらいやっていかないと」。

5歳の娘を持つ同じ父親として、いろんな思いがつまった特大アーチだった。