ナレーター「プロのニートは朝は早い」 [無断転載禁止]©bbspink.com
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東京中野区。
閑静な住宅街の一画。
ここに一軒のアパートがある。
プロニート>>1の仕事場である。
世界でも有数のプロニート。
彼らの仕事は決して世間に知らされるものではない。
我々は、プロニートの一日を追った。 Q.朝、早いですね?
俺「ははは、体調管理は大切ですからね。一日のスタートをどう切るか。これが大切なんです」
日が登る前、人々が行動する前から>>1は動き始める。
俺「俺なんかがプロニートやれてるのは(働いてる)みんなの支えがあるからなんです。だから誰よりも早く動き始めないと」
そう語る>>1の目は何よりも真剣だ。
プロに一切の妥協はない。
>>1の誇りはそこにあるという。 「まあ、好きで始めた仕事ですから」
最近は良い睡眠が取れないと口をこぼした Q.これからお仕事ですか?
「いえ、違います、あ、いや、そうなのかな?もう公私混同しちゃって(笑)」
朝の六時からみっちり三十分、
>>1はジョギングをする。
ニートを始めた時から、これを毎日続けている、と笑う。
「体が資本なところがありますからね。大切なんですよ、これ」 「おはようございます」
プロニートは近所付き合いも仕事の内だと語る
Q 月並みな質問ですが プロニートになろうって思ったきっかけは?
「んー 何だろなー 自分はもともとニートやってて ある日ふいに 何か中途半端な自分にものすごい腹がたってきちゃって。働こうかなって考えた時期もありましたよ でもそんなの自分じゃなくなる気がして....すごいジレンマですよ
だったらいっそのこと本格的にプロになっちゃおっかな?みたいな(笑)これしか生き方知 朝六時半。
ジョギングから帰ってきた>>1は真っ先にテレビをつける。
Q.休憩ですか?
「いえ、社会情勢なんかをね。この時間は(テレビニュースが)比較的まともですから」
六時五十分
>>1がテレビから離れ、台所に向かう。
取り出したのは手動のコーヒーミル。
手馴れた動きで豆の分量を図り挽き始める。
目線の先はテレビから離れない。
同時進行させることで、作業時間を減らす工夫だ。
Q.大変ですね?
「いやぁ、やっぱり挽きたての方が美味いですからね。なんと言っても」 七時。
>>1は急に慌ただしく動き始めた。
湧いたお湯を片手にコーヒーを淹れながら
トーストを焼く。
すぐに出来上がるコーヒーと焼きたての食パン。
これも、ニートを始めた頃から変わらないという。
「効率の面もありますけど、これを食べることで朝を迎えた、って気分のほうが大きいかな」
一切の抜かりはなく、素早く食べ終わる>>1。
時刻はまだ、七時半だ。 Q.これからお仕事ですか?
「すいません、静かに」
我々クルーを諌める>>1。
「耳を済ましてください。声がほら、きた、きたきたきた、ほら声がするでしょう?笑い声が」
確かに遠くに笑い声がする。
「近所の中学校の登校時間なんですよ」
この声を聞くことで社会とつながっている実感をもつ、と>>1は語る。
「ほら、こんな仕事でしょう?社会に切り離されてるんじゃ無いかって不安になってるころに、この声に気づいてね、それからは日課なんですよ」
こうして登校や出社する人々の声や足音を聞くことで
出社した気分になる、と言う。
プロならではの、技である。 七時四十五分。
「ふぅ、もういいかな」
沈黙を破ったのは、>>1であった。
「これ以上は危険ですからね。見極めが大切なんですよ」
あまり深く聞き入ると、向こうにひきづりこまれる。
プロの生命をたたれる可能性がある危険な作業なのだ。
Q.怖くは無いんですか?
「怖いといえばこわいですね。あと何年やれるか。わからない。その時どうなるのかも。ただ、続けたいですね。生きてる限りは」
そう笑う>>1には、確かに、プロの面影が見えた。 八時。
汗を流すために>>1は風呂にはいる。
風呂と同時に掃除も兼ねる。
「こうして朝に洗えば、夜には乾くでしょう?」
熟練の技が、光る。 Q.乾く、と言うと?
「風呂場が、ですね。日中は窓を開けてますから風がよく通るんですよ」
八時半。
風呂から上がってきた>>1は、
おもむろにスーツを着出した。
Q.これから外出ですか?
「違いますよ、急な来客が来た時に、出勤前の雰囲気が出せるでしょう?昼なら早退。夕方になれば早く帰宅できた雰囲気が」
この気配りこそがプロならではの続ける秘訣である、と>>1は語る。 九時。
洗濯を終え、干した>>1が部屋に戻ってくる。
Q.これからのご予定は?
「そうですね。まずは読書かな。今日読む本は、これです」
『エスキモーに氷を売る方法』
Q.これは?
「日々勉強することだらけですよ。マーケティングの知識だって、何かに活かせるかもしれない」
プロニートを続けるという覚悟は、決して譲らない。
>>1の気持ちは選ぶ本にも現れていた。 九時。
洗濯を終え、干した>>1が部屋に戻ってくる。
Q.これからのご予定は?
「そうですね。まずは読書かな。今日読む本は、これです」
『エスキモーに氷を売る方法』
Q.これは?
「日々勉強することだらけですよ。マーケティングの知識だって、何かに活かせるかもしれない」
プロニートを続けるという覚悟は、決して譲らない。
>>1の気持ちは選ぶ本にも現れていた。 Q.今日のメニューは?
「鳥肉がありますからね。した味つけてジーディーズンでも作ろうかな。って」
Q.バンジーディーズン?
「中華ですね。中国では一般的な家庭料理です。した味をつければ夜にも流用できますからね」
Q.お詳しいですね?
「まあ、レシピ見るの好きですし、これも読書時間の間に得た知識ですね」
こうして、本を通して得た知識をすぐに活かせるのがこの仕事の醍醐味であり、強みだという。
一時間ほど調理をして出来上がる料理。
我々クルーも頂いた。
「今日は特に上手にできたな」
満足の行く、出来らしい。 昼、一時。
レンタルしてきたDVDを取り出しセットする。
一つ一つの動作が洗練されて無駄の無い動きだ。
「そりゃあ、毎日、この時間になったら見てますからね。コツっていうか、慣れですよ。慣れ」
本日見るタイトルは
『運動靴と赤い金魚』
「あまり有名じゃ無いかもしれませんが、この監督の作品はいい作品を撮るので」
長いニート期間の間に、過去の名作はほとんど網羅したという>>1。
選び方にも、プロのセンスが光る。 Q.年間どれくらいの数を?
「そうですね。一日最低でも一本。ニートを始めてからは国内で公開中のものは基本、マイナーなものでもはしごして見る様になりましたから、年間500くらいかなぁ」
この膨大な量は、決して手は緩めない。
「プロとして第一線で活躍できる期間は限られてますからね。いかに効率よく時間を潰し、有意義に使うか。多分、他のプロ(のニート)たちも同じ命題と戦っていると思いますよ」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています