この頃の俺は、妹の事を忘れようとして女に手を出しまくってた
ナンパもしたし、脈がある女は片っ端から食ってた
でもやっぱり妹の事は諦め切れなかった
そして俺が大学二年で妹が高校二年の時、妹が男に告られて、しかもまんざらでもないように言っていたのを聞いてしまったんだ
そうしたらもう自分の気持ちを抑えていられなくなった
相変わらず妹とは仲が良かったんで、もしかしたら妹も俺の事を・・なんて淡い期待もあったからね
ところが現実の妹は、兄貴からのまさかの告白を受けて固まってた
俺の目からはドン引きされているように見えたんだ
なので慌てて誤魔化した
俺の正直な気持ちをただ伝えたかっただけだとか、お前は気にしないでいいから今までと同じように接してくれると嬉しいとか
あとは逃げるように帰ってきて、もう自己嫌悪の嵐(笑)
次の日になったら妹はそれまでと変わらない様子で接してくれたのと、男と付き合い始めた気配がなかったので救われたけどね
ただ、これを境に見境なく女に手を出すのはきっぱり止めた
妹以上に好きになった女以外は抱かないって、なんとなくだけど俺的なケジメって感じだった
結果的には妹以上の女に出会う事もなく、3年ほど童貞だった訳だけど
そして、俺は妹とどうにかなろうなんて思う事もなくなった
ところが妹が大学に合格した翌日、「私もお兄ちゃんの事、好きかもしれない」って予想もしてなかった告白を受けた
妹によると、俺の告白を受けてから無意識に俺の事を考えている自分を自覚したんだそうだ
例えば男を見る時は、俺と比較していたり(妹の理想は、俺みたいな優しい人だったんだってw)
それは思い返してみると妹が小さい頃からだったそうで、そこで自分も俺の事好きだったんじゃね?って分かったんだそうだ
でも実の兄妹で恋愛なんて・・って常識が妹にも働いたそうだが、それでもやっぱり俺の事が好きな気持ちは否定できず
ここでの発想が妹らしいんだけど、第一志望の大学に合格できたら(自分に対するご褒美として)俺に告白しようと決めたんだそうだ
もう俺は内心狂喜乱舞w
妹の告白を大喜びで受け入れて今日に至るという訳です