気丈なクシャナの唯一の弱点、それは亡き父方の従兄弟だった。
幼き頃よりほんの時々会う少女。
姉、もしくは母のように可愛がっていた少女が来場したとき、
十字架張付けのようだった拷問の場は一転した。
「わたし虫キライ、この人は虫の臭いがする。きっと隠してる」
小さき姫の苦情で全裸に剥かれるナウシカ。
「まだ虫臭いよぉ」

常に薄笑いを浮かべていたクシャナも気づいたように、
「姫、匂いの元を探してごらん」
姉、いや、母のようにクシャナを慕う姫は、
「はい!ねえ様」と、嬉しそうにニオイの元、すなわちナウシカの産道をえぐる…