茶髪の警官はまずあそこを隠している手に手錠をはめた。手錠の間の鎖は非常に短く、しかし、
その中間には大き目の輪がつけられていた。そして、次に茶髪の警官は短い鎖のついた大き目
の鈍く光る金属の輪を俺に見せた。
その輪には「15483-74」と刻印がされていた。俺が「これは何ですか?」と訊こうとした瞬間
に茶髪の警官は俺の首にその輪を回し、そして、そのままかちりとはめた。
そして、首輪についていた鎖と手錠の鎖の間にあった大き目の輪の意味を俺が理解した時には、
茶髪の警官はポケットの中から、南京錠を取り出していた。
「手を首につけなさい」
茶髪の警官が静かに言うが、俺は手を動かさなかった。しかし、次の瞬間、背の高い警官の力
によって、俺の両手は首もとまで上げられて、首輪に固定されてしまった。
俺は全裸になり、手錠をはめられ、首輪をはめられ、更に手錠と首輪を固定されて、あそこを
隠すことも出来ずに市役所の駐車場に立たされていた。

「車に乗りなさい」
呆然としている俺に背の高い警官が告げた。俺はあそこが隠せるならと、急いで開いているド
アから車に入ろうとした。しかし、背の高い警官に首輪を掴まれ、「がふっ」という声を上げ、
俺は立ち止まった。
「何勘違いしている? 荷台だ」
茶髪の警官に言われ、頭のどこからかの「分かっていただろ?」という声を聞きながら、俺は
荷台に上がった。
荷台に上がると、背の高い警官から、進行方向に対して後ろ向きに座るように指示され、従う
と、茶髪の警官がもう一つ南京錠を取りだし、俺の首輪とトラックの乗員部分側の壁にあった
小さな輪に固定した。そうすると俺は身体を起こすことも、身体を沈めることも出来なくなっ
た。
二人は俺が荷台に固定されたことを確認すると、車に乗りこみ、市役所から、劣等種調教施設
へと俺を運ぶために車を走らせ始めた。
俺は街中で惨めな姿をさらしながら、調教施設のことを考え、大きくそそり起っているあそこ
を見て、診断が間違っていなかったことを今更ながらに納得した。