>>855のつづき。

小柄な小悪魔が、男を見下ろしながら微笑む。
くいっと男の顎を掴み、いろいろ動かしては顔を観察する。
なるほどね、ふうん…小悪魔は小さく呟くと、にいっと口角をあげる。
「さあ、楽しいマゾ教育の時間だよ?失望させないでね?」
クスッと小悪魔は笑った。
「さあ、行こうか。」
小悪魔が踵を返す。リードを持った黒制服の女が男を引っ張るが、後ろ手に拘束されたままで膝立ちでは早く歩けそうになかった。
首輪を引かれ、つまずいてしたたかに頬や肩をコンクリートの床にぶつける。
「早くしなさい!」
もう独りの黒制服の女が鞭を振り上げ、強かに打ちつけた。
ギヒい!と男の悲鳴が上がる。
「さすがにまだ膝で早くは歩けないか。貞操帯つけて無いから手も自由に出来ないし。許してあげる。立っていいよ。」
小悪魔が微笑む。
黒制服の女性が首輪を掴み、片腕で引き上げると、男は宙吊りにされるのかと思うくらいに引き上げられた。
腕力でも絶対に敵いそうにない、と思い知らされる。
呆然と立ち尽くす男に、「礼はどうした?!」叱りながら黒制服の女が鞭を振り下ろす。
「があ!…お情けありがとうございます!」
悲鳴をあげながら男が礼をいう。
「…躾がいのあることね。」そう言って、小悪魔はクスクスと笑った。