すると、その直後、

 香織達の座らされている場所と、黒天使が立っている教壇の中間。
 即ち、先に述べた、赤絨毯の敷かれている段上、其の両端から、
 幾人かの人間が、駆け足で、ゾロゾロと入って来たかと思うと、
 其の段上の縁に、素早く、横一列に整列したのである。

 整列していたのは、女性達であった。

 弾力と艶を兼ね備えた、血色の良い柔肌。
 たわわに実った両乳房。
 滑らかに括れた腹部。
 豊かに張り満ちた腰部。
 プリンとした肉付きの臀部。 
 光に照らされ、ギラリと黒光りする陰毛が生茂る股間の叢。
 其れ等、肉体の一切が、全て露となってしまっている、
 一糸纏わぬ素っ裸の、10人の若い女性達であった。
 そして、やはりといか、
 そんな10人の全裸女性達の首にもまた、
 香織達の首に有る物と同一の、
 鮮やかな真紅の首輪が嵌められているのであった。

 全身を真っ裸に剥かれて、首輪を嵌められた、うら若い美女。

 どうやら、この10人の女性達も、彼女達の眼下に座らされている、
 香織達100余人の全裸虜囚と同じ境遇のようである。