【ヤプー】〜限り無く絶望に近い幸福〜【外伝】
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沼 正三氏の著作「家畜人ヤプー」の世界観を基に、
自分好みの場面を書いてみました。
395の続き
土着ヤプー調教の7つ道具
土着ヤプーの調教には事前の心構えの他にも、いくつかの道具を必要とします。
今から紹介する7つの調教用具を揃えて、効率的な調教を行いましょう。
その1 首輪
これは基本中の基本であり、必ず用意しましょう。
また、家畜飼育法によって全てのヤプーの所有者には、
個体識別と所有者特定の為の首輪を、所有するヤプーに装着させることが義務付けられているので、
調教終了後も常時ヤプーに付けておきましょう。
首輪には様々な種類が在りますが、ここでは
電撃、頸部圧迫、投薬、生体反応計測機能等が組み込まれた調教特化型の首輪を使いましょう。 その2 手かせ・足かせ
首輪の様に絶対に必要というほどではありませんが、有ると非常に便利です。
特に電磁石内臓の浮遊機能付きの枷と専用磁力線装置を部屋に設置して使うと、
例えば、反抗する土着ヤプーを即座に床に貼り付けにしたり、
あるいは、ヤプーの体を空中に逆さづりにしたまま開脚させたりというふうに、
ヤプーに、思いのままの姿勢を簡単に取らせることが出来るので大変おすすめです。
その3 性操帯 (オーガズムコントロールベルト)
耳慣れない言葉かも知れませんが、これは土着ヤプーの調教に
絶大な効果を発揮する優れものですので是非用意しましょう。
また、これを使った調教法は、ヤプーだけでなく仕込む側の飼い主にとっても
大変愉快なものとることでしょうが、その詳細は、これの使い方と併せてお話いたしましょう。 その4 珍棒
珍棒とは、雄ヤプーのペニスを加工して出来た、硬くて良く撓る棒状の鞭のことです。
一振りで大変な激痛をヤプーに与え、土着ヤプーの不要な人間意識を粉砕します。
しかし、これは非常に危険な道具なので、使用には十分注意して適切に使いましょう。
その5 汚物団子
土着ヤプーが上手く命令をこなした時に与えるご褒美です。
材料は、飼い主の体から排泄される汗や垢等の汚物を分析し量産した
飼い主の臭いを覚えさせるための成分と
ヤプーの脳に作用して猛烈な多幸感を喚起する薬剤を混ぜ合わせています。
汚物から出来ているので当然強烈な悪臭を放ちます。
土着ヤプーも最初のうちはその味と臭いを嫌がりますが、
そのまま食べさせ続ければ、しだいにその味と臭いこそが病みつきになって、
ご褒美ほしさに積極的に調教を受けたがり、さらには元となっている
飼い主の臭いや、排泄物に特別な執着心を抱くようになります。
用意するには、まず自分の排泄物を少量採取し、それをヤップショップに渡せば
オーダーメイドの汚物団子を作ってくれます。 その6 睡眠学習装置
土着ヤプーの調教は寝ている間にも行えます。土着ヤプーが寝る時には、この機能が付いた枕方の送受信機を使って
睡眠中のヤプーの脳内に干渉し、例えば自分が飼い主からの調教を喜んで受け入れて飼い主のために奉仕する未来の姿を見せて、
本当は自分も服従することを望んでいるんだと、ヤプーが考えるような飼い主が見せたいと思う夢をヤプーにみせて、
土着ヤプーの自発的な服従本能の開花を促すための装置です。
その7 先導畜 (リードヤプー)
土着ヤプーを含め、ヤプーは模倣能力に優れた動物です。良いお手本を見せてやれば、それを上手に真似する事が出来ます。
ですから、土着ヤプーを調教する際にもこれを応用して、調教対象の土着ヤプーと、既に調教が完了して
一匹前の家畜人に仕込まれた土着ヤプーを一緒にさせ、未調教のヤプーの前で、仕込みたい事柄のお手本を見せてやり、
さらに、一緒の檻に入れて飼育し、飼い主が直接調教を加えない間も、服従本能が未開花の新畜に、正しい家畜意識を持たせる手助けをするのが、この先導畜です。
既に、周りに仕込み済みの土着ヤプーを飼っている知り合いがいれば、調教の間借りられないかお願いしてみましょう。
そう出来ない場合は、ヤップショップに行けば、仕込み済みの土着ヤプーを貸し出してくれるのでそれを使いましょう。
なお、群れ全体の流れに自分の思考を合わせるという群生本能の強いヤプーの性質上、使う先導畜の数は、
仕込むヤプーの数と同数か、それよりも多いのが理想なので、調教する土着ヤプーが2匹の時は最低でも2匹、
3匹仕込む時は3匹以上の先導畜を用意するのが望ましいでしょう。 土着ヤプーを調教する
基礎畜化調教
以上の準備が整ったら、いよいよ土着ヤプーの調教を始めましょう。
土着ヤプーの調教には、セッチン調教、ぺニリンガ調教、カニリンガ調教等
様々な種類がありますが、今回はそれら目的別の応用型調教に繋がる土台となる基礎的調教、
つまり土着ヤプーの誤った人間意識を完全に破壊してその上から正しい畜人意識を教え込み、
土着ヤプーの服従本能を開花させて家畜化させるという最も基本的で最も重要な調教を行います。
では、どのようにしてそれを実現するのかというと、これにもヤプーの性質を上手く利用するのですが、
おおまかに言うと、まず苦痛と恐怖で人間意識とそこからくる反抗心を消し去り、
次に、餌と快楽でそれまで人間意識という重しによって抑圧されていた食欲・性欲などの原始的本能を開放し、
あらゆる規範・倫理をもたず、ただ本能的欲求にのみしたがう純粋な「動物」に転化させ、
さらに、今度は「苦痛」と「快楽」を脳の「刷り込み」機能を利用した「条件付け」によって、
もともとは苦痛と感じていた事象と、もともとから快楽と感じている事象の間を「反射回路」によって接続し、
苦痛を快楽に変換することで土着ヤプーの深層心理に眠る服従本能を開花させ、
家畜であるヤプーとしての正しい規範・倫理、つまり畜人意識を身につけた「家畜動物」に仕上げます。 基礎無くして応用は立たずというのはヤプーに関しても同様です。
あなたの土着ヤプーを何所へ連れても恥ずかしくない一匹前の家畜人に仕込むならば、
この基礎調教は決して疎かにしてはいけません。
土着ヤプーの服従本能が開花して正しい畜人意識をもつまで、根気をもって調教してやりましょう。
調教器具の装着
それでは調教を開始しましょう。
今回は未調教の土着ヤプーを使って実際に調教を行いながら解説します。
調教対象の土着ヤプーは、雄と雌が一匹づつの計2匹。
雄は年齢23歳、雌は20歳、邪蛮諸島での野生生活では新婚間もないカップルだったようで、
ちょうど2日前に、新婚旅行の最中を2匹揃って捕獲されてきたばかりです。
家畜適正試験(ドメステスト)の結果は、2匹とも運動能力・人間意識指数ともに標準でしたが、
体格項目の分野は、雄ヤプーがペニスの評価で大きさ・形状・肉質において平均越えのAA格付け、
雌ヤプーの方は、乳房がAAでさらにワギナが大きさ・形状・収縮性でAA+というなかなかの高評価で
知能指数も共に平均以上で読心畜化できるで、総合評価はAAと2匹とも上等な品質の土着ヤプーです。
2匹とも顔に愛嬌があり、なかなか仕込み甲斐のある良畜です。 適正試験後は洗礼を済ませただけで原畜舎に入れておいたので、全裸に首輪のヤプーらしいかっこうですが、
皮膚強化処置や畜人給餌回虫の寄生などの畜体処理は施されていません。
慣れている人の場合はこれらのキャトライズを先行させても土着ヤプーを十分仕込めるでしょうが、
今回は順を追って調教するので全くの生身の状態にしてあります。
ただし、ペニスやワギナと肛門周辺の陰毛は、
性操帯装着時に邪魔になるので事前に剃り落として2匹ともパイパンにしてあります。
性器の露出に強い羞恥心を抱く未調教の土着ヤプーにとっては、
その性器が丸ごと剥き出しにさせられるパイパン処置は、これだけでも結構な調教効果を期待できます。
まず、檻に入れておいた土着ヤプーを外にだして2匹の体に先述の電磁枷を取り付けます。
といっても電磁枷は起動させれば自動でヤプーの体に取り付くので直ぐに済みます。
抵抗する場合は、その都度首輪の電撃や首絞め機能を使って黙らせましょう。装着が完了したら調教準備完了です。 その1 服従姿勢をとらせる
基礎的調教の中でも更に基礎的な調教が礼儀作法です。
人間関係に礼儀作法が不可欠なように、人間社会で暮らすヤプーにも
人間に対する正しい礼儀作法を教えてやらなければなりません。その人間に対する礼儀が、ヤプーの服従姿勢です。
服従姿勢で教え込むべきなのが以下に述べる
「シッコ」、「オシッコ」、「ウンコ」、「チンコ」、「マンコ」の5つの服従姿勢です。
「シッコ」とはヤプーを二本の脚で立たせて両腕を脇に揃えさせる姿勢の、
「オシッコ」とはヤプーをしゃがむように座らせて両手を地面に付けさせる姿勢の
「ウンコ」とはヤプーに土下座させて額まで地面に付けさせながら、脚を開いて尻は上にあげる姿勢の、
「チンコ」とはヤプーに仰向けで背骨を反らせて、下腹部を天井に突き出すように両手両足で立たせる姿勢の、
「マンコ」とはでんぐり返しの途中のように頭を下に尻を上にした状態で両足を大きく開き、
開いた両足を真っ直ぐに伸ばした両腕で掴んで、手足が尻を頂点に3角形を作り、更に両目と口を大きく開いて舌をだす姿勢のことです。 これらの姿勢はヤプーが人間という支配者に服従し崇拝しているということを示すもので、
とくに「マンコ」は「全穴礼法」という呼称もあり、これはヤプーに「マンコ」をさせると、
両目、両耳、鼻、口、臍、尿道口、肛門、さらに雌ヤプーの場合は膣口と、
ヤプーの体に開いている穴という穴が全て人前に晒されることからそう呼ぶのですが、
それは、ヤプーの肉体の内と外を繋ぐ「穴」を全て晒すことで、
自分は神に奉仕する家畜としてその身の内に何も隠さず、神から与えられる寵愛を全身で賜るという
人間への最大級の崇拝の念をヤプーに示させることも意味しているので、
「マンコ」はヤプーの礼儀作法のなかで最上位にあり、公式な場や客人に対する表敬のためにも欠かせません。
なのでこれが出来ないと躾のなっていない駄畜とされ、その飼い主の恥となります。
家畜の失態はその飼い主の失態です。粗相をしない利口なヤプーにするためにきちんと教え込みましょう。
それでは実際にこの2匹にも服従姿勢を仕込んでいきましょう。 まずは一番簡単な「シッコ」からさせようとおもいますが、その前に、この2匹に名前を付けます。
ヤプーに命令するときには、特に今回のように未調教土着ヤプーの訓練の際には、逐一そのヤプーの名前を呼びながら命令しましょう。
飼ヤプーの名づけかたについては、なるべくヤプー自身が聞き取りやすい、短くて簡単な名前を付けると良いでしょう。
この2匹は邪蛮諸島では、雄のほうが「タカハラコウタロウ」雌のほうは「タカハラマサコ」という名前だったようなので、
とりあえず、雄を「タロ」、雌は「マコ」と命名しておきましょう。これなら2匹にも聞き取りやすくて混乱しないでしょう。
それでは、あらためて「シッコ」の訓練です。
まず、タロとマコの前に、用意した先導畜を立たせます。今回は以前に私が仕込んだ土着ヤプーの中から、雄と雌の2匹を先導畜として使います。
この二匹も元々邪蛮諸島では夫婦として一緒に暮らしていたところを捕獲してきたので、
ちょうどタロとマコと同じ境遇から家畜化を施されたことになり、今回の先導畜としては丁度良い2匹です。
まず先導畜の2匹に「シッコ」と命令します。2匹とも調教済みですから当然しっかり従います。
これを2〜3回程繰り返してタロとマコに、お手本をしっかり覚えさせます。
それが済んだら、タロとマコにもやらせます。命令するときは、まず名前を呼び、続けて指示語をつなげます。
「タロ、マコ、シッコ!」
しかし、2匹ともシッコをしません。
ここで、首輪に搭載されている生体反応測定機能を使って2匹の精神状態を調べてみます。
2匹ともおおよそ 恐怖3 対 怒り7 の割合の感情分布で、
かなり反抗的な意思を持っていると言えます。
でもこれは、調教を受け始めたばかりの土着ヤプーとしては普通の反応で、
最初の命令からいきなり素直に従う土着ヤプーは、まずいません。
ですから、すかさず2匹の首輪の電撃と窒息の機能を作動させます。
懲罰時間はほんの2〜3秒で十分です。罰のやりすぎには注意しましょう。
罰を加えたらもう一度同じ命令を出します。
しかし、2匹とも泣き喚いて激昂し、まだ従いません。
なので、もう一度同じ罰を与えます。
終わったらすかさず、同じ命令を出します。
これを2匹がちゃんと従うまで続けます。
絶対に途中でやめてはいけません。
結局タロとマコは8回目の命令で「シッコ」をしました。
私が今まで仕込んできた土着ヤプーも、最初は大抵5回から10回の間で従ってきたので、
この2匹も平均的な結果に収まっています。 しかし、命令に従ったといってもその眼や表情には、まだ反抗的な意識がありありと見えます。
再び感情分布を調べても 恐怖7 対 怒り3 と恐怖と怒りの比率が逆転してはいますが、
まだ全体3分の1近い感情が怒り=反抗心で占められています。
しかし、これも調教間もない土着ヤプーがとる普通の反応です。
今は、土着ヤプーが内心ではどんなに不服に思っていようと、
ヤプーが飼い主からの罰に強い恐怖心を抱き、
自分が飼い主に逆らっても大きな苦痛が待っているだけだということをヤプーに判らせ、
飼い主の怒りに触れぬように行動で従うようにさせられれば問題ありません。
そして、言う事を聞いたヤプーにはご褒美をやりましょう。
2匹に汚物団子を食べさせてあげます。
しかし、2匹とも嫌がって吐き出してしまいました。
これも、まだ人間の排泄物の味に慣れていない土着ヤプー共通の反応です。
ご褒美を粗末にしたので、強い罰を与えます。
2匹の尻を珍棒で1発ずつ叩きます。
珍棒は首輪の電撃や圧迫よりも強烈な痛みを与えるので使用には特に気をつけましょう。
今回は1発ずつで十分です。
珍棒の威力を味わったタロとマコには、飼い主へのより強い恐怖心が植えつけられました。
感情分布も 恐怖9 対 怒り1 と2匹とも恐怖心が圧倒的な比率になっています。
珍棒の苦痛はそれほど強力なのです。 こうして、「人間に逆らう行動」がもたらす結果に対する絶対的な恐怖をしっかりと教え込み、
間違った人間意識からくる土着ヤプーの反抗心を徹底的に破壊していきます。
鞭撻後の2匹は、吐き出した汚物団子を残さず食べました。
今はまだ罰を恐れて我慢して食べているだけですが、
数日経てば心からおいしいと感じはじめ、
それからは、ご褒美欲しさに自発的に調教を受け入れるようになります。
続いて、「シッコ」と同じ要領で残りの
「オシッコ」「ウンコ」「チンコ」「マンコ」の服従姿勢も仕込んでいきましょう。
やはりまだ感情分布には命令への怒りや、
全裸服従姿勢への恥ずかしさといった余計な反抗心や羞恥心が残っていますが、
最初の「シッコ」の時と違い、タロもマコも罰を恐れておとなしく服従姿勢をとっていきます。
ここで、最後に「マンコ」姿勢をとらせたところで一旦調教部屋から出て、
しばらく2匹をそのままの体勢で放置してみます。 お久しぶりです。徒然なるままに続きを書いてみます。
良かったら読んでみて下さい。
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一歩、また一歩と、乙女は回廊を進んでゆく。
先ほど、あの激走の末に、自由と解放への僅かな希望を賭けた戦いに敗れ去った香織は、あの激情は今やすっかり吸いつくされ、抜け殻のような白い裸体を、二匹の神畜に導かれるまま、
白亜の絶望・・・人間としての終焉にむけて、淡々と歩を進めていた。
人形。その表現がぴったりと当てはまる様に、香織の美しき裸体の中は完全なる忘却と空洞が支配していた。
最早、自分が人間であることさえも忘れ、思考することを止め、ただ服従することですべてを受け入れる。
自らの意思では手足さえ動かせない、操り人形である。
そうするうち、香織は再びあの泉の前に立っていた。先ほど、家族への思いから、奇跡的に自我を取り戻したあの場所である。
しかし、奇跡は二度は起きない。完全なる無に支配された少女の心は、二度と戻らない。少女の人間としての輝かしき人生は、今、終わりを迎えようとしている。 「これは始まりである。かつての自分を捨てることは容易ではあらず、深く悲しい絶望を伴う。しかし、これは汝らにとっては恵みなのである」
黒天使は中空高くから説いた。
「畜生、奴隷・・・それらは下劣な種族が身勝手につけた俗称である。
ヤプーとは、高貴なるものに仕えるという、天から与えられた使命と、自らがそれを全うするに相応な存在であるということを理解した聡明な種族である。自我、思考、知性。それらは本来汝らが持つべくには値わざるものであり、こうして失われることに、何の悲観の余地もない。
汝らがあるべき姿。
ヤプーとして生まれ変わること。これは絶対的に汝らにとっての幸福の至りなのである。
さあ、今こそ、神畜としてのその姿を。汝ら全てでここに晒してみよ」
荘厳に手を広げて黒天使が論じ終えると共に、階下で茫然と整列していた神畜たちが一斉に立ち上がり。
どこからともなく再び現れた先導畜達を先頭に、足並みをそろえて黒天使のもとへ、その巨大な階段を行進し始めた。
一方、美鈴達も、黒天使の演説に背を押されるように、最後の神畜を作り出すべく、一層強く香織の手を引き始めた。
香織は力なくそれに従う。香織だけに、今の黒天使の言葉は響かなかった。
先ほど拒んだ、その金色の泉へと下りる階段の一歩を、香織はただ茫然と踏み降りて行った。
>>423
ゆっくりでいいので続けてください
ありがとうございました クララ・フォン・コトヴィック畜人牧場】
宇宙帝国イースの首都星カルーの地下深くにある『クララ・フォン・コトヴィック畜人牧場』。
ここは、イース有数の名門大貴族であるクララ・フォン・コトヴィック公爵によって建てられ、
公爵所有のヤプーのみを収容し、公爵が日常で使用する様々な種類のヤプーを、
公爵に代わって飼育・調教している公爵専用の牧場である。
この牧場で飼育されているヤプーには、公爵が土着畜人市場(ジャップマーケット)
で競り落としたり、公爵自身が土着畜人狩猟(ジャップハンティング)によって捕獲してきた
邪蛮諸島産の土着ヤプーが多数飼育されている。
施設内は主に、調教師の待機宿泊所と各種調教訓練場に加え、
ヤプーにとっては神であり崇拝の対象である公爵への礼拝堂、
そして、肉便器(セッチン)候補畜、舌人形(カニリンガ)候補畜、唇人形(ぺニリンガ)候補畜、
畜力車(プクーター)候補畜、また乳畜飼育用に割り当てられた5箇所の飼育区画で構成されている。
各飼育区画内には、セッチン約千匹、カニリンガ約千匹、ぺニリンガ約千匹、プクーター約千匹、
合計約1万匹程の各候補畜たちが、また、乳畜にいたっては約100万匹と、
合計101万匹を超えるヤプー、が畜舎と呼ばれる飼育用の建物内に収容されている。
命令に従わない、相手かまわず吼え回って威嚇する、首輪を嫌がり取り外そうとする等々、
ここに収容されて来る土着ヤプーは、邪蛮諸島から捕獲されて来て日が浅いため、
どれも家畜人として問題のある未調教の土着ヤプーばかりであるが、
ここからは、そんな反抗的な土着ヤプーが、熟練調教師たちの馴致によって、
いかに従順で便利な家畜らしいヤプーに調教されていくのかという過程を、
それぞれの畜舎で飼われている数匹の土着ヤプーたちに焦点を当てて観てみよう。 午前0時、家畜たちの1日が始まった。
牧場内の各畜舎で、起床を命じるブザーがけたたましく鳴り響き、
薄暗い畜舎の硬い床の上で眠っていたヤプーたちに調教の開始を告げる。
と同時に、各畜舎内に設けられた畜房の施錠が開錠されて全ての扉が開放された。
(畜房とは広大な畜舎のなかを、鉄格子で細かく区切って作った奥行き横幅共に5メートル四方の小さな檻のことで、
この畜房が、畜舎内をつらぬく幾つかの通路の左右両側に、端から端まで並べられて1つの畜舎を構成している。
この畜房1つにつき10匹の土着ヤプーを詰め込んで共同生活をさせているのだが、
とにかく狭いので、横になって寝ると床一面にヤプーが敷き詰められたようになる。)
開け放たれた檻の中から続々と出て来たヤプーたちは、素早く通路側に顔を向けて一直線に整列した。
畜舎のなかは僅かな明りしかない薄暗い状態で、お互いの姿もはっきりと見ることはできない。
それにも関わらず、これほど綺麗に整列できるのは習慣として体に仕込まれているからであろう。
ゴーーーー
という音と共に全ての畜舎の扉が一斉に開いてゆき、中に光が差し込んできて畜舎内を照らしだす。
明るくなった畜舎に調教士たちが入ってきて、直立不動で整列したヤプーたちを見回っていく。 それら畜舎のうちの1つについて見てみると、
並んでいるのは、推定年齢10代後半から20代前半と見られる、若くて健康そうな雌ばかりであり、
首にピッタリと密着している鮮やかな赤色の首輪を除けば、全員が一糸まとわぬ素っ裸の状態で立たされていた。
全裸に首輪という格好は、ヤプーにとって普通の姿であり、邪蛮諸島では服を着て生活していた土着ヤプーも、
捕獲された後は当然その衣服を全て剥ぎ取られ、替わりに首輪を嵌められた姿で生活させられるのであるが、
この雌たちには、それらに加えて、普通のヤプーには無い処置も加えられていた。
まず目に付くのが、胴体に描かれた図形と文字と数字である。
各雌畜の胸のあたりに、1辺が5センチ程の金色の五芒星が、1個または2個もしくは3個輝いていたり、
あるいは1個も星の描かれていない個体もいる一方で、
胸の直ぐ下あたりから臍までの間と、背中側の腰の部分には一つのアルファベットが大文字で、
また、臍から下腹部までの間と、左右の尻の部分には2つのアラビア数字が黒色で大きく描かれており、
それらは、「W48」「C31」「N86」等々、各個体に全て異なる組み合わせで描かれていた。
さらに、雌たちの股間部には陰毛が無く、性器が丸出しにされていた。
ヤプーの陰毛除去は、子宮畜(ヤプム)の剃毛や、各種生体家具の全身脱毛等でも見られるが、
この雌たちの場合には、陰毛除去によって露出した恥丘の周辺部に4個、左右の素頸部に2個づつ、
さらに、左右の大陰唇の直ぐ外側に3個づつ、会陰部の中央および膣口側と肛門側の両端にかけて6個、
最後に、尾?骨から腰椎の部分にかけて8個と、各個体の下腹部周辺の28ヶ所に、
胡麻粒ほどの小さな黒い点が存在していた。
「進めー!!!」
調教士が大声で命じると、ヤプーたちは奇麗な隊列を維持しながら駆け足で畜舎の外に出ていく。
>>427
訂正
各飼育区画内には、セッチン約千匹、カニリンガ約千匹、ぺニリンガ約千匹、
↓
各飼育区画内には、セッチン約3千匹、カニリンガ約3千匹、ぺニリンガ約3千匹、 >>429
さらに訂正 尾?骨
↓
尾てい骨
何故か漢字が正しく表示されない。 >>429
さらに訂正 尾?骨
↓
尾てい骨
何故か漢字が正しく表示されない。 乙です
>肉便器(セッチン)候補畜、舌人形(カニリンガ)候補畜、唇人形(ぺニリンガ)候補畜
どう馴致されていくんだろう
後この施設は雌中心なんですね
ヤプーがもう少し後に書かれていればポニーボーイ・ガールネタもあったのだろうか >>429の続き
別の畜舎からも、同様の格好をしたヤプーたちが、駆け足で畜舎から続々と出て来ている。
畜舎の外は広い1本の通路になっていて、その先が4つの通路に枝分かれしていた。
4つの通路の上部のうち3つには、ヤプーたちの胸に描かれていたものと同じ星が1個から3個まで描かれ、
残りの1つには、何も描かれていなかった。そして、胸に星の無いヤプーたちは、星の無い通路を、
星が1つあるヤプーたちは、星が1つの通路をというふうに、其々の星の数に対応して別々の通路を通って行く。
まず、星の無いヤプーたちの様子を見てみよう。
無印の通路を通った先には、まるで地上に出たかと錯覚するほどの草木や土に覆われた広大な空間が広がっていて、
そのなかで星の無いヤプーの集団が、調教士たちに鞭を打たれつつ、何かを呪文のような言葉を全員で唱えながら、
走らされたり、泳がされたり、跳んだり、登ったり、転げ落ちたりさせられていた。
では今度は、星が3つあるヤプーたちの様子を見てみよう。
3つ星の通路の先にあったのは、先ほどの広大な地下庭園と比べれば、
こじんまりとしていたが、それでもかなりの広さをもつ空間であった。
壁も床も天井も全面灰色がかった無機質な空間で、
壁にはA61、D26、M99といった標識が等間隔で左右にズラリと並んでいた。 と、そこに誰かが1人やって来た。調教士ではない。
黄金に輝く頭髪。象牙のように白い肌。大粒のサファイアを埋め込んだかのような青く美しい瞳。
ルネサンス彫刻の傑作が、命を得て歩いているかのような完璧な均整の肢体。
この牧場の主であるクララ・フォン・コトヴィック公爵である。
が、それに続いて、全く同じ姿をした人間が1人また1人と次々に入ってきて、
壁に描かれた表示の前に一人づつ並んでいった。
すると、表示の描かれた壁の一部が一斉に上に引き上げられた。
公爵の一団が、その先の中に1人づつ入っていくと、引き上げられた扉が静かに降りた。
一体扉の向こうに何があるのか?
ここからは、そのうちの1つである「M99」と描かれた扉の奥を観てみよう。
「M99」と描かれた扉の先にあったのは、こじんまりとした殺風景な小部屋だった。
四畳半程の広さしかないこの空間も、先刻と同様に全面灰色であり、
その無機質なボックス状の構造体の中央に、クララ公爵が一人ポツンと椅子に座っている。
しかし、公爵が座っている椅子は、石や木、あるいは陶器などで作られた椅子ではなかった
漆黒の髪と黄色い皮膚で構成された、肉の椅子である。
全裸に首輪の雌ヤプーが、仰向けになって背中を床に付け、
それに重なるように折り曲げられた下半身から伸びる両脚を左右に開き、
その膝のあたりを左右の掌で掴んでおり、開いた両脚の真ん中からは3つの星が輝く上半身が、
僅かに首を伸ばして頭部を太ももと同じ位置にもってきていた。 公爵は自身の臀部を雌畜の顔に向けるように腰をかがめ、その太ももは雌畜の太ももの上に乗せられている。
そして、そこから加えられる公爵の全体重が、それを支える雌畜の全筋肉を緊張させていた。
さらに、僅かに床から離された雌畜の頭は公爵の臀部に接触し、大きく開けられていた雌畜の口は、
密着した着衣にできた小さな孔から露出していた公爵の肛門を、そっと丁寧に包み込んでいた。
すると公爵は、奇妙かつ過酷な体勢で主を支えている雌畜の口内に排便した。
ブリュウウ・・・・ブフ・・・ギュリュウウウ
公爵の体内から排泄されてきた物体が、椅子と化した雌畜の口腔を流れていく。
公爵の便をその体内に収めている間でも、その体は驚くほど安定し続け、
一切の抵抗の素振りを示さないどころか、むしろジッと目蓋を閉じて恍惚とした表情を浮かべながら、
幸せそうに流し込まれて来る物体を飲み込んでいく。
その姿はまさに、『便器』と呼ぶべきものであった。 M99号/ユミコの場合
ユミコがここに収容されて、もう半年が経過していた。
あれは桜の花が満開に咲く、美しいある晴れた日の事だった。
その日、その時が来る瞬間まで彼女は、里中優美子という名前を持ち、
自身の意思をもって自由に行動する溌剌とした18歳の女性であった。
埼玉県春日部市で世に生を受けた彼女は「優しく美しい子に育ってほしい」
という両親の思いをそのまま形にしたかのように、
誰に対しても優しく、そして、美しい少女となった。
小学校では勉強も運動も全て成績優秀。
クラス委員長も何度か経験し、6年の時には生徒会委員長も務めた。
中学校から始めたバレーは、3年最後の関東大会で3位入賞を果たし、
実家の近くで、かつバレー強豪校だった高校へ入学後は、さらに頭角をあらわし、
2年でレギュラーとなり、3年ではキャプテンとしてチーム全員を率いて戦い、
全国大会で準優勝を果たし、優美子自身は大会MVPに輝いた。
これほどの成績をだした優美子をプロが見逃すはずも無く、
優美子のもとには有力実業団からのスカウトや国家代表チームへの誘いが連日寄せられた。
しかし、優美子はこれらの誘いを全て断って大学進学を決める。
優美子は、運動のみならず勉強においても極めて優秀であった。
バレー部引退後は、その精神力と集中力の全てを受験に注ぎ込み、
見事に東京大学理学部へ現役入学した。 優美子が理学部を選んだ理由は宇宙への好奇心であった。
幼い頃から大空を見上げては、「この宇宙のどこかに宇宙人がいるかもしれない・・・」
と優美子は思い続け、この星から遥か彼方で起こる事象を研究したい、
出来るなら、いつか宇宙人をこの目で見て、さらに友達になりたい。
そんな純真な夢を彼女は抱き続け、また、その夢を実現させるために努力を重ねた。
そして、その努力が最初の一歩目の形を成し、笑顔で見送る両親を故郷に残し、
さらなる大きな一歩を彼女が踏み出そうとしたある春の日、
里中優美子という人間の夢と人生は唐突に終了した。 優美子が目覚めると、そこは、真っ白な空間だった。
扉も窓も何も無い伽藍堂の四角い部屋に、一人で素っ裸の格好で横たわっていた。
ここは何処なのか?何故裸にされているのか?今何時なのか?何故こんなところにいるのか?
優美子は驚愕し、混乱し、狼狽し、そして恐怖した。
優美子は電車に乗って一人暮らしをする事になっていた東京に向かっていたはずだった。
電車での移動中に眠ったところまでは覚えている。
しかし、どう見てもここは駅ではない。しかも服も持ち物も何も無い。
誘拐されたのか?優美子は恐怖の余り泣くこともできず、ただ閉鎖された空間の真ん中にへたり込んでいた。
すると、突然、床全体がゆっくりと動き出した。
優美子は驚いて立ち上がる。
床の移動速度は次第に上昇し、優美子は壁にぶつからぬように走らざるおえなくなった。
一体何が起こっているのか考える事もできぬまま床はさらに高速で移動していく、
優美子は付いていけずに壁に足が触れた。
バチチチチチチチチ
激しい電撃が優美子の全身を駆け巡る。
驚いた優美子は跳ね上がって壁から離れる。
何故か解らないが、とにかく自分は走ることを強制されている事は理解できた。
さもなければ電流の通った壁に接触する。
優美子は走った。壁に触れぬよう全力で走り続けた。
どのくらい走ったのか解らないが、ようやく床が止まった時には、優美子は疲労困憊し、呼吸も間々ならなくなっていた。
すると今度は、床の真ん中から白い柱が伸びてきてた。
優美子が今度は何が起こるのかと緊張していると、床から電気が流れてきた。
優美子は床の上を跳ね回り、出てきた柱に跳び付いた。ここには電気が来ていない。
が、安心する間もなく今度は柱が床へと向かって下がっていき、
柱に跳び付いていた優美子の体も徐々に床に接近していく。
電気床から逃げるには、優美子は木登りのように柱をよじ登っていくしかなかった。
何故?誰が?優美子はいったいどうして自分がこんな理不尽な仕打ちを強制されているのかも解らぬまま必死に柱を登り続けた。
暫くして柱の移動は停止し、柱は床に戻っていった。
だが今度は、突然部屋の一部から細い棒が高速で飛び出してきて優美子の背中に直撃した。
ぎゃああ
優美子は驚きと痛みに絶叫した、しかし、棒はへやの壁、床、天井の四方八方から次々に飛び出してくる。
優美子は、周囲を警戒しながら全身を捻って回避し続ける。
何が何だか全く解らない。何故?誰が?いつまで?
焦燥と恐怖の極みに達した優美子は絶叫した。
たすけてーーーーーーーー!!! 「お前たちはセッチンになる。」
優美子には何のことか解らなかった。
「せっちん?」一体何を言っているのか?目の前にいる、この金髪の白人女性は誰なのか?
そもそもここは何処なのか?何故こんな目に遭わされるのか?優美子は未だ混乱していた。
あの真っ白な何も無い空間で目覚めてから全力走と柱登りと棒避けを強制されたあと、
優美子はさらに、変幻自在に形を変える奇妙な閉鎖空間の中で、平均台上の歩行や跳躍、
さらに、壁から伸びてきた蛇の様に自在に動く物体に四肢を拘束された常態からの腹筋、背筋の連続運動。
また限界までの開脚や屈身に加えて口と鼻から得体の知れない物体を大量に流し込まれたりと、
拷問と呼ぶべき過酷な仕打ちを受け続けたあと、いつの間にか、また意識を失い、
再び気が付くと、今度は薄暗い部屋の中に土下座させられていた。
しかし、今度は部屋には優美子1人ではなく、優美子の両隣と後ろにも何人かの若い女性たちが、
優美子と同じく素っ裸にされた状態で土下座させられている。
そして、彼女たちの前には1人の白人女性が立っていた。しかし、この女性は服を着ている。
優美子はとっさにその白人女性に駆け寄って助けをもとめようとしたが、
その瞬間、また床から電撃が走り、優美子だけでなく土下座していた女性たちも電撃に絶叫した。
それを見て、目の前の白人女性は微笑んでいる。
優美子は理解した。自分をこんな目に遭わせているのは、この女だ。
そう思って、床に倒れながら睨んだ途端、また電撃を受けた。
「やめて」と言葉を発しようと口を動かすとまた電撃を受けた。
泣き喚いて、抵抗するほど電撃はさらに激しくなった。
どうすれば、この電撃が止まるのか考えた結果、優美子は黙って土下座しなおした。
白人女性、つまりコトヴィック公爵が上記の言葉を発したのは、その直後だった。
おとなしくなった優美子は、今度は公爵の指示に従って、公爵の足元に四つん這いで近づいた。
すると公爵に、こう宣言された。
「我は汝の主なり 汝は我の僕なり」
そう短く言うと、公爵は土下座して彼女の足元に蹲っている優美子の背中に、一発の鞭を打った。
バシイィィィィィンンンンンンッ!!!!!!!
激しい破裂音が薄暗い空間に響いたとき、優美子は声もあげられぬまま気絶した。 次に目が覚めた時、優美子は檻のなかにいた。
広さは5メートル四方程で、しかもそれが、大きな縦穴の中を、
エレベーターの様に下に向かって降りているのが音と檻の外の様子から理解できた。
一体何処に向かっているのか?
檻の中には、優美子の他にも、あの薄暗い部屋で一緒に土下座させられていた女性達も入れられていて、
どれも皆、脱力した様子で座り込み、小さく咽び泣いたり、黙って俯いている。
俯いた彼女たちの首筋を見ると、彼女たちの首には真っ赤な首輪が嵌められていた。
それを見て自分の首筋に手をやると、優美子の首にも首輪が嵌められているのが解った。
あの鞭の激痛で気絶した後に嵌められたのだろうか?
優美子は首輪を外そうと暫く苦心したが、やがて不可能だと諦めた。
それにしても一体どうなるのか?優美子には解らないことばかりだった。
あの金髪の女は何なのか?これから何をされるのか?考えるほどに不安と恐怖が増していく。
優美子が、そうした思考に苛まれていると、やがて檻の降下が止まった。
そして、檻の扉が開き、さらに縦穴にも出口が開くと、外から数人の人影が迫ってきた。
「全員立って外に出ろッ!!!」
厳しい口調で怒鳴ったのは、真っ白い服を着た黒人の大男たちだった。
いつまた電流を流されるのかと怯えきっている優美子たちは、
おとなしく檻から出て通路を通り、縦穴の外に出た。 外に出ると、そこは大きく開けた空間が広がっていた。
その広場の奥には、あの時見た白人女性の姿をした高さ10数メートル程の巨大な像が建っていて、
優美子と10数人の全裸の女たちは、男たちに怒鳴られながら、その巨像の前に膝を折って並ばされた。
そびえ立つ巨像は、まるで真珠のような純白の輝きを放ちながらも、
何か言いようのない不気味な威圧感も醸しだして眼下の優美子たちを見下ろしている。
その不可思議な雰囲気に包まれて、優美子は自分の心が押し潰されるような感覚をもった。
その時、黒人の男の1人が優美子たちに向かって大声で言った。
「ヤプーたちよ!!!」
分厚い唇が動き、地響きのような低音が優美子たちの鼓膜を震わせると、美女達の全裸体に緊張が走った。
大男は、鬼気迫る迫力で言葉を続ける。
「我々は、神聖なる支配者クララ・フォン・コトヴィック公爵様の使徒である。
これより、お前達に、公爵様より賜った有難い御言葉を伝える。全員、畏まって拝聴せよ!!!」
クララ・フォン・コトヴィック?あの白人の女のことか?と優美子は思った。
この男たちが、その女の部下達ということは、自分や他の女性たちを誘拐して、
こんな極悪非道を働いているのは、やはり、あの女ということか?と優美子が内心で思っていると、
続いて大男は、公爵からの「御言葉」なるものを伝えだした。
『我は神なり。汝等、我を尊崇せよ。己の総てを以って、我に奉仕せよ。
然らば、我、汝等の我が天界への昇天を許し、汝等の畜生道に豊饒を与え、生の幸福を約するものなり。
汝等、我が使徒の導きに従うべし。然らば、汝等、その不浄の魂を清め、真の畜心を見出すに至らん。
我、汝等が畜生道を歩みて、真の畜人たるの悟りを得たる時、汝等の前に顕現せん。
我が飼畜となりて、極楽浄土に召し上げられる栄誉に与りたくば、全身全霊を以って畜生道を修練せよ。』
神?畜生?極楽浄土?一体何を言っているのか?優美子には解らなかった。
しかし、優美子たちの反応を無視して、大男はさらに続ける。
「公爵様の御言葉のとおり、“畜生道を修練し、畜人としての本分を悟り、全身全霊を以って奉仕する”
その為にのみ、お前達は生まれ、今日まで成長して来たのだ! お前達は人間ではない!!
お前達の主たる公爵様に飼養され、公爵様の御為に使役されるためにのみ存在する家畜なのだ!!!
だが、お前達の魂は、家畜の本分から大きく外れて穢れきっている!
故に、公爵様の忠実なる使徒である我等が、お前達の心に巣くう煩悩と分不相応な自惚れを、
畏れ多くも公爵様に成り代わって、徹底的に破壊し!その精神を浄化し!!
お前達の心に眠っている、生まれながらの畜人の業を目覚めさせてやるのだ!!!。
畜生道を悟り、極楽浄土へ昇天するには、長く厳しい修行が必要である!!!
お前達は、これまでの不浄な煩悩の総てを捨てて公爵様の御前にひれ伏し、己が本来あるべき姿、
即ち、神聖なる主に飼養される畜人として絶対の服従を奉り、主の御慈悲に御縋りするのがお前達の道だ!!!」 優美子は、もしかして自分は何か変な夢を見ているのではないかと感じた。
家畜だ、神だ、魂の浄化だ、などと意味不明の突拍子も無い与太話を続ける男を見ていると、
どうにも現実感が無くなってくる。これは悪夢なのか?だったら一刻も早く醒めて欲しい。
優美子は心底そう願った。だが、神の代理人を自称する大男は、一段と大声で命令してきた。
「まずはお前だッ!!直ちに御尊像の御前に這い寄れッ!!!」
大男は、怒鳴り声と共にギラりとした凄まじい眼光を、優美子の瞳に叩きこんだ。
有無も言わせぬ尋常でない迫力に、優美子は驚いてビクッと全裸体を強張らせたあと、
言われるままに男が御尊像と言う白い巨像の足元の前にまで這い寄った。
すると、四つん這いのまま顔を上げている優美子の目の前の空間に、
突然、鮮やかな紫色に光る文字で書かれた文章が浮かんできた。文章は日本語で書かれている。
えっ!?と優美子は驚いたが声には出さず、目の前の空中に現れた文章を読んでいると、大男が言った。
「今、現れているこの文章は、お前達が公爵様の忠実なる飼畜として公爵様に奉仕し、
公爵様の御役に立つ一匹前の家畜人となるための修行に励む事を公爵様に誓う宣誓の言葉だ!
さあ!新たに畜生道の門を潜る雌ヤプーよ!!公爵様に対して飼畜の誓いを建てるのだッ!!!」
優美子は戸惑って、沈黙した。余りにも非現実的で非人間的な仕打ちの連続に理解が全く追いつかない。すると、
「何故黙っている?!!!今すぐ誓わんかッ!!!!」
と、これまでにも増してさらに大きく禍々しい声で怒鳴られると共に、首に電流が走った。
ガあッ!!と短く悶絶すると、優美子は急いで文章を読み始めた「 せっせんせぃ・・」
「声が小さいッ!!!!!」
再びの怒声と同時に、また首から電流が走り、優美子は再度全身を強張らせた。
激痛と恐怖が脳内を占領するなか、優美子は必死に声を張り上げて言い直した。
「 宣誓。
本畜は、この畜園にて主様に飼われる畜人としてあるまじき全ての煩悩を滅却し、
畜生道の悟りを得るべく日々の修行に邁進することを主様に御誓い申しあげます。
本畜は、その崇高なる天命の為に、主様が御遣わしになられた使徒の導きに従い、
一切反抗せず、如何なる試練も進んで受け入れることを主様に御誓い申しあげます。
本畜は、畜人としての悟りを得て、主様のおわす極楽浄土への昇天が叶った暁には、
主様の飼畜として、一所懸命に御奉仕させて頂くことを主様に御誓い申しあげます。 」
乙です
ヤプーとしては遅めのスタートですが、それだけ自我が叩き壊し甲斐がありそうですね >>449の続き
誓いの言葉を言わされた優美子は、別の大男に嗾けられながら巨像の真後ろにあった扉の向こうに連れて行かれた。
その間にも優美子の背後からは、優美子に続いて同様の宣誓を言わされる他の女性たちの叫び声が聞こえてくる。
扉の向こうには、何やら長めの腰掛にも見える黒い物体が置かれていてた。これは一体何なのか?
そう優美子が不気味に思っていると、大男はその上に跨るように命令してきた。
首の痺れが未だ取れない優美子は、不安に顔を強張らせながらも言われたとおりに不気味な黒い物体の上に跨る。
すると、突然、謎の黒い物体が優美子が跨っている場所を中心にして上に向かって2つに折れ曲がり、
そのまま優美子の胴体を挟み込んだかとおもうと、板状だった黒い物体がウネウネと柔軟に動きだして広がり、
優美子の胴体を完全に包み込んでしまった。黒い物体の突然の変形に優美子は驚いて身を捩ったが、
黒い物質は優美子の体形に合わせて隙間無くピッタリと密着していてピクリとも動くことが出来ない。
体を拘束された優美子は困惑し、一体何をされるのかと怯えていた。と、その時、
「ッあ?!ッあ゛あ゛あ゛あ゛ああああああああッ!!!!!!!!」
優美子の凄まじい絶叫が室内に響き渡る。
この時、優美子は自身の腹部と背中と臀部そして特に股間部に途轍もない激痛を感じた。
あの白人の女から打たれた鞭の一撃も、文字通り気絶するほどの激痛だったが、
むしろ、脳の許容量を遥かに超える激痛によって一瞬で気絶出来たことで苦しみも一瞬だった。
しかし、今ここで優美子が感じている痛みは、激痛であるが、それとはまた別の種類の痛みで、
例えるなら、まるで何本もの赤熱した針金を内臓に向かってジワジワと刺し込まれていくかのような感覚であり、
優美子は黒い拷問装置からはみ出している頭と手足を狂ったように振り回してもがき苦しみ続けた。その間およそ3分。
優美子にとっては無限にも等しく感じられた地獄の拷問はようやく終わり、優美子は黒い拷問台の拘束から開放された。
黒い流体の中から露わになった優美子の全裸体の状態を確認してみると、
あれ程もがき苦しんでいたにも関わらず、その体には目立った外傷や出血は診られなかった。
しかし、何も変化が無いわけではなく、つい先刻まで股間に生えていた黒々とした陰毛が1本残らず無くなっていて、
その代わりに幾つもの黒い点が刻まれ、さらに腹部と背中と臀部には黒色で「M99」と大きく描かれていた。
優美子が自身の状態を確認するため胴体を触っても全く滲まないということは、これは皮膚に彫りこまれた刺青なのだろう。 優美子は部屋の隅にへたり込み、未だ治まることのない苦痛に涙を流していた。
その間にも、部屋には他の女たちが新たに連れてこられ、次々に優美子と同じ阿鼻叫喚の拷問も味合わされていった。
そして、それ等の裸体には、「E34」「P55」「W29」と優美子とは異なる刺青がそれぞれに彫られていた。
「全員立ってこっちに来いッ!!」
と、大男の一人が優美子たちに怒鳴りつけ、部屋の奥に続く通路に入っていった。
他の大男たちも優美子たちの尻をバシバシと叩いて奥に進めと嗾けてくる。
優美子たちは泣きながら痛む体を引き摺ってさらに奥へと歩いていった。
狭い通路を暫く歩き続けると、やがて大きく開けた空間に出た。
そこには、まるで倉庫街の巨大倉庫を思わせる長大な長方形の構造物が幾つも並び建っていて、
その建物の外壁には「A―E」「F―J」「K―O」といった表記がそれぞれに大きく描かれていた。
今度は一体どんな事をされるのかと優美子たちは肩をすくめて怯えていた。
すると大男達は、優美子たちを幾つかの集団に分かれさせ、それを別々の建物へ連れて行った。
優美子の混ざっていた集団は、その中の「K―O」と描かれた建物の扉の前にまで連れて来られた。そこで、
「ここがお前達の畜舎だッ!」
と、大男が言った。すると、その直後に目の前の巨大な扉がゆっくりと左右に動いていった。
「入れッ!!」
大男がまた叫ぶ。優美子たち数人が建物の内部に入っていく。
建物の内部に足を踏み入れた優美子は、目の前に広がる光景に驚愕した。
建物の内部には鉄格子で仕切られた牢屋のようなものが幾つもズラリと並んでいて
各牢屋前の通路の床には「K00―09」「N50―N59」などの表記がそれぞれ描かれていた
そして、それらの中には、優美子と同じように素っ裸で首輪を嵌められて陰毛を消され、
様々な記号の刺青を彫られた女たちがビッシリと閉じ込められていた。その数おそらく数百人。
この女性たちも私と同じように誘拐されてきたのかしら?こんなにもたくさんの人たちが・・・
優美子は自分がとんでもないところに攫われてきてしまったのだと改めて実感し、恐怖した。
そんな優美子の心境など無視して、大男は優美子たちを連れて通路を歩いていく。
そして、幾つかの檻の扉を開けては、その中に連れてきた女達を次々に押し込んでいった。
それはやがて、優美子の番となり、優美子は「M90―M99」と書かれた檻のなかに押し込まれた。
その檻の中にも、やはり優美子と同じ処置を施された素っ裸の女たちが9人閉じ込められていた。
そして、その一人が怯える優美子に近寄り、こう話しかけてきた
「昇天、おめでとう」
おめでとう?いったいどいうつもりなのか?優美子は困惑した。
「怖がらなくても大丈夫よ。安心して。ここは素晴らしいところだから」
女は微笑みながら優美子の背中に手を回して優しく摩ってきた。
檻の中の他の女たちもニッコリと笑って優美子を見ている。
さっきまでの大男たちのような威圧感も敵意も感じられない。むしろ友好的でさえあるように見える。
しかし、その笑顔に優美子は何か言い知れない不気味さというか違和感を感じていた。何故、笑っていられるのか?
話しかけてきた女の胴体には「M92」と彫り込まれている。
大きく発達した乳房と張りのある尻、それにやや下がり気味の目尻が女らしい印象を与えるが、
同時に引き締まった腹部と発達した手足の筋肉が野生的な精悍さも感じさせており、
その胸には3つの五芒星が金色に輝いている。
「私は、M92号。これからよろしくねM99号。」
自分のことをM92号と名乗った女は笑顔のまま続けた。
「まだ、昇天してきたばかりで何もかも解らないことだらけで心配でしょう?
私も最初の頃はそうだったわ。だから聞きたい事があったら遠慮せずに何でも質問してね」
優美子は戸惑った。この人たちは何故こんなに冷静でいられるのか?それもこんな檻の中に裸で押し込まれて素晴らしいなんて?
全く理解に苦しむ。だから早速質問してみた。
「あのここは何処なんですか?」
女は即答する。
「ここは、私達の神聖なる主様であらせられるクララ・フォン・コトヴィック公爵様が、
もったいなくも私達のために御建てになって下さった私達のための修行の場。選畜の園よ」
修行?せんちくのその?期待していた答えからかけ離れた言葉に優美子はさらに戸惑ったので、今度はより具体的に訊いてみた。
「あの・・そうではなくて・・ここは何処に在るんですか?ここは日本なんですか?
それともどこかの外国なんですか?わたし東京に向かっていたところまでは覚えているんですが
そのあと何回も気を失って・・気づいたらこんなところに・・こんな格好で・・わたし・・もう・・・」
話しているうちに抑えていた感情が止め処なく溢れてきて、優美子は言葉を詰まらせ、また泣きそうになった。
すると、M92号なる女は、顔を近づけて優しく答えた。
「大丈夫、悲しまないで。あなたは選ばれたのよ・・・それと、あなたの質問に対してだけど・・
ここが何処にあるのかというと、ここはカルーという地球から遠く離れた惑星の地下にあるの。
いきなりこんなことを言われても信じられないだろうけど、ここは本当に地球じゃないの。別の星なのよ」
その言葉に優美子は頭の中が真っ白になった。 >>455の続き
「・・・え?・・・別の星って・・・あの・・何をいっているんですか?・・か・カルー?・・」」
優美子は呆れたような僅かな笑みを浮かべてたどたどしく聞き返した。
それに対して女は続ける。
「そうよね。今は、やっぱり信じられないでしょうね。でも、全部事実なのよ。
あなたも直ぐに解るわよ。カルーのことも。イースのことも。そして私達ヤプーのことも」
ヤプー?確かあの黒人の大男たちも同じ言葉を言っていたのを思い出した優美子は、
とりあえず、これについても聞いてみた。
「あの、ヤプーって何ですか?」
女は答える。
「ヤプーとは私達自身のことよ。家畜人ヤプー。
中でも私達は原ヤプーのなかの土着ヤプーという種族なのよ。
ジャバン諸島で生産されているからジャバンヤプーとか略してジャップともよばれているわ」
また謎の言葉が出てきた。かちくじん?家畜人か?ジャバン諸島?ジャバンヤプー?
質問すればするほど解らないことが増えていくことに、優美子は少し苛立たしさを感じながらまた女に訊いた。
「あの、カチクジンとはどういうことですか?牛や豚みたいなあの家畜のことですか?」
女は言う。
「そうよ。まさにあの家畜のことよ。私達は家畜なの。
あなたも、わたしも、他の皆も、全員がヤプーという家畜動物なの。
そして、その飼い主こそが、偉大なるクララ・フォン・コトヴィック様であらせられるのよ」
何を言っているのか!?この人は自分のことを、さらには他の人間たちも全員家畜だというのか!?
優美子は声を荒げて反論した。
「何いってるんですか!?私たちが家畜なわけ無いじゃないですか!私もあなたも人間でしょ!!?
もういいです!!あなたは変になってるんです!
それは・・こんなところに誘拐されて来たら無理も無いかもしれないけど・・
とにかく・・・ここから逃げないと・・そうですよ!!なんとかして逃げないと!!みんなで一緒に逃げましょう!!!」
優美子は一番肝心なことを思い出したとばかりにM92号と名乗る女と他の女たちに向けて力強く呼びかけた。
だが、檻の中の女たちの反応は、優美子の期待していたものとは大きく異なるというよりも、その対極にあるものだった。
M92の方が年上なんだろうか
それとも年下なのに先輩畜としての貫禄を見せている? >>459の続き。
「落ち着いて99号。戸惑うのは解るけど、まずは落ち着いて」
「そうよ、一旦冷静になりましょ」
「大丈夫だから、落ち着きましょ。ね?」
だれも優美子の話を真剣に聞こうとしない。そればかりか、こちらが変なことを騒いでいるかのように諌めようとする。
優美子はその反応に苛立ってさらに語気を強めて言い返し、檻の中がにわかに騒がしくなった。
「どうしたんですか!?みなさん!!みんな絶対おかしいですよ!!!なんでみんな平気でいられるんです!?」
「だから、落ち着いて99号。そんなに騒いじゃいけないわ」
「あなたこそ黙ってて下さい!そもそも私は99号なんて名前じゃありません!
わたしの名前は里中優美子です!!あなたも本当の名前があるでしょう?!なんで92号なんていってるんです?!!」
「いいから、静かにしましょ?とにかく落ち着いて。でないと」
「だから黙ってて!!私はもうこnんnぐううggふッ・・・んぐッ!!」
それまで相手の言葉を遮ってまで騒ぎ続けていた優美子が突然黙り込み、静かになった。
見ると、優美子は苦しそうな表情を浮かべて、自身に嵌められている首輪を両手で必死に掴んでいる。
呼吸が出来ていない。
「ほら・・だから言ったでしょ・・」
苦しむ優美子をみながら、M92号は残念そうに呟いた。
「・・・・・・・ブハッあ!!!はぁ・・はぁ・・はぁ・・」
M92号の感想の直後に優美子は呼吸を再開した。
顔が真っ赤になり、肩で息をしながら驚きと恐怖に震えているのが解る。
「いい、99号?ここでは大声で騒いではいけないの。
もし騒いだら、そうやって首輪の窒息機能が作動して息が出来なくなるのよ」
と、M92号は優美子に窒息の原因を解説した。
それに対して優美子は僅かに一回頷き、その後は一転して静かになった。
それを見たM92号は話を続ける。 「他にも色々と決り事があって例えば」
ゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーン
「あッ・・もう就寝の時間だわ。続きは後で話すから、もう横になりましょ」
M92号がさらに説明を続けようとすると、突然、大きな鐘の音が畜舎に響き渡った。
その直後、それまで平らだった檻の床の中央から、およそ3m×0.5m程の長方形の左右に、
5個づつ計10個の半円を刳り貫いた物体が30cm程せり上がって来た。
すると、檻内の女たちが、その物体の半円形の窪みの部分に、其々の頭を入れるようにして川の字になって横になり始めた。
「さあ、あなたも寝るのよ。早く寝ないとまた懲罰が来るわよ」
これは一体何なのかと不審に思っていた優美子だったが、
M92号のその一言を聞くと、急いで開いていた場所に仰向けになった。
「明日から頑張って修行に励みましょ、M99号」
隣で横になっていたM92号が笑顔でそう呼びかけてきた。
「え?・・あ・・あの・・あ・・・・・・・・・・・・」
その言葉に何と返答すべきかと少しの間だけ口ごもっているうちに、優美子の意識は無くなって、深い眠りについていた。
畜舎全体が静寂に満たされるなかで、優美子の奇妙な一日が終わった。 ここまでとても楽しく読ませて頂きました。
是非m99がセッチンとして完成するまで読みたいですね!
というか回想に入る前の、つまり現在の彼女は他の女性達と同じように
クララに喜んで仕えるように調教されているんでしょうか? >>464の続き
「間もなく東京、東京、お出口は進行方向より左側になります。
お降りのお客様は、お忘れ物にご注意下さい。JR山手線、新幹線に乗り換えのおきゃk〜」
そのアナウンスを聞いてハッと目を覚ました優美子が周囲を見回すと、
それは、優美子の乗った電車が東京駅のホームに入っていくところだった。
「・・・夢か・・・」
優美子は思わず呟いてホッと大きく息を吐いた後、両手に荷物をぶら下げてホームに降りた。
やはり夢だったのだ。それはそうだ。あんなおかしなことが本当にある筈が無い。
山手線ホームの椅子に座って乗り換え電車を待ちながら、優美子は何度も確認した。
それにしても変な夢を見てしまった。何故あんな夢を見たのか?別の惑星に誘拐された人間が家畜にされている夢なんて。
まるで三流のSF小説ではないか。確かに宇宙人に興味はあるし、この手の話もよく聞くが、まさか夢に出て来るとは。
そんな風に考えていると、乗り継ぎの電車が到着して優美子の丁度正面でドアが開いた。
まあそんな事はどうでもいい。早く新居に行こう。と優美子は気分を入れ替えて電車に乗り込んだ。
そして、座席に座ろうと車内を見ると、
「きゃああああ!!!!!!」 突然、優美子は叫んだ。何故か?それは車内の乗客たちの姿を見たためだった。
全裸である。赤い首輪と奇妙な刺青のある素っ裸の女たちが、平然と車内に座っている。
これは!?優美子は驚き戸惑った。まさか、これはさっきの夢の続きか?自分はまだ夢のなかにいるのか?
などと、焦りながら考えていると、優美子の後ろから女の声が聞こえた。
「どうしたのM99号?あなたの席はこっちよ」
その声に優美子は振り返り、声の主を確認した。
全裸に首輪、陰毛は無く、胸には三つの星、そして「M92」の刺青。さっきまで見ていたあの女だ。
「ほら99号、こっちよ」
そう言いながら、M92と描かれた女が優美子に近づいて来る。
「イヤッ!! 来ないでッ!!」
優美子は反射的に両手を前に出した。そこで気付く。さっきまで持っていた両手の荷物が無くなったいる。
荷物だけではない。それどころか衣服までもが消えてなくなり優美子はいつの間にか全裸になっていた。
そして、消えた服に替わって首には真っ赤な首輪があり、露わになった全裸体には「M99」の文字。
「・・な・・なに?・・何なのよ・・これ・・なにが・・」
優美子はガタガタと震えながら周囲を見た。気付けばそこはもう電車内ですらなく薄暗い牢屋の中に替っていた。
そして、牢屋のなかの女たちがおもむろに立ち上がって、どんどん優美子に迫ってくる。
優美子はその場で腰を抜かし、目を点にしながら迫って来る女たちを見上げながら力無い声を漏らした。
「 ・・・・・・だれか・・・・・たすけて・・」 ゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーンゴーン
鳴り響く鐘の音で目が醒めた優美子は上半身を起こして周囲を見回し、そして小さく呟いた。
「・・・夢か・・・」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガッチャ―ーーーン
優美子の一人言のあと、檻の扉が一斉に開かれた。
それと同時に他の女達も次々に目を覚ますと直ちに立ち上がって檻の外に出て通路に横一列に並んでいった。
それを優美子が憂鬱な目で眺めていると、M92が号また話しかけてきた。
「99号、あなたも早く並んで。直ぐに調教士の方々が来るから。あなたは98号の隣に並ぶのよ 」
並ばなければどうなるのか大体予想出来るようになっていた優美子は無言のまま立ち上がり、
檻から出て92号の言うとおりに、M98号と描かれた女の隣に並んだ。
他の檻からも、女達が続々と通路に出て来て綺麗に整列していく。
その並んだ全裸体に描かれた数字を見ていくと、どうやら全員番号順に並ばせられているようだ。
「昨日は良く眠れましたか?」
突然、隣に並んでいた女が優美子に尋ねてきた。裸体にはM98の文字が彫られ、その胸元にはM92号のように金色の五芒星が輝いていた。
ただし、M92号には3つあった星がこの女の場合は1つだけである。この星の数の違いには何の意味があるのか?
「えっ?・・あ・・はい・・・」
優美子は突然の質問に少々戸惑いながら短く答えた。すると、M98号はにっこりと笑って
「そうですか。それは良かったです。今日から99号も修行ですね。お互い頑張りましょう」
と優美子に優しく励ましの言葉をかけた。自分への思いやりは感じられるが、こんな状況で何を頑張れと言うのか?
と、むしろ自分の感情とは余りにも掛け離れ過ぎた彼女の感覚に苛立ちを感じた優美子は、ただ黙り込んだ。 >>473勃起した。
M91号とM96号が好みだからこの2人活躍させて欲しい。
ていうかM96号は井上和香に似てるな。乳輪がでかいのが良い。 舌人形(カニリンガ)候補畜の雄ヤプーも描いて下さい。 唇人形もいるのは性転換遊び用か、それともウィリアムや側室を鍛えるためか >>427
100万匹飼育されてる乳畜というのは乳牛みたいなもの?
じゃあ捕獲→種付け→出産→搾乳→食肉解体のサイクルで飼われてるのかな?
↑ ↓
←←←←←←
親子や兄妹で捕獲されて優良種育成のために近親交配を繰り返させられる展開とかあったらいいな。 >>472の続き
ゴーーーーーーーーーーーーーーーー
という音を立てて畜舎の扉が開き、
外から黒人の男達が入って来ると整列していた優美子達に大声を出した。
「進めーーーーー!!!」
その号令に順じて、優美子たちは整列したまま畜舎の外まで行進した。
「この先に進むと、四つに分かれた通路があります。
99号は一番右端にある、星の描かれていない通路を進んでください」
と、行進中にM98号が優美子に話しかけてきたので優美子は「はい」と一言だけ返事を返した。
そして広い一本道の通路を暫く行進していると、M98号の言うとおり4つの通路が見えてきた。
そこで一塊だった全裸の群れは、其々の胸に彫られた星の数毎に分裂し、
その星の数に対応した四つの通路に4組に分かれて進んでいく。 優美子は98号に言われたとおり星の無い通路を進んで行き、
やがて、その先に広がっていた広大な自然空間を目の当たりにして驚愕した。
(なにここ!?・・・・外に出て来たの?・・・)
等と優美子が思っていると、開けた野原の上で行進が止まり、
それまで行進を率いていた男達の一人が優美子たちに向けて叫んだ。
「これより本日の修練を開始するが、
今回から修練に入る新畜はここに残る事!その他は修練開始!!」
その命令の直後、全裸の群れが一斉に散り散りになって巨大な地下空間に広がる山林や川辺などに広がっていったが、
居残りを命じられた優美子の他、十数人の女たちは元の場所に残って不安そうにしていた。
すると、眼前の調教師は優美子たちを自分の前に呼び付けてそこに正座させると、ギラリとした眼光を向けながらこう言った。 「 昨日、御尊像の御前でも言った通り、お前達ヤプーは家畜である。
神聖なるクララ・フォン・コトヴィック様に仕える為に生かされている動物である。
しかし、現在のお前達には、その家畜人としての自覚が無い。
この全宇宙を掌握する宇宙帝国イースのなかにおいても、最も高貴なる存在の御一人であらせられる
偉大なるクララ・フォン・コトヴィック公爵閣下様に直々に飼養され御仕えするという
この途方も無い光栄にあずかる資格を与えられたことの幸せを理解していない。何故か?
それは、お前達が土着ヤプーという、このイースに数多ある畜人族のなかでも極めて特殊なヤプーだからだ。
本来のヤプーは、イース全土にある畜人牧場のなかで生まれ、そこで家畜人としての正しい家畜精神を育み、
この全宇宙を司る、すなわち、この全宇宙に生きる、ありとあらゆる生物の頂点に君臨される神人(しんじん)
に飼われ奉仕する畜人(ちくじん)としての自覚と、それへの深い感謝と喜びを感じて生きているものなのだ。 だが、お前達土着ヤプーは、惑星地球にある邪蛮諸島という小さな閉鎖空間のなかで誕生し、
神に仕える家畜人としてあるべき畜人意識を全く持たないままに今日まで成長して来てしまった。
言うなれば、お前達は牧場の外の野山で生きていた獣、人に飼われる事を知らぬ野生動物である。
そんな野山の禽獣共に、いきなり神々の飼畜となる栄誉を与えてやったところで、
そんなものは馬の耳に念仏、猫に小判、豚に真珠であろう・・・・・
故に!!!我々がここにいるのだ!!!
お前達土着ヤプー共の家畜人としてあるまじき、その傲慢で放縦な精神を矯め!!その軟弱な肉体を錬え!!
この天の国イースのなかで、神々によって飼育され、その恩寵を受けるに相応しい畜人精神と力量を持った!!
一匹前の家畜動物とすることこそが!我等、クララ・フォン・コトヴィック畜人牧場調教師の使命なのだ!!! 心得違いの無いよう、はっきり言っておくが、
お前達は「奴隷」ではない。「囚人」でもない。
それらはどれもが人間社会での上下と優劣の関係を現すものであり、
人間に対してのみ使われる分類である。
そして、お前達は人間ではない!お前達は「家畜」である!!
人間に飼育され、人間社会を下から支えるために使役される動物である!!
お前達は人間から家畜にさせられるのではない!
生まれながらの家畜なのだ!!それがヤプーなのだ!!!
家畜を牧草地に放牧しておくと、畜舎に閉じ込めらたまま育った家畜よりも丈夫に育つ。
それと同様、お前達土着ヤプーが、分不相応な人間意識を持つようになるまで、
神々が敢えて放し飼いにしていた事にも相応の理由がある。
そしてお前達は幸運にも昇天する栄誉を得た。その栄誉と御恩に報いる為にも、
一日も早くお前達ヤプーが本来持つべき家畜人としての自覚に目覚めなければならん! その為に、我等調教師一同も、公爵様からお前達を御預かりしたことの名誉にかけて
全力以ってお前達を調教し、公爵様の御前に引き出しても決して恥ずかしくない
一匹前のヤプーに仕込むことを約束しよう!
そして、これからのお前達の調教に関してだが、
今、俺がもっているお前たちに関する個体情報は、邪蛮諸島からの捕獲・出荷年月日の他には、
お前達の年齢と、適正検査で測定した知能・体格・運動能力といった各種肉体数値以外は一切記されてない!
それで充分だからだ!!!
昇天前の下界で、お前達がどんな名前をもっていたのか?
どんな経歴や財産、学歴や技能などをもっていたのか?どんな信念や価値観のもとに生きてきたのか?
そんなものには塵芥ほどの価値も無いのだ!!! お前達の家畜人としての価値は、今、ここから畜歴として記録され、
その特性は今後の調教のなかで見出されていくだろう。
細かいことはその都度教えてやるが、要するに!
お前達のなかに巣くう、その邪魔な人間意識を完全消滅させ!!
心身共に本物の家畜人に仕込み!!!
公爵様のもとにお返しすることが我等の調教の本旨である!!!!
己を人間と思い上っていた身には辛いだろう・・・・
だが!!それがお前達の本当のあり方なのだ!!
正しい、あるべき家畜人の姿なのだ!!!始めのうちは苦しいだろう・・・
しかし!!修練を重ね、畜生道を歩んでいくうちに、
必ず!ヤプーとしての真の快楽と喜びを見出すことだろう!!
下界のように無意味で複雑な煩しい逡巡を必要としない
家畜人としての生が、如何に心安らぐものか?
崇高なる御主神様に奉仕する楽しさ、御褒めの言葉を頂いた時の嬉しさと喜びが、
過去の全ての事柄に比して、どれ程お前達の魂を疼かせるものであるか?!!
やがて、悟る時がくるだろう・・・・ その時を目指して!!進め!!誉れ高き選畜たちよ!!!
お前達の主!!公爵様の寵愛を賜る日の為に!!!修練開始!!! 」
この時、優美子は、正座して調教師を見上げたまま、ただ呆然と絶句していた。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています