(最後)

>女王様は人生を謳歌していそうな派手っぽい女の子だった。
わかるわ。
ママも主様も他のS女様もみんな自信に満ち溢れていて自分の人生を謳歌してる感じ。
俺の情けない境遇と比べてもまぶしくも羨ましく思えたっけな。

ここまで書いたら主様は厳しいだけの方のように誤解されそうだけど、普段はとてもお優しい方なんだわ。
確かに調教は逃げ出したくなるくらい厳しいんだけど、終わったあとは意識が回復するまでずっと抱擁してくれて、まるで母親が子供に接するように俺に優しくしてくれる。
粗相したり主様の要求に応えられなくてもダメダメな俺をダメなまま認めて受け入れてくれるんだよね。
それが何よりも嬉しくて一番のご褒美だったかな。
だから死にそうなくらいハードな調教にも耐えられたんだと思う。

主様とはワケがあってお会いできなくなって久しいけど、お別れした当初は狂ったようにクラブを渡り歩いた。
ハード調教してくれる女王様の情報を聞きつけるとあちこち渡り歩いたけど、主様に受けたような鞭に出会えなくって。。
とことん俺は主様色に染められたんだなぁと思った。
そうこうするうちに件のママもなじみのS女様もみんな引退してしまって、自然とクラブ通いの熱も冷めてしまったけど、今でも人恋しい夜なんかは背中が主様の鞭を欲しがって切なくなるよ。