>>505
つづき

陽菜に呼び出され、放課後教室に来た健介を3人の女の子が待ち構えていた。
陽菜と凛子そして、美咲である。

3人とは言ったが、健介がやられたのは事実上美咲1人だった。

美咲は俗にいうヤンキーで、喧嘩には自信があった。
過去に男にタイマンで勝った事もある美咲にとって、健介をあしらうなど造作でもなかった事だろう。

「お前よくも陽菜にあんな酷い事してくれたなあ。
ブチ殺してやるから覚悟しろよ」

「はぁ?やれるもんならやってみろよガキが。」

美咲の挑発に怒鳴り返すや否や、健介は美咲に殴りかかった。
しかし健介の拳は美咲にアッサリとかわされ、次の瞬間には美咲の右の拳が健介の鳩尾に突き刺さっていた。
予想だにしない激痛に顔を歪める健介。

そして前屈みになった健介の髪を掴むと、顔面に右の膝を思い切り突き刺した。
グシャリと鈍い音がして、破壊された顔面の感触が直に伝わってきた。
美咲は身震いした。
美咲はこの感覚がたまらなく好きなのだ。

一瞬の出来事に健介は状況を把握できずに、突然襲いかかった衝撃と激痛に、ただただうずくまり顔を両手で押さえながら転げ回った。

美咲はのた打ち回る健介の腹部や顔面を何度も蹴り上げ、その度に健介の体は跳ね上がった。