ぼくは小学校が嫌いです。なぜなら小学校でとても嫌な目にあっているからです。
それは五年生の二学期が始まった日、一人の転校生の女の子がやってきたことから始まります。
その子の名前は、高木瑠実ちゃんといいました。留美ちゃんは、お父さんの仕事の都合で東京の小学校から田舎のぼくの小学校に転校してきました。
背が高くて、髪の毛も茶色で、服もおしゃれな服を着ていて、ぼくにはとても同じ年の女の子とは思えませんでした。
「東京から来ました高木瑠実です。よろしくおねがいします。」
瑠実ちゃんが自己紹介をすると、先生はぼくのほうを指さして、健太くんの横の席を使ってくださいね、といいました。