千夏は、居間にペタンと座り込んだ格好で、両手両足をばたばたさせながら泣きじゃくっている。
 母親も、ここへ来て若干イラッと来る。
 ふすまをあけて、取り出したのは30センチの竹定規。それを娘に見せつける。
 それは「ぶつよ?」のサインだ。
 それを見て、駄々をこねていたを言っていた彼女も一瞬で黙り込んだ。
 
 かくして千夏は観念する。
 トイレで自分でつけるからいい、という娘の申し出を却下し、その場で仰向けになるように言う母。
 つけかたが悪いと漏れてしまうから。

 パンツを脱がされておむつをあてがわれる千夏。
 現実を直視したくないのか、両手で顔を覆っている。

 おむつをつけた元中1女子、千夏。
 その恥ずかしさはどれほどのものか。(終)