続き
さらに司会者は言った。
「ナルシア国の兵士の諸君、心配はいらない。
諸君がアンドレイのような最低奴隷に落ちる心配はない。
それどころかわが国に兵士として元の階級に復帰させる。
ただしその分アンドレイの罪を重くすることになる。
追加の刑罰は、お前たちのわが国への忠誠心を試す意味もふまえて、
アンドレイを慰安夫として扱うこととする。
ナルシア国では上流貴族の出身でお前たちの元上官であったアンドレイを慰安夫として扱うのは、
ナルシス国を見限りわが国への忠誠心を示す良い見本になろう。
一人十回ずつ、上の口か下の口を使うのだ。
三千人に十回ずつ、三万人切りの刑をアンドレイ科す。
これが終われば心身ともに立派な慰安夫となろう」
顔を見合わす元部下たちにアンドレイ自身も懇願した。