【 総合職女性を調教する PART4 】
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
某メーカー係長。34歳独身、身長162胸は無いが腰周りはしっかり。
排泄は飲んだ勢いなら可能、露出は絶対不可。
拘束されての放置が趣味。
本当は自分が椅子やオブジェとしてオフィスに飾られてみたい、という
俺にはいまひとつわからん願望の持ち主。 125の続きの妄想。
その後の取締役会で「まだまだ甘い」との意見が殺到。
一般職に格下げされて、新人一般職見習いとして再スタート。
高卒女子社員にも敬語を使い、全ての雑用をこなすハメに。 普通のお付き合いから、じょじょに。
インドア、ちょいアート系の趣味が共通するのが交際のスタート。
アーティストがらみでアブノーマルな話題についても、あまり抵抗が
なかったから、ちょっと実践もどうだろう、という流れで試してみた。 このへんにぜひ。
ttp://bbs9.aimix-z.com/gbbs.cgi?room=r45juku 月曜日 火曜日と連続で徹夜勤務のあと 水曜日の勤務がようやく日付が変わる頃に
終わって帰ってきたところを朝まで寝かさずにハードSMで責めあげてみたい
木曜日はやっぱり仕事で徹夜 金曜日に1時間だけ寝かせてまた朝まで責め上げて
土日の休日出勤に行かせたい 154さん
だめだ、チャレンジしたけど画像貼り付けできない では、ここへ
ttp://www.otona-times.com/sm/imgboard.htm >>148
もっと理不尽な理由で降格される方が屈辱的だろう。
本人はそれでいいとして、上司のキャリアの女性課長は、新人一般職以下、
パートや派遣社員以下の身分に落とされる。 スレ違いかもだが、小保方さんが降格されて・・・とか想像してしまう >>160
実力的には見習い研究員クラスでしょ・・ 降格どころか、用務員扱いされて一生笑いものにされる。
学会接待の余興で裸踊りさせられて笑いものにされる。 小保方のような嘘つきなんて研究員と名乗る資格は無いだろ。 >>165
割ぽう着姿は、掃除、雑用にうってつけ。 >>167 裸エプロンならぬ裸割烹着で勤務か。
もちろん、ひたすら掃除・雑用のみでコキ使う。 女係長34歳
過去に部下や同僚に失敗をなすりつけたことがないか聞く。
やっぱり、ある。
彼らにお詫びを言わせながら、ひざの上でスパンキング。
「ごめんなさい、××は悪い子でしたあ」
泣き始める。
ああいうのは、演技からはじまるんだろうけど、女ならでは
という気がする。 799 名前:名無しさん@ピンキー :2014/03/12(水) 13:24:17.41
D京海上火災D梨支店富D吉D営業所の渡D知D40歳。もちろん独身。20代から同僚と不倫関係に。同僚が転勤でいなくなれば、新しい同僚と肉体関係になり、自らの昇進のステップアップにしていってた。
社内のあだ名は蜘蛛の巣女 顔は凛々しいっぽい。
マラソンか水泳やっていそうなタイプ(実際はどちらもやっていないが)
スタイルは前述どおり、貧乳ながら安産型。 そういうMの資質を持った女性は、どうやって見分けられるでしょうか。
どなたか良い判別法を知ってたら是非。 新人総合職がお局一般職から陰湿なイジメにあうという妄想 >>178
全然萌えない
新人男性社員がお局に・・・・のほうがいい とっても堅かった阪大卒の総合職。
半年でりっぱな奴隷になりました。 亀甲縛りかつ動けなくして、強制的に紫外線で日焼けさせたった。
ほどいても残る縄の跡。
この夏は海へ行けないと泣いていた。 レズタチのお局OLに慰み者にされ、レズを強制される。 どっちかっつーと、レズタチ派遣社員の小娘に慰み者にされる、
お局総合職のほうがいいな。 フジテレビのドラマで、沢尻エリカが受付嬢に降格させられる役をやっていたが、
ああいうストーリー、だれか書いてくれないかな。 >>192
受付よりもメール係で日中各部署へ郵便物や小包等を配布する。
降格された姿を全社に晒す。
後、便所掃除は日中やってほしかった。 >>194
受付の席に座るのは十年早い。
まず、受付の横に起立して、来客に頭を下げて、挨拶の練習から。
年下の教育係に、頭を下げる角度がなっていないと、
定規で尻を叩かれる。 制服も正社員用のものではなく、パートや契約社員用のもの。
バイトの高校生や大学生を想定しているから、
超ミニで、胸元も空いたもの。
総合職で二十代後半、三十代には少々きついデザイン。 国会議員は総合職といえるのかなあ。
もしいえるなら、小渕優子議員のようなひとが、政治資金規制法違反とか、
公職選挙法違反とかで逮捕されて、刑務所行きになったら、
看守とか、他の囚人とかにどんな扱いを受けるのだろう。 >>197
独裁的な国家だとあるんじゃないか。
一応、議会もあって、民主化の人権弁護士の女性議員が、
でっちあげの罪で、刑務所送りに。
人権無視、人格無視の刑務所で、奴隷扱い。
いきなり男性看守もいる前で、裸にされて、身体検査。
体中の穴という穴を調べられる。
>>201
橘川怜子さんの降格のパターンとよく似ているな。
141 :小説「会社の玩具」(1):04/10/22 23:05:05
会社は淫靡だ。
支配と被支配の関係が、法によって強力に保障され、確立された世界が、淫靡でないはずが無い。
ならば、そこは、本当は私たちにとっての理想郷である筈だ。
「浅見君、今日からは、君にもほかの女性たちと同じように、朝の事務所掃除とお茶汲み、それからお使いにも行ってもらうよ」
「・・はい」
うつむき加減で私の前に座った、玲子の声はくぐもって聞こえた。職場で大声をあげるような慎みの無い女性ではないが、本来の、冷ややかささえ感じさせる落ち着いた声調が、今はどこにも見当たらない。
無理もない、大手企業のエリート社員として過してきた彼女が、会社というよりは町工場に過ぎないこのさえない職場で、雑用係としての役割を強いられようとしているのだから。
「無論、当社の制服着用のこと。君のサイズに合わせたものは来週には届くから、とりあえず今週一杯は、前に辞めた子のものを使ってくれ」
薄いルージュを引いた玲子の唇が、かすかに震えている。余程悔しいのだろう。
「浅見さん、社長にお返事は?」
隣に立っていた事務員の明美が、容赦の無い言葉をつきつける。
「はい、着ます」
「そうじゃないわ、はい、ありがたく着させていただきます、よ。敬語くらいきちんと使ってね、子供じゃないんだから」
9歳も年下の同性に、しかも大企業の総合職である自分とは比較にならないものとして見下していた、零細企業のお茶汲み事務員風情に、面と向って無能者呼ばわりされる屈辱に、玲子の端正な顔は、ひき歪んだ。
「はい、ありがたく・・着させていただきます」
「そう、玲子ちゃんだってやればちゃんとできるじゃない、これからも、そんな風にひとつひとつ、会社のことを教えてあげますからね」
絞り出すようにして、ようやくその屈服の言葉を口にした玲子に、嘲りの笑みを口元に貼り付けた明美が、無慈悲に運命を宣告した。 142 :「会社の玩具」(2):04/10/22 23:08:57
浅見玲子は、親会社からの出向社員である。
従業員数僅かに17名の私の会社に送られてきたのは、左遷という訳ではない。
親会社の方針で、課長職相当の職階に就く者は、その直前に3ヶ月間の出向、もしくは製造現場への配属を義務づけられているのだ。
要は、下々の事情にも通じておくこと、という趣旨なのだが、実際には派遣される人物はお客様扱いで、3ヶ月の丁重な待遇の上でお引取り願うこととなる。
それでも、積極的に仕事に取り組み、親睦を深め、惜しまれながら親会社に戻っていく人間もいる、が、無論そうではない人間も多い。
玲子は、後者の典型例だった。
30歳で課長職に就こうかという女性だから、無能なわけがない。
それだけに、自負するところも大きく、プライドは高く、私の会社で女子社員に割り振られる雑用は、自分とは別の人種が担当すべきことと信じきって、その意識を隠そうともしなかった。
自然、周囲の反感を集め、それが結局、彼女自身を陥穽へと導くこととなったのだ。
143 :「会社の玩具」(3):04/10/22 23:11:40
入社から2週目の金曜日、玲子はお局の門脇と高卒三年目の明美に誘われて、
新しく出来たダイニングバーに赴いた。軽んじている相手の呼びかけに、
のこのことついていったのは、玲子にしては信じ難いほどの迂闊さではあったが、
しかし、彼女を陥れる思惑を当初から秘めていた二人は、それなりに奸智を廻らせたのだろう。
彼女は勧められるままに薬入りのグラスを飲み干し、そして意識を失った。
明美のアパートで目を醒ましたとき、彼女の下着は取り替えられて、
かすかなアンモニア臭を残したまま、バスルームに干されてあった。
彼女の「失敗」の全てを社長である私は知っている。
そもそも薬品を入手し、女たちにデジカメを与えて指示を下したのは私自身なのだから。
意識を失った彼女の無防備な姿も、暗色に染まったスーツのスカートも、そして、その下に見える、
黒々としたものを透かしてしまうまでに濡れてしまった下着の画像までも、
既に私は明美から受け取っている。
見るたびに、自分の目の「確かさ」に誇りを覚える。
玲子は、もともと、老けてみえる女ではないが、それは表出する知性の輝きそのままの、
活動的な若々しさが与える印象だった。
しかし、アルコールに赤くそまった頬に、長い睫毛を伏せた寝顔は、
怜悧にさえうつる普段の表情と打って変わって、童女のような愛らしさに満ちていた。
そうだ、これは間違いなく最高の玩具なのだ。
そして、月曜日、何事も無かったかのごとく、
上品なスーツに身を固めて出勤してきた彼女を会議室に呼び出し、
会社の方針として、彼女を単なる事務員、しかも一番新入りの事務員として扱う事を言い渡した。
明美と門脇が同席していることで、全てを覚ったのだろう、
彼女はその命令を不承不承ながら、ようやくにも受け入れた。
さらに、明美を彼女の指導担当社員とすること、
年齢によらず、全ての社員の「後輩」である玲子は、
先輩社員を呼ぶときは名前の下に「先輩」をつけて敬語を用いて話す事を義務付けた。
単なる子会社とはいえ、出向先でゴタゴタを起こしたなどと親会社に連絡されることは
避けたかったのだろうし、弱みも握られている。
それに、どのみち3ヶ月で終わる事と踏んでいたからだろう、
玲子は、諦念の表情を浮かべ、それらの命令すべてを受諾した。
無論、私はお気に入りの玩具を、3ヶ月で手放すようなことをするつもりは、ない。
ただ、「会社の玩具」は、降格の理由がいまいちなんだよね。
総合職の女が貧乳で、お局や高卒に「そんな子供みたいな胸で課長とかw」って言われるのも屈辱だろう むしろ意外に大きい胸や美脚を揶揄される方が……。
見た目を武器に仕事しているわけではないわけだから。
意外と堪えるのは、化粧や服装を簡素なものに限定されることだろう。
いくら美人でもすっぴんに近いメイクで、サイズの合わない制服を着せられ、
若い子と並んで受付に座らせられるというのは、恥ずかしいだろうな。
政府が言うように、女性の管理職を積極的に登用すると、
逆に仕事上のミスで降格される女性管理職も増えるだろうな。 逆に、見た目を武器にしてるふうの格好を強要するのもよいかと。
胸の大きく開いた、下着の透けるブラウス、ショーツのラインがひびくタイトミニ >>212
うちの会社、女性総合職自体が三割もいない。
一定の年齢になったら、自動的に全員管理職にするのか、
と社内で話題になっている。
そうなると、信賞必罰で、平に降格される管理職も増えると思う。
その前に、総合職から一般職へ格下げされる女性社員が。。。 >>215
降格された女性管理職、女子総合職の再教育施設が必要になるな。
刑務所のような設備を人里離れた山中か孤島に作る。
人権はなし。
部屋は独房のように外からカギをかけ、自由に出入りできない。
会社内での微妙なヒエラルキーの降下、
知力ではなく、性的な魅力を求められることへの屈辱
そういう、メンタルな部分へのSMを希望 >>218
キャリアのエリート女性管理職、女子総合職が、
非正規社員以下の身分の一般職に降格。
自慢の白のスーツ姿から、キャンペーンガールのユニフォームに。
屈辱の営業
一
四人が通された応接室でしばらく待っていると、やがて担当の小山田部長が姿を見せた。
「やあ、いらっしゃい……」
と小山田は挨拶しかけたが、入口に一番近い側に座る黒崎涼香の姿に目が点となっている。
無理もない。他の三人は総合職らしく黒のスーツで決めているのに、
涼香ひとりが白のビキニの水着姿なのだ。
「……いったい、今日は何のパフォーマンスですかな。
黒崎部長、自ら水着のモデルとは。
まあ、黒崎さんの水着姿は学生アルバイト時代からお馴染ですからなあ。
入社されてからもたびたび、いや偉くなられてからも、
率先して自らモデルを買って出られて、新商品のプレゼンをなさっていますからなあ。
部長になってからは、ご無沙汰ですが」
二
小山田の言うとおり、黒崎涼香は学生時代から「株式会社愛愛」に勤務している。
「愛愛」は水着の製造販売で有名な会社である。
当初涼香が応募したアルバイトの内容は、店舗での販売員だったのだが、
その美貌を見染められて、水着モデルの仕事を引き受けたのである。
これがきっかけとなり、最高学府のT大卒であれば、他にも良い就職先がありそうなものなのに、
そのまま愛愛に入社したのである。
涼香は小声でいった。
「あ、あのう、べ、別に、特別なパフォーマンスではありません。
こ、これが今の私の仕事ですから……。
それに、もう、私は、ぶ、部長ではありません」
「はあ?」
小山田は不思議そうな顔をした。
いや、小山田自身も先ほどから不審に思っていたことがある。
三
小山田の不審の一番は、他ならぬ涼香の姿である。
確かに過去に涼香が自ら水着姿となって、新商品のモデルを務めたことはたびたびある。
しかしそれは小山田たちとの商談が進んでからのことである。
今日のように商談の前から水着姿というのは、あまりにも唐突である。
そもそも受付の段階からこの姿でやってきたのだろうか……。
また、今年流行の水着の柄が白一色の超ビキニとは思えない。
二つ目は涼香の座っている位置である。
四人中で、一番入口に近い席に座っている。
つまり一番下座に座っているのである。
今までなら部長の涼香は、真ん中に座るか、一番奥に座るのが普通だった。
四人のうち二人は初対面だが、もう一人は以前から顔見知りで涼香の部下である。
その部下よりも端に、下座に座っているのは不自然である。
四
小山田の不思議そうな表情を読んだかのごとく、
涼香は大きく深呼吸すると、今度ははっきりした声で言った。
「実は、小山田部長、今日は部長交替の挨拶に参りました。
4月1日付の人事異動で、私、黒崎涼香は、営業部長から見習職に降格いたしました。
「こ、降格! 見習職?」
「ええ。新卒以下の職位で、アルバイトなどの非正規社員よりも下の身分です。
早い話、社内で最低の地位になりました」
「えっ! ど、どうして、また、そんなことに?」
「社内的なことをお話しするわけにはゆきませんが、
仕事上の責任をとって、とご理解ください。
ともかく、今日は後任の部長、新任の営業一課長とともに、ご挨拶に参りました」
涼香の言葉にまだ半信半疑な小山田に、一番奥の席に座っていた女性が挨拶した。
「新任の営業第一部長の本村佳子と申します……」
五
「……黒崎の人事については、社内のことで詳しいことは申しかねますが、
必ずしも彼女の責任ではない過去の「愛愛」内の不祥事や退職した人間の不祥事も原因ですし、
部下の責任などを被った面もありますので、個人的には私もちょっと残念です。
ただ、それらの責任を累計すると人事的にはかなり重い処分とならざるを得ませんので、
新卒以下、非正規社員以下の身分への大降格となった次第です」
「はあ、しかしそれにしても、厳しい処分ですなあ。
お噂では、SMホールディングスさんの人事方針は、たびたび耳にはしておりましたが」
厳しい処分どころではない、本村の言うようにかなり重い処分などというものではない、
前代未聞の大降格だ、と小山田は思った。
管理職から平社員に降格という事例は聞いたことがあるが、
平社員以下の身分に降格などという人事はついぞ聞いたことがない。
おそらく黒崎は吸収合併のどさくさに責任を取らされたのであろう。
六
スーパー・マーチャンダイズ・ホールディングス(通称、SMホールディングス、SM社)は、
アパレル商社からスタートし、衣料のアパレル各分野のみならず、
外食チェーンなどにも進出し、多角経営をしている。
黒崎涼香の勤務する「株式会社愛愛」も4月1日からSM社の傘下に入った。
得意の水着の分野以外での投資や事業の失敗が続き、経営不振に陥ったからである。
SM社では、「愛愛」から優良部門である水着販売以外の事業を別会社に移し、
さらに傘下のアパレル会社から水着部門を切り離して、「愛愛」と統合する方針を打ち出した。
小山田が推測するように、統合にあたって、旧「愛愛」の管理職は邪魔な存在といえる。
何らかの口実をつけて、解雇か飛ばしてしまうということはありうることである。
別に買収した会社の社員に対してだけではない。
SM社は、生え抜きの社員に対しても厳しい。
管理職失格の烙印を押され、傘下のハンバーガーショップで、
一店員として働かされている女性管理職もいるという。
七
「会社の人事方針についてはコメントしかねますが、
本日、黒崎がこのような姿でご挨拶に参ったのも、
降格後の彼女の業務について人事部が検討した結果、
昔取った杵柄とでもいうべき仕事でもありますし、
非正規者以下の身分ということも考慮して、
彼女の原点である学生アルバイト時代に戻り、
水着のモデルから再スタートしてもらうということになりました。
白のビキニで決めてきましたのも、当時の彼女のトレードマークだったからです」
「はあ、それにしても、お若いとはいえ、黒崎さんが水着のモデル時代に逆戻りですか。
で、新しい部署はどちらに行かれるのですか」
「いえ、そのままです。今までどおり営業第一部で勤務します」
「そのまま!」
つまり、今まで部下だった社員たちと立場が逆転して、同じ部署で仕事を続けるということか。
今まで部内でトップだった人間が、今は部内で一番下の身分、ということになるわけか。
今まで部下だった社員が、今は全員上司ということになるわけか。
これは降格されて地方へ飛ばされるよりも屈辱的な人事だな、と小山田は思った。
八
「ええ。例えば、こちらにおります新垣のような営業職に部下として同行し、
当社商品の水着の試着モデルを務めます……」
新垣夕貴は涼香の隣に座っている営業担当者で、
なかなか頭も切れるし、顔も可愛い。
しかし年齢は二十代半ばで、入社三年目くらいだろう。
管理職はおろか役付者ですらない。
T大での涼香とは月とスッポンで、三流大学出だと自分でも言っていた。
その自分が人並みに営業職でやってゆけるのは、
部長の涼香のおかげだといつも感謝していた。
その自分を慕っていた元部下と立場が逆転して、
今度は自分が部下として仕えることになった涼香の心境は、いかなるものなのだろうか。
「……営業活動をしない時は、社内でお茶出しやコピー、
あるいは他部署へのお使いなど、新卒の補助的な仕事もしてもらいます。
もちろん水着姿で、です。これが彼女の制服なので」
本村は表情ひとつ変えずに淡々と言った。
九
新卒以下の身分で「新卒の補助的な仕事」ということは、
元部長である涼香が、入社したばかりの新卒にも指図されて仕事をするということか。
どこの会社も同じだと思うが、事務の一般職は高校出の社員も多い。
ということは、涼香は十以上も年下の高卒新人にも顎で使われるということか。
お茶出しということは、部内では元部下にお茶を差し出し、
来客には水着姿を晒してお茶出しをしなければならないのか。
他部署へのお使いということは、大降格させられて屈辱的な姿で、
新卒以下の仕事をしているところを社内中に晒さなければならないということか。
涼香の所属する営業第一部は女性ばかりの部署だと聞いているが、
他部署へお使いということは、男性の好奇の目にも晒されなければならない。
そもそも女性ばかりの部署特有の雰囲気もあるから、
男性の目がない分だけ気持ちが楽ということにはなるまい。
そもそも上司が、それも部署のトップが、ある日突然、部で最低の身分になって、
今日からお前の部下だと言われる方の人間も戸惑うだろうな。
現に、表情を見ていても、涼香よりも担当の新垣の方が困り果てた様子である。
十
「ともあれ、商談に入りましょう」と小山田は話題を変えた。
ひととおり話が終わると、
「今日はずいぶんショッキングな日でしたが、
SM社グループとして、今後も変わらぬお付き合いをいただけるということのようですな」
と取引内容を確認した。
「それはもう。こちらこそ黒崎の時代と変わらぬご贔屓をお願いしたいと思います」
と本村も答えた。
「最後にひとつ……」と小山田は言った。
「……黒崎さんの制服のことですが、御社の社内方針に口を挟むわけではありませんが、
パフォーマンスとして商談に必要な時以外は、
ウインドブレーカーか何かを羽織っていただけませんかな。
パフォーマンスの時でも、水着姿のまま受付を通過するのは、ご勘弁願いたい。
社内の空気がざわつきますからな。
この応接室に通っていただいて、総務の子がお茶出ししてからということで……」
小山田の言葉に、涼香よりもむしろ元部下の新垣夕貴の方がほっとした表情を浮かべた。
十一
翌週、ひとりで来社した新垣夕貴は、小山田に礼を述べた。
「部長、先日、黒崎のことでは、ご配慮いただきありがとうございました。
いくらモデルの制服だといっても、ずっと水着姿というのでは、まるで晒し者です。
周りの私たちもどうフォローしていいか戸惑ってしまいます」
「でしょうな。しかし会社の本音は、やはり晒し者にすることでしょう?
まあ、あの時も申しましたが、御社の方針に口を挟む気はさらさらありません。
ただ、わが社としても会社の風紀もありますからな。
それを乱されるのは困ります。
結果として、黒崎さんの屈辱が少しでも和らぐのであれば」
「御社のようなご配慮をいただけるのはありがたいです」
「というと、他の会社の中には平気なところも多いということですか?」
「さすがに受付の段階から水着姿は勘弁してくれ、という会社さんもありますが」
「それが常識でしょう」
「でも、どちらかというと少数派です」
「ほうっ。男の考えることは、みな同じですなあ。
黒崎さんのような美人の水着姿を見られないのはもったいでしょうからな。
あえて自粛してもらう必要もないということですか。
黒崎さんもお気の毒ですな。男たちの好奇の目に晒されるわけですか」
十二
「いえ、むしろ逆なのです。
御社のように、担当部署の部課長が男性のお取引先や男性が多い会社さんの場合、
受付とか他の部署と共用しているエレベーターや廊下などでは、何か羽織ってくれ、
若い男性社員が気もそぞろになるので、とおっしゃることが多いのです。
ただ、御社のように何かプレゼンの時だけに、と限定されるところは少数で、
担当部署のフロアや部屋に入ってからは好きにして良い、という会社が多いです」
「担当部署の役得で、自分たちだけ黒崎さんの水着姿を楽しもうという魂胆ですな」
「ええ。でも、女性水着を扱うお取引先、特に女性下着も扱っている会社さんは、
女性社員が多く、担当部署も女性が多いので、意外と平気なのです」
「現に、新垣さんの部も女性ばかりですからなあ。
確かに、女性同士だと、同性の水着姿を見ても仕方ありませんからな。
で、そういう会社は、受付の段階から、どうぞご自由に、というわけでな」
「男性のように性的な好奇の目ではありませんが、
キャリアウーマンの黒崎の惨めな姿を見て楽しもうという点では、
むしろ男性よりもきついと思います」
十三
「なるほど。女性同士の方がキャリアへの嫉妬は強いかも知れない」
「ええ。二回目以降の訪問では、受付の女性も、また来た、という感じで、
担当部署では事務の女性なども待ち構えている様子で、
担当の方などは、淡々と、黒崎をマネキン扱いして、
じゃあ、この前納入してくれた新商品を着てみて、とか、
黒崎さんって、着やせして見えるタイプなのね、とか、
豊胸しているの、とかと言って、むんずと黒崎のおっぱいをつかむ、とか」
「マネキン人形扱いということですか」
「ええ」
「ところで、黒崎さんの本当の降格は何ですか。
被合併会社の管理職が合併後に人事的に悲哀を見ることはよくあることですが、
どう考えてもそのまま部長として黒崎さんを使った方が、
会社にとってはプラスだと思うのですがねえ。
それに、黒崎さんもどうして辞表を叩きつけずに、
屈辱的な人事をそのまま受け入れたのでしょう。
黒崎さんなら、いくらでもヘッドハンティングする会社があるのでしょうに」
十四
「小山田部長のご推察のとおりです。
黒崎が愛愛の昔の不良債権や数々の不祥事などの負の遺産の責任をとらされたというのは、
口実に過ぎません。もちろん私たち下っ端の社員には何も知らされていないのですが、
上の方から洩れてきた話によると、本当はリストラの方針を巡るものらしいのです」
「リストラねえ、合併にはつきものの話ですなあ。
しかしおたくの部署は成績もよかったのでしょう」
「ええ。でも、SM社の発想は根本的に違うのです。
愛愛の水着部門にSMグループの水着部門を統合する。
どちらも適正人員だとしても、合併すれば共通のお取引先も多いでしょう。
その分の人員は要らないし、ひとりあたりの担当先を多少増やして、
人員を削減しても良いでしょう、というわけです」
「確かに」
「それに頭数としては適正でも、すべてが有能な社員とは限らないでしょう。
ダメな人間はダメだとはっきりしているので、
合併効果とは関係なくリストラできるでしょうというのが、SM社の考えです」
「それも一理ありますなあ」
十五
「とはいえ、ダメな人間の基準が難しいでしょう。
仮に適正人員が百人とします。
それを超える人間がすべてダメな人間とは限らないでしょう」
「リストラしたい人数とダメな人材がちょうど同じ数にはならない」
「そのとおりです。
ところがそう見なしてしまうSM社のリストラの基準はおかしい、
というのが、黒崎の反論です。
合併効果が出て利益が増えれば、適正人員も増えるわけだから、
合併前の先の見通せない時点でのリストラには猛反対したのです」
「なるほど。黒崎さんの言い分の方が筋はとおっていますな」
「でしょう。しかし一連の過去の不祥事が明るみに出て、
リストラは避けられなくなりました。
そこで、黒崎は自分ひとりが責任を被って辞表を提出したらしいのです」
「でも、会社を辞めた後で、リストラをされてしまえば終わりでしょう」
十六
「そこで、黒崎も、同調して一緒に辞表を出そうとする課長たちを思い止まらせ、
自分が辞めた後を見守るように、と諭したそうです。
でも、会社としては、小山田部長がおっしゃったように、
黒崎さんがヘッドハンティングされてライバル会社で活躍されては困ってしまうでしょう。
いずれは黒崎を慕う課長たちや営業部員もついてゆくでしょうし。
そこで会社は逆手にとって、退職を認めず、大降格という処分をとったのです」
「飼い殺しというわけですな」
「しかし降格であれば、黒崎自身の目でリストラが中止されたかどうか確認できます」
「で、屈辱的な大降格を甘んじて受けたというわけですか」
「ええ。私たちも4月1日の朝、目を疑いました。
降格人事自体は1週間くらい前に発表されていましたが、
降格後の仕事の内容や服装までは書かれていませんでしたから」
十七
新垣夕貴です。少し時間を遡ってお話ししますね。
平成XX年4月1日の朝、出勤した私たちは、
会社の玄関前で信じられない光景を見ました。
最初は遠くからだったのでよくわからなかったのですが、
黒崎涼香部長の変わり果てた姿でした。
三月の後半から黒崎部長は休職中でした。
月末の少し前に黒崎部長の大降格人事が発表され、私たちは少なからず驚いたのですが、
人事発令では降格後の仕事の内容までは触れていませんでした。
最低身分の社員に降格させられた黒崎部長、いや黒崎さんは、新人研修で私たちもやりましたが、
本社玄関前で出勤してくる全社員に挨拶する訓練をさせられていたのです。
もちろん挨拶の練習が目的というよりも、最低社員となった黒崎さんを
全社員の前で晒し者にすることが目的でしょう。
その証拠に黒崎さんの服装は、総合職の象徴ともいえるスーツ姿ではなく、
一般事務職に支給される制服姿でもありませんでした。
何と黒崎さんが身に着けていたのは、白のビキニだったのです。
十八
そうです。小山田部長の会社を訪問した時に驚かせたあの白のビキニ姿です。
当社の扱う商品の中でも超がつくほどのビキニで、
最小限度しか肌を隠すところがなく、露出度の高いものです。
しかもまったくの無地なので、まるで下着のように見えました。
実際、遠目には白の下着かとも思ったのですが、
近づくにつれビキニであることがわかりました。
また遠目には新人のモデルが研修しているかと思ったのですが、
他ならぬ黒崎涼香元部長だったのです。
でも、同じようなデザインの水着でも、白の無地のビキニ水着と柄のはいったものとでは、
どうしてあんなに大きな違いがあるのでしょう。
もともと普通の水着は競泳用のものと違い、見せるためのものですから、
セクシーに見えるのは当然なのですが、白の無地だとそれだけではない気がします。
どこか囚人っぽく見え、懲罰用の服装に見えて仕方がないのです。
やはり黒崎部長が大降格せられたという先入観からそう感じるのでしょうか。
十九
黒崎涼香さんは、挨拶の訓練を繰り返しながらも、
必死に屈辱を堪えているのが表情からもわかりました。
黒崎さんの脇には、人事部の研修課のひとがついて、叱咤激励していました。
もちろん黒崎さんよりずっと若いです。
その後ろに研修課長と新たに営業第一部部長に就任した本村部長がいました。
出勤してきた社員はみな驚いて一度は立ち止まりましたが、
特に若い女子社員は、黒崎さんの姿に口々に囁きました。
「ええ、うそー!」
「信じられない!」
「何、あれ、あの格好!」
「黒崎部長じゃない」
「ひ、ひどい!」
「あれ、下着かと思ったら、一応、白のビキニなのね」
「でも、なんか下着みたいで恥ずかしい」
「別にあんたが着ているわけじゃないでしょう」
「そうだけど、私だととても耐えられない」
「あれじゃあ、まるで晒し者じゃない」
「うん、大降格させられたうえに、あんな格好させられるなんて」
だんだん話す声が大きくなり、黒崎さんは耳を塞ぎたい心境だったでしょう。
二十
「それでは朝礼を始めます」
九時十分前に次長が部員のみんなに声をかけました。
いつも朝礼は部長の挨拶と訓示から始まります。
「今日は、みなさんご存知の黒崎涼香さんの人事異動についてお話をします」
と本村部長が話し始めました。
すでに新体制での私たちの人事異動は、半月ほど前に発令されていました。
新入社員についても二三日前に顔合わせが済んでいました。
後は黒崎元部長だけでした。
「一週間ほど前の人事発令でみなさんもご覧になったように、
わが営業第一部の部長を務めてこられました黒崎涼香さんは、
四月一日付で、新しいポジションで仕事をされることになりました。
まず私から今回の人事発令について、簡単に説明をさせてもらいます。
それから黒崎涼香さんへの人事発令書の授与、
次にご本人からのご挨拶をいただきたいと思います。
なお、十時からの期初の全社朝礼でも、黒崎さんには挨拶してもらう予定です。
午後からは、今日は新会社の創立記念日ということで会社から費用も出ておりますので、
営業第一部の決起大会をかねて飲み会を行ないます。
これは黒崎涼香さんの歓迎会と激励会も兼ねております」
二十一
黒崎さんは本村部長のそばに招き寄せられ、みんなの視線に晒されました。
もちろん朝と同じ白の無地の超ビキニ姿です。
ただし足元は白のハイヒールです。
早朝同様、黒崎さんは必死に屈辱を堪えようとしていました。
「本日付の人事異動で、大変残念なことですが、
黒崎涼香さんは、昨日までわが営業第一部の部長を務めていただいておりましたが、
今日から新設の見習職四級という職位で仕事をしていただくことになりました。
黒崎さんのプロフィールを簡単にご紹介いたしますと、
T大を卒業後、当社の前身である株式会社愛愛に入社され、
入社数年にして課長、三十歳にして部長に昇進され、
愛愛の業績に貢献されました。
わがSMグループの傘下に入るに当たっても奮闘され……」
と本村部長は黒崎さんの経歴を滔々と語り始めました。
二十二
朝礼といっても、すでに4月以降に必要なことは、月末の朝礼、終礼で済ませています。
今日は、実質的に黒崎さんのためにだけ開かれた臨時のものです。
だから時間はたっぷりとあります。
過去の輝かしい経歴を説明されればされるほど、大降格された黒崎さんにとっては、
傷口を塩でこすられるような屈辱だったと思います。
早朝の玄関前の時と同様、正直耳を塞ぎたい心境だったでしょう。
本村部長の話が長くなればなるほど、
白の超ビキニという屈辱的な姿を、
部員の前に晒し続けなければならないからです。
そして部員の半数は、昨日まで黒崎さんの部下だったのです。
「……本当であれば、わが営業第一部の営業部長を務められる予定でした」
いよいよ本村部長の話は黒崎さんの降格人事に触れました。
二十三
「さて、以上のように、過去に輝かしい業績をあげられてこられた黒崎涼香さんですが、
残念なことに愛愛の過去の不祥事の責任をとって、
部長職から十三ランクの大降格、
高卒新人の方よりもさらに四ランク下の職位で、
再出発することになりました……」
と意外にあっさりと本村部長は切り出しました。
「人事そのものについては、黒崎さん本人の責任によるものばかりではなく、
大変お気の毒な気も致しますが、とりあえず会社は信賞必罰です。
現実は、昨日までわが部でトップの座であった黒崎涼香さんが、
今日からは同じ部内で一番下の職位で仕事をすることになるわけです。
もちろん黒崎さんよりも下の職位の社員も、同じ職位の社員も、部内にはいません。
それどころか、全社を見渡しても黒崎さんよりも下の職位の社員も、同じ職位の社員もいません」
二十四
「お気の毒ですが、今日から黒崎涼香さんは、
すべての部員、いや、すべての社員を上司として仕事をするわけです。
もちろん今日入社したばかりの新卒のみなさんもすべて黒崎さんの上司です。
これまでエリートコースを歩んできた黒崎さんにとって、
自分ひとりだけが、すべての社員よりも下の身分となり、
昨日まで部下だったみなさんを上司として仰ぎながら仕事をするのは、
大変な屈辱だと思います……」
「ただ、今回の人事発令は人事部と話し合った結果、
黒崎さん自身も納得され、半ば希望されたものです。
当初、黒崎さんからは退職の申し出がありました。
しかしこれまでの功績や能力を考えると、
会社としては解雇するのは忍びなく、
再チャレンジのチャンスのある処分を検討した結果、
今回の処分に落ち着いたわけです」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています