【 総合職女性を調教する PART4 】
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二
小山田の言うとおり、黒崎涼香は学生時代から「株式会社愛愛」に勤務している。
「愛愛」は水着の製造販売で有名な会社である。
当初涼香が応募したアルバイトの内容は、店舗での販売員だったのだが、
その美貌を見染められて、水着モデルの仕事を引き受けたのである。
これがきっかけとなり、最高学府のT大卒であれば、他にも良い就職先がありそうなものなのに、
そのまま愛愛に入社したのである。
涼香は小声でいった。
「あ、あのう、べ、別に、特別なパフォーマンスではありません。
こ、これが今の私の仕事ですから……。
それに、もう、私は、ぶ、部長ではありません」
「はあ?」
小山田は不思議そうな顔をした。
いや、小山田自身も先ほどから不審に思っていたことがある。
三
小山田の不審の一番は、他ならぬ涼香の姿である。
確かに過去に涼香が自ら水着姿となって、新商品のモデルを務めたことはたびたびある。
しかしそれは小山田たちとの商談が進んでからのことである。
今日のように商談の前から水着姿というのは、あまりにも唐突である。
そもそも受付の段階からこの姿でやってきたのだろうか……。
また、今年流行の水着の柄が白一色の超ビキニとは思えない。
二つ目は涼香の座っている位置である。
四人中で、一番入口に近い席に座っている。
つまり一番下座に座っているのである。
今までなら部長の涼香は、真ん中に座るか、一番奥に座るのが普通だった。
四人のうち二人は初対面だが、もう一人は以前から顔見知りで涼香の部下である。
その部下よりも端に、下座に座っているのは不自然である。
四
小山田の不思議そうな表情を読んだかのごとく、
涼香は大きく深呼吸すると、今度ははっきりした声で言った。
「実は、小山田部長、今日は部長交替の挨拶に参りました。
4月1日付の人事異動で、私、黒崎涼香は、営業部長から見習職に降格いたしました。
「こ、降格! 見習職?」
「ええ。新卒以下の職位で、アルバイトなどの非正規社員よりも下の身分です。
早い話、社内で最低の地位になりました」
「えっ! ど、どうして、また、そんなことに?」
「社内的なことをお話しするわけにはゆきませんが、
仕事上の責任をとって、とご理解ください。
ともかく、今日は後任の部長、新任の営業一課長とともに、ご挨拶に参りました」
涼香の言葉にまだ半信半疑な小山田に、一番奥の席に座っていた女性が挨拶した。
「新任の営業第一部長の本村佳子と申します……」
五
「……黒崎の人事については、社内のことで詳しいことは申しかねますが、
必ずしも彼女の責任ではない過去の「愛愛」内の不祥事や退職した人間の不祥事も原因ですし、
部下の責任などを被った面もありますので、個人的には私もちょっと残念です。
ただ、それらの責任を累計すると人事的にはかなり重い処分とならざるを得ませんので、
新卒以下、非正規社員以下の身分への大降格となった次第です」
「はあ、しかしそれにしても、厳しい処分ですなあ。
お噂では、SMホールディングスさんの人事方針は、たびたび耳にはしておりましたが」
厳しい処分どころではない、本村の言うようにかなり重い処分などというものではない、
前代未聞の大降格だ、と小山田は思った。
管理職から平社員に降格という事例は聞いたことがあるが、
平社員以下の身分に降格などという人事はついぞ聞いたことがない。
おそらく黒崎は吸収合併のどさくさに責任を取らされたのであろう。
六
スーパー・マーチャンダイズ・ホールディングス(通称、SMホールディングス、SM社)は、
アパレル商社からスタートし、衣料のアパレル各分野のみならず、
外食チェーンなどにも進出し、多角経営をしている。
黒崎涼香の勤務する「株式会社愛愛」も4月1日からSM社の傘下に入った。
得意の水着の分野以外での投資や事業の失敗が続き、経営不振に陥ったからである。
SM社では、「愛愛」から優良部門である水着販売以外の事業を別会社に移し、
さらに傘下のアパレル会社から水着部門を切り離して、「愛愛」と統合する方針を打ち出した。
小山田が推測するように、統合にあたって、旧「愛愛」の管理職は邪魔な存在といえる。
何らかの口実をつけて、解雇か飛ばしてしまうということはありうることである。
別に買収した会社の社員に対してだけではない。
SM社は、生え抜きの社員に対しても厳しい。
管理職失格の烙印を押され、傘下のハンバーガーショップで、
一店員として働かされている女性管理職もいるという。
七
「会社の人事方針についてはコメントしかねますが、
本日、黒崎がこのような姿でご挨拶に参ったのも、
降格後の彼女の業務について人事部が検討した結果、
昔取った杵柄とでもいうべき仕事でもありますし、
非正規者以下の身分ということも考慮して、
彼女の原点である学生アルバイト時代に戻り、
水着のモデルから再スタートしてもらうということになりました。
白のビキニで決めてきましたのも、当時の彼女のトレードマークだったからです」
「はあ、それにしても、お若いとはいえ、黒崎さんが水着のモデル時代に逆戻りですか。
で、新しい部署はどちらに行かれるのですか」
「いえ、そのままです。今までどおり営業第一部で勤務します」
「そのまま!」
つまり、今まで部下だった社員たちと立場が逆転して、同じ部署で仕事を続けるということか。
今まで部内でトップだった人間が、今は部内で一番下の身分、ということになるわけか。
今まで部下だった社員が、今は全員上司ということになるわけか。
これは降格されて地方へ飛ばされるよりも屈辱的な人事だな、と小山田は思った。
八
「ええ。例えば、こちらにおります新垣のような営業職に部下として同行し、
当社商品の水着の試着モデルを務めます……」
新垣夕貴は涼香の隣に座っている営業担当者で、
なかなか頭も切れるし、顔も可愛い。
しかし年齢は二十代半ばで、入社三年目くらいだろう。
管理職はおろか役付者ですらない。
T大での涼香とは月とスッポンで、三流大学出だと自分でも言っていた。
その自分が人並みに営業職でやってゆけるのは、
部長の涼香のおかげだといつも感謝していた。
その自分を慕っていた元部下と立場が逆転して、
今度は自分が部下として仕えることになった涼香の心境は、いかなるものなのだろうか。
「……営業活動をしない時は、社内でお茶出しやコピー、
あるいは他部署へのお使いなど、新卒の補助的な仕事もしてもらいます。
もちろん水着姿で、です。これが彼女の制服なので」
本村は表情ひとつ変えずに淡々と言った。
九
新卒以下の身分で「新卒の補助的な仕事」ということは、
元部長である涼香が、入社したばかりの新卒にも指図されて仕事をするということか。
どこの会社も同じだと思うが、事務の一般職は高校出の社員も多い。
ということは、涼香は十以上も年下の高卒新人にも顎で使われるということか。
お茶出しということは、部内では元部下にお茶を差し出し、
来客には水着姿を晒してお茶出しをしなければならないのか。
他部署へのお使いということは、大降格させられて屈辱的な姿で、
新卒以下の仕事をしているところを社内中に晒さなければならないということか。
涼香の所属する営業第一部は女性ばかりの部署だと聞いているが、
他部署へお使いということは、男性の好奇の目にも晒されなければならない。
そもそも女性ばかりの部署特有の雰囲気もあるから、
男性の目がない分だけ気持ちが楽ということにはなるまい。
そもそも上司が、それも部署のトップが、ある日突然、部で最低の身分になって、
今日からお前の部下だと言われる方の人間も戸惑うだろうな。
現に、表情を見ていても、涼香よりも担当の新垣の方が困り果てた様子である。
十
「ともあれ、商談に入りましょう」と小山田は話題を変えた。
ひととおり話が終わると、
「今日はずいぶんショッキングな日でしたが、
SM社グループとして、今後も変わらぬお付き合いをいただけるということのようですな」
と取引内容を確認した。
「それはもう。こちらこそ黒崎の時代と変わらぬご贔屓をお願いしたいと思います」
と本村も答えた。
「最後にひとつ……」と小山田は言った。
「……黒崎さんの制服のことですが、御社の社内方針に口を挟むわけではありませんが、
パフォーマンスとして商談に必要な時以外は、
ウインドブレーカーか何かを羽織っていただけませんかな。
パフォーマンスの時でも、水着姿のまま受付を通過するのは、ご勘弁願いたい。
社内の空気がざわつきますからな。
この応接室に通っていただいて、総務の子がお茶出ししてからということで……」
小山田の言葉に、涼香よりもむしろ元部下の新垣夕貴の方がほっとした表情を浮かべた。
十一
翌週、ひとりで来社した新垣夕貴は、小山田に礼を述べた。
「部長、先日、黒崎のことでは、ご配慮いただきありがとうございました。
いくらモデルの制服だといっても、ずっと水着姿というのでは、まるで晒し者です。
周りの私たちもどうフォローしていいか戸惑ってしまいます」
「でしょうな。しかし会社の本音は、やはり晒し者にすることでしょう?
まあ、あの時も申しましたが、御社の方針に口を挟む気はさらさらありません。
ただ、わが社としても会社の風紀もありますからな。
それを乱されるのは困ります。
結果として、黒崎さんの屈辱が少しでも和らぐのであれば」
「御社のようなご配慮をいただけるのはありがたいです」
「というと、他の会社の中には平気なところも多いということですか?」
「さすがに受付の段階から水着姿は勘弁してくれ、という会社さんもありますが」
「それが常識でしょう」
「でも、どちらかというと少数派です」
「ほうっ。男の考えることは、みな同じですなあ。
黒崎さんのような美人の水着姿を見られないのはもったいでしょうからな。
あえて自粛してもらう必要もないということですか。
黒崎さんもお気の毒ですな。男たちの好奇の目に晒されるわけですか」
十二
「いえ、むしろ逆なのです。
御社のように、担当部署の部課長が男性のお取引先や男性が多い会社さんの場合、
受付とか他の部署と共用しているエレベーターや廊下などでは、何か羽織ってくれ、
若い男性社員が気もそぞろになるので、とおっしゃることが多いのです。
ただ、御社のように何かプレゼンの時だけに、と限定されるところは少数で、
担当部署のフロアや部屋に入ってからは好きにして良い、という会社が多いです」
「担当部署の役得で、自分たちだけ黒崎さんの水着姿を楽しもうという魂胆ですな」
「ええ。でも、女性水着を扱うお取引先、特に女性下着も扱っている会社さんは、
女性社員が多く、担当部署も女性が多いので、意外と平気なのです」
「現に、新垣さんの部も女性ばかりですからなあ。
確かに、女性同士だと、同性の水着姿を見ても仕方ありませんからな。
で、そういう会社は、受付の段階から、どうぞご自由に、というわけでな」
「男性のように性的な好奇の目ではありませんが、
キャリアウーマンの黒崎の惨めな姿を見て楽しもうという点では、
むしろ男性よりもきついと思います」
十三
「なるほど。女性同士の方がキャリアへの嫉妬は強いかも知れない」
「ええ。二回目以降の訪問では、受付の女性も、また来た、という感じで、
担当部署では事務の女性なども待ち構えている様子で、
担当の方などは、淡々と、黒崎をマネキン扱いして、
じゃあ、この前納入してくれた新商品を着てみて、とか、
黒崎さんって、着やせして見えるタイプなのね、とか、
豊胸しているの、とかと言って、むんずと黒崎のおっぱいをつかむ、とか」
「マネキン人形扱いということですか」
「ええ」
「ところで、黒崎さんの本当の降格は何ですか。
被合併会社の管理職が合併後に人事的に悲哀を見ることはよくあることですが、
どう考えてもそのまま部長として黒崎さんを使った方が、
会社にとってはプラスだと思うのですがねえ。
それに、黒崎さんもどうして辞表を叩きつけずに、
屈辱的な人事をそのまま受け入れたのでしょう。
黒崎さんなら、いくらでもヘッドハンティングする会社があるのでしょうに」
十四
「小山田部長のご推察のとおりです。
黒崎が愛愛の昔の不良債権や数々の不祥事などの負の遺産の責任をとらされたというのは、
口実に過ぎません。もちろん私たち下っ端の社員には何も知らされていないのですが、
上の方から洩れてきた話によると、本当はリストラの方針を巡るものらしいのです」
「リストラねえ、合併にはつきものの話ですなあ。
しかしおたくの部署は成績もよかったのでしょう」
「ええ。でも、SM社の発想は根本的に違うのです。
愛愛の水着部門にSMグループの水着部門を統合する。
どちらも適正人員だとしても、合併すれば共通のお取引先も多いでしょう。
その分の人員は要らないし、ひとりあたりの担当先を多少増やして、
人員を削減しても良いでしょう、というわけです」
「確かに」
「それに頭数としては適正でも、すべてが有能な社員とは限らないでしょう。
ダメな人間はダメだとはっきりしているので、
合併効果とは関係なくリストラできるでしょうというのが、SM社の考えです」
「それも一理ありますなあ」
十五
「とはいえ、ダメな人間の基準が難しいでしょう。
仮に適正人員が百人とします。
それを超える人間がすべてダメな人間とは限らないでしょう」
「リストラしたい人数とダメな人材がちょうど同じ数にはならない」
「そのとおりです。
ところがそう見なしてしまうSM社のリストラの基準はおかしい、
というのが、黒崎の反論です。
合併効果が出て利益が増えれば、適正人員も増えるわけだから、
合併前の先の見通せない時点でのリストラには猛反対したのです」
「なるほど。黒崎さんの言い分の方が筋はとおっていますな」
「でしょう。しかし一連の過去の不祥事が明るみに出て、
リストラは避けられなくなりました。
そこで、黒崎は自分ひとりが責任を被って辞表を提出したらしいのです」
「でも、会社を辞めた後で、リストラをされてしまえば終わりでしょう」
十六
「そこで、黒崎も、同調して一緒に辞表を出そうとする課長たちを思い止まらせ、
自分が辞めた後を見守るように、と諭したそうです。
でも、会社としては、小山田部長がおっしゃったように、
黒崎さんがヘッドハンティングされてライバル会社で活躍されては困ってしまうでしょう。
いずれは黒崎を慕う課長たちや営業部員もついてゆくでしょうし。
そこで会社は逆手にとって、退職を認めず、大降格という処分をとったのです」
「飼い殺しというわけですな」
「しかし降格であれば、黒崎自身の目でリストラが中止されたかどうか確認できます」
「で、屈辱的な大降格を甘んじて受けたというわけですか」
「ええ。私たちも4月1日の朝、目を疑いました。
降格人事自体は1週間くらい前に発表されていましたが、
降格後の仕事の内容や服装までは書かれていませんでしたから」
十七
新垣夕貴です。少し時間を遡ってお話ししますね。
平成XX年4月1日の朝、出勤した私たちは、
会社の玄関前で信じられない光景を見ました。
最初は遠くからだったのでよくわからなかったのですが、
黒崎涼香部長の変わり果てた姿でした。
三月の後半から黒崎部長は休職中でした。
月末の少し前に黒崎部長の大降格人事が発表され、私たちは少なからず驚いたのですが、
人事発令では降格後の仕事の内容までは触れていませんでした。
最低身分の社員に降格させられた黒崎部長、いや黒崎さんは、新人研修で私たちもやりましたが、
本社玄関前で出勤してくる全社員に挨拶する訓練をさせられていたのです。
もちろん挨拶の練習が目的というよりも、最低社員となった黒崎さんを
全社員の前で晒し者にすることが目的でしょう。
その証拠に黒崎さんの服装は、総合職の象徴ともいえるスーツ姿ではなく、
一般事務職に支給される制服姿でもありませんでした。
何と黒崎さんが身に着けていたのは、白のビキニだったのです。
十八
そうです。小山田部長の会社を訪問した時に驚かせたあの白のビキニ姿です。
当社の扱う商品の中でも超がつくほどのビキニで、
最小限度しか肌を隠すところがなく、露出度の高いものです。
しかもまったくの無地なので、まるで下着のように見えました。
実際、遠目には白の下着かとも思ったのですが、
近づくにつれビキニであることがわかりました。
また遠目には新人のモデルが研修しているかと思ったのですが、
他ならぬ黒崎涼香元部長だったのです。
でも、同じようなデザインの水着でも、白の無地のビキニ水着と柄のはいったものとでは、
どうしてあんなに大きな違いがあるのでしょう。
もともと普通の水着は競泳用のものと違い、見せるためのものですから、
セクシーに見えるのは当然なのですが、白の無地だとそれだけではない気がします。
どこか囚人っぽく見え、懲罰用の服装に見えて仕方がないのです。
やはり黒崎部長が大降格せられたという先入観からそう感じるのでしょうか。
十九
黒崎涼香さんは、挨拶の訓練を繰り返しながらも、
必死に屈辱を堪えているのが表情からもわかりました。
黒崎さんの脇には、人事部の研修課のひとがついて、叱咤激励していました。
もちろん黒崎さんよりずっと若いです。
その後ろに研修課長と新たに営業第一部部長に就任した本村部長がいました。
出勤してきた社員はみな驚いて一度は立ち止まりましたが、
特に若い女子社員は、黒崎さんの姿に口々に囁きました。
「ええ、うそー!」
「信じられない!」
「何、あれ、あの格好!」
「黒崎部長じゃない」
「ひ、ひどい!」
「あれ、下着かと思ったら、一応、白のビキニなのね」
「でも、なんか下着みたいで恥ずかしい」
「別にあんたが着ているわけじゃないでしょう」
「そうだけど、私だととても耐えられない」
「あれじゃあ、まるで晒し者じゃない」
「うん、大降格させられたうえに、あんな格好させられるなんて」
だんだん話す声が大きくなり、黒崎さんは耳を塞ぎたい心境だったでしょう。
二十
「それでは朝礼を始めます」
九時十分前に次長が部員のみんなに声をかけました。
いつも朝礼は部長の挨拶と訓示から始まります。
「今日は、みなさんご存知の黒崎涼香さんの人事異動についてお話をします」
と本村部長が話し始めました。
すでに新体制での私たちの人事異動は、半月ほど前に発令されていました。
新入社員についても二三日前に顔合わせが済んでいました。
後は黒崎元部長だけでした。
「一週間ほど前の人事発令でみなさんもご覧になったように、
わが営業第一部の部長を務めてこられました黒崎涼香さんは、
四月一日付で、新しいポジションで仕事をされることになりました。
まず私から今回の人事発令について、簡単に説明をさせてもらいます。
それから黒崎涼香さんへの人事発令書の授与、
次にご本人からのご挨拶をいただきたいと思います。
なお、十時からの期初の全社朝礼でも、黒崎さんには挨拶してもらう予定です。
午後からは、今日は新会社の創立記念日ということで会社から費用も出ておりますので、
営業第一部の決起大会をかねて飲み会を行ないます。
これは黒崎涼香さんの歓迎会と激励会も兼ねております」
二十一
黒崎さんは本村部長のそばに招き寄せられ、みんなの視線に晒されました。
もちろん朝と同じ白の無地の超ビキニ姿です。
ただし足元は白のハイヒールです。
早朝同様、黒崎さんは必死に屈辱を堪えようとしていました。
「本日付の人事異動で、大変残念なことですが、
黒崎涼香さんは、昨日までわが営業第一部の部長を務めていただいておりましたが、
今日から新設の見習職四級という職位で仕事をしていただくことになりました。
黒崎さんのプロフィールを簡単にご紹介いたしますと、
T大を卒業後、当社の前身である株式会社愛愛に入社され、
入社数年にして課長、三十歳にして部長に昇進され、
愛愛の業績に貢献されました。
わがSMグループの傘下に入るに当たっても奮闘され……」
と本村部長は黒崎さんの経歴を滔々と語り始めました。
二十二
朝礼といっても、すでに4月以降に必要なことは、月末の朝礼、終礼で済ませています。
今日は、実質的に黒崎さんのためにだけ開かれた臨時のものです。
だから時間はたっぷりとあります。
過去の輝かしい経歴を説明されればされるほど、大降格された黒崎さんにとっては、
傷口を塩でこすられるような屈辱だったと思います。
早朝の玄関前の時と同様、正直耳を塞ぎたい心境だったでしょう。
本村部長の話が長くなればなるほど、
白の超ビキニという屈辱的な姿を、
部員の前に晒し続けなければならないからです。
そして部員の半数は、昨日まで黒崎さんの部下だったのです。
「……本当であれば、わが営業第一部の営業部長を務められる予定でした」
いよいよ本村部長の話は黒崎さんの降格人事に触れました。
二十三
「さて、以上のように、過去に輝かしい業績をあげられてこられた黒崎涼香さんですが、
残念なことに愛愛の過去の不祥事の責任をとって、
部長職から十三ランクの大降格、
高卒新人の方よりもさらに四ランク下の職位で、
再出発することになりました……」
と意外にあっさりと本村部長は切り出しました。
「人事そのものについては、黒崎さん本人の責任によるものばかりではなく、
大変お気の毒な気も致しますが、とりあえず会社は信賞必罰です。
現実は、昨日までわが部でトップの座であった黒崎涼香さんが、
今日からは同じ部内で一番下の職位で仕事をすることになるわけです。
もちろん黒崎さんよりも下の職位の社員も、同じ職位の社員も、部内にはいません。
それどころか、全社を見渡しても黒崎さんよりも下の職位の社員も、同じ職位の社員もいません」
二十四
「お気の毒ですが、今日から黒崎涼香さんは、
すべての部員、いや、すべての社員を上司として仕事をするわけです。
もちろん今日入社したばかりの新卒のみなさんもすべて黒崎さんの上司です。
これまでエリートコースを歩んできた黒崎さんにとって、
自分ひとりだけが、すべての社員よりも下の身分となり、
昨日まで部下だったみなさんを上司として仰ぎながら仕事をするのは、
大変な屈辱だと思います……」
「ただ、今回の人事発令は人事部と話し合った結果、
黒崎さん自身も納得され、半ば希望されたものです。
当初、黒崎さんからは退職の申し出がありました。
しかしこれまでの功績や能力を考えると、
会社としては解雇するのは忍びなく、
再チャレンジのチャンスのある処分を検討した結果、
今回の処分に落ち着いたわけです」
二十五
はたして今の黒崎さんに再チャレンジのチャンスがあるのでしょうか。
どう考えても明日なき晒し者の境遇のような気がします。
「黒崎さんは、社員として原点に立ち返って仕事をするためと、
解雇に等しい厳しい処分をという意図から、
あえて新入社員よりもさらに下の職位から再出発することを希望されました」
何と白々しい説明でしょう。
新卒よりも低い身分への降格を自ら希望する者がどこにいるでしょうか。
そもそも新卒よりも下の職位などないのです。
黒崎さんの降格のためにだけ、わざわざ新しく作るしかないのです。
総合職でも一般職でもない職も今までありません。
見習職も、黒崎さんの降格のために、わざと新しく作ったものなのです。
二十六
「また、降格する前と同じ営業第一部で勤務することも、
黒崎さんにとっては大変な屈辱だと思いますが、
これも黒崎さん自身が半ば望まれたことです。
何よりも営業の仕事が好きで離れたくないこと、
降格後に勤務する部署をえり好みするようでは懲罰的勤務にならないこと、
営業第一部のみなさんにもご迷惑をかけているので懲罰勤務を通じてお詫びしたいこと、
などの理由からです……」
営業第一部の仕事が好きというのはうそではないではないでしょうが、
黒崎さんの懲罰勤務は営業の仕事とは言えません。
やはり今まで部下だったみんなと立場がまったく逆転する屈辱を
徹底的に味あわせようという魂胆でしょう。
二十七
「みなさんの立場としては、これまで上司であった黒崎涼香さんを、
立場が逆転して、今日からは部下として使うのは、
最初はなかなか難しいことかと思いますが、
降格されて懲罰勤務としてみなさんの部下となる黒崎さんの方が、
もっと気を使われるはずです。
その辺の黒崎さんのお気持ちもよくくみとっていただきたいと思います。
なお、黒崎さんからは、昨日まで元部長であったこと、
元上司であったことはすっかり忘れていただき、
今はただ懲罰勤務中の新卒社員以下の最低社員として厳しく扱っていただきたいとのことです」
今朝の玄関前の訓練を見れば、
すでに最低社員に相応しい扱いになっていると思いますが……。
二十八
「黒崎さんは、元部長としてのプライドも、元管理職としてのプライドも、
元総合職としてのブライトも捨てて頑張る決意だそうです。
遠慮なく最低ランクの社員として扱って欲しいし、
仕事柄マネキン人形のように扱って欲しいとのことです」
元総合職としてのブライトどころか、一般職も含めて正社員としてのプライド、
いや非正規社員も含めて社員としてのプライド、
それどころ人間としてのプライドすら、
すでに黒崎さんはズタズタにされていると思いますが……。
「最後に今後の黒崎さんの仕事の内容ですが、
当社製品のモデルを務めてもらいます。
学生時代に当社でアルバイトをしていた頃に経験があり、
黒崎さんにとっては、いわば昔取った杵柄です。
そのために勤務時間中は、その折々の新作水着を着用してもらいます。
もちろんお取引先への営業活動もこの格好でやっていただきます」
二十九
そうなのです。
モデルという職務上、また総合職でも一般職でもないという職種上、
黒崎さんにはスーツ姿も制服姿も認められていません。
職務や職種というよりは、懲罰勤務という性質上、という方が正確でしょうが……。
ともあれ冒頭のように、水着姿でお取引先を訪問することになるのです。
そして、辞令の交付になり、人事発令書が正式に読み上げられました。
<降格人事>
平成XX年4月1日付
営業第一部 黒崎涼香 (旧)営業第一部 部長
(新)営業第一部 第十三課 見習職四級
部長職から新設の「見習職四級」への十三段階の降格処分とする。
なお、黒崎涼香の降格人事に伴い、教育指導的懲罰勤務を目的として、
「総合職三級」(および「事務職三級」)よりさらに下位の職位として、
「見習職一級」「見習職二級」「見習職三級」「見習職四級」の四段階の職位を新設する。
新設の職位のうち、最下位である「見習職四級」に黒崎涼香を降格し、懲罰勤務を命ずる。
なお、上記新設の四段階の職位は、当面、黒崎涼香の降格人事と懲罰勤務にのみ適用する。
三十
何ということでしょう。
先輩たちにも聞いても、こうはっきりと「降格」と書いてある人事発令は、
見たことがないそうです。
そもそも降格の辞令を読み上げ、辞令書を授与すること自体前代未聞だそうです。
そして、ついに黒崎涼香さん自身が挨拶することになりました。
「営業第一部のみなさま、お早うございます。
黒崎涼香でございます。
期末の忙しい時期に職場を離れて申し訳ありませんでした。
今日からまた皆様と一緒に仕事をさせていただくことになりました。
引き続き、どうぞ、よろしくお願いいたします。
すでに人事発令や本村部長のご説明でご存知のように、
このたび私は不徳の致すところから、営業第一部の部長の職より、
十三ランク降格して『見習職四級』という社内で唯一最低の職位で、
懲罰勤務に就くこととなりました……」
と黒崎さんは、自ら「降格」と「懲罰勤務」という言葉を口に出しました。
三十一
「今回の私の人事は、会社ともよく話し合った結果、
すべて私の方から希望したものです。
処罰の責任の重さを考慮しますと、本来解雇であるべきところであり、
一度は私も退職を決意いたしましたが、会社からは慰留していただきました。
私も会社に留まって少しでも利益に貢献しながら、
処罰を受ける方が良いかなと考え直しました。
その代わり処罰の内容も解雇に等しいか、
解雇以上に重いものが相応しいと思いました。
また社員として原点に立ち返ってやり直すということも必要かと考えました。
それらを総合して平社員以下の職位からの再スタート、
原点よりもさらに後退した点からの再スタートとして、
新卒のみなさまよりもさらに四つ下の職位から再スタートすることにいたしました」
「新しい職位は、今年入社された高卒の新人の方々よりも、
さらに四ランクも低い職位でございます。
新卒の方にとっては、私は全社で唯一の部下でございます」
三十二
「また、全社を見渡しても、私より低い職位の方はもちろん、
同じ職位の方もおられません。
社内のすべての社員が、私よりも最低でも四ランク上の職位におられます。
私は全社員の部下となりました。
私は社内のすべての社員の方々を上司としてお仕えする身分となりました。
是非、私を部下として可愛がっていただき、
同時に厳しくご指導と教育をお願いいたしたいと思います……」
「みなさまの中には、これまで部長と部下の関係で、
仕事をさせていただいた方も大勢おられます。
しかしそのような過去のことは一切忘れていただいて、
最低ランクの社員と上司という新しい関係で、
私のことを遠慮なく扱っていただきたいと思います。
私も、部長の地位にあったことを始めとして、
過去の栄光やプライドはすべて捨てて、
今後の業務に励む覚悟でございます……」
三十三
「私、黒崎涼香は、原点に立ち返って、
いえ普通の社員の方の原点よりも、さらに下の方の原点から、
心を新たにして努力いたしたいと思います。
今後とも、私へのご指導と教育、よろしくお願いいたします」
最後に、本村部長が冷然と言いました。
「黒崎さんには、この後の全社の期初の朝礼でも、
ご挨拶していただくことになっています。
明日からは、とりあえず今日のように早朝からの挨拶の練習、
そして、社内でのお茶出しや雑用、
お茶出しは、部内や来客のみならず、
各部署や部課長会議などにも出向いて行なっていいただきます。
社内での研修がひととおり終わったら、
営業活動でも活躍していただきます。
モデルとしてのデビューということですね」
ああ、何ということでしょう。
社内、社外を問わず、黒崎さんには晒し者になる道しか残されていないのです。
三十四
しかし黒崎涼香さんにとって、早朝の玄関前での挨拶の練習、営業部での挨拶などは、
ほんの序の口のような屈辱でしかありませんでした。
むしろこれからが始まりだったのです。
十時から始まった全社の朝礼でも黒崎さんは全社員の前で晒し者になりました。
ひととおりのことが終わり、新入社員の紹介と挨拶の後、司会者はこう言いました。
「さて、新入社員のみなさんは、今、自分が会社で一番下っ端だと思っていることでしょう。
しかしそうではありません。
実は、わが社には新卒のみなさんよりもさらに下の職位の社員もいるのです。
それも、まさに今日から新しく新卒以下の職位が新設され、
その身分に降格となった社員がいるのです」
そして、檀上で黒崎さんが紹介されました。
もちろん早朝の玄関前と同じく白のビキニの水着姿です。 三十五
同じ檀上にいる新入社員たちずいぶん驚いていましたが、
黒崎涼香さんは、必死に屈辱に耐えているように見えました。
黒崎さんは新入社員たちに向かって深々と頭を下げて挨拶しました。
「入社、おめでとうございます。
黒崎涼香と申します。
今日からみなさんの唯一の部下でございます。
どうかご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」
そして、全社員に向かって、営業部でしたのと同じような
屈辱的な挨拶を繰り返すことになりました。
最後に司会者は言いました。
「黒崎さんは、当面、今朝の玄関前でのような挨拶の練習の他、
研修で部外のみなさんのもとへもお邪魔することになると思いますが、
その際は、快く迎えていただきたいと思います」
三十六
そうなのです。
黒崎さんが全社員の前で晒し者になるのは、
その日の早朝だけではなかったのです。
挨拶の訓練は、その後もひと月ほど毎日行われたのです。
もちろん総合職ではない黒崎さんには、スーツ姿など認められません。
一般職でもないので制服も支給されません。
黒崎さんの制服は、白のビキニの水着なのです。
そればかりではありません。
新入社員にさせるような他部署へのお使いのような仕事も
黒崎さんの仕事なのです。
総務部へ社外からの郵便や社内のメール便による書類を取りに行く時にも、
ビキニの水着という屈辱的な姿で出向かわなければならないのです。
三十七
翌日から本格的に過酷な黒崎さんの見習職四級としての仕事が始まりました。
黒崎さんの屈辱の毎日は早朝の女子更衣室から始まります。
白のスーツ姿の黒崎さんを制服姿の一般職の若い女子社員達がとりまいています。
そうなのです。
勤務中は一般職のような制服も総合職のスーツ姿も認められない黒崎さんですが、
通勤時だけは白のスーツ姿を指示されています。
わざわざ如何にもキャリアウーマンを彷彿とさせる格好をさせて、
今の身分とのギャップ、仕事着に着替えた後とのギャップを思い知らせるためです。
「みなさん、お早うございます。
見習職四級、黒崎涼香、これより本日の業務を始めさせていただきます。
今日もご指導のほどよろしくお願いいたします」
「じゃあ、いつものように身体検査から始めようか。
その如何にも総合職の管理職というイメージのさっそくスーツは脱いでもらおう」
三十八
「三十過ぎているというのにほれぼれするような体ね」
「さすが学生時代にうちの会社で水着モデルのアルバイトをしていただけのことはあるわね」
スーツを脱ぎ、ブラとショーツだけの姿になった涼香に好き勝手なことを言う女子社員たち。
彼女たちはみなつい最近まで涼香の部下だったのである。
「じゃあ、残りも脱いで」
「はい」
ブラをとり、最後のショーツもとると、
「前を隠さず、手は後ろに組んで、足を少し開く!」
と厳しい声が飛んだ。
涼香が言われるままの姿勢をとると室内に失笑が漏れた。
涼香の大事なところには一本も毛がなかったからである。
ビキニを着るという理由で股間の毛をすべて剃るように指示されているためだが、
モデルの仕事を命じられていること自体が懲罰勤務なので、
股間の毛がないことも女子社員たちには懲罰にしか見えないのである。
「まるで小学生ね」
「頭はT大出の優秀な頭脳でも、股間は赤ちゃんね」
三十九
「し、身体検査、よろしくお願いいたします」
涼香が大きな声で嘆願すると、また室内に失笑が漏れた。
「身体検査、お願します、だって。
パイパンの股間、丸出しにして、よく大声で言えるよね」
「もう、元キャリアのプライドも何も無くなってしまったのかしら」
「プライドがあったら、とっくに辞めてるよ」
「そう、身も心も、見習職に落ちぶれちゃったんじゃない?」
好き勝手なことを言われても何も反論できない涼香。
「じゃあ、新人のみんな代わる代わる涼香の股間をチェックしてやって。
つるつるに剃れているかどうか。お尻の穴の周りもね」
新人たちは言われるままに涼香の股間を遠慮なくまさぐる。
「それにしても綺麗な股間ですね。あんまり使っていないみたいですね」
「そりゃあ、そうよ。T大出のエリートだもの。
簡単には男に肌は許さないわよ」
「いえ、T大出のバリバリのキャリアだったから、
男が寄り付かなかったかも」
「そうね。それは言えてるね。
でも、今度は、最低社員の見習職だから、大丈夫ね」
ノンキャリの高卒の男でも手が届くようになったし」
「そうでしょうか。パイパンの股間丸出しの変態女に寄り付く男なんか」
「いないかもね」
四十
「もしかすると、涼香って、バージンなんじゃないの?」
「まさか、三十過ぎたおばさんが……」
「ねえ、どうなの?」
聞かれた涼香はみるみる顔が真っ赤になった。
それだけではない。股間にも異変が現われたのだ。
「先輩、さっきから涼香の股間が何だか湿ってきました」
「えっ、感じちゃってるの?」
「愛撫したつもりのはないんですけど」
そう、あまりの屈辱に涼香の股間は、
自身の意志とは裏腹に反応してしまったのである。
「ふーん、恥ずかしいと股間が勝手に感じてくるのか。
マゾっ気たっぷりね」
「じゃあ、営業に同行して水着姿を披露する時、感じて漏らしちゃうかも」
「同じ水着が何着かいるし、タオルも濡れたのと乾いたのとたくさん用意しておかなきゃ」
「とりあえず、この場は、濡れたタオルで抜いた後、乾いたので湿気をとって」
「はい」
股間の涙を拭かれながら、ただただ恐縮する涼香。
その表情、仕草には、もはやキャリアウーマンの面影は失せていた。 新入社員の総合職を目の敵にするお局一般職。
立ち居振る舞いから仕事ぶりまでダメ出し。
毎週金曜日の終業後は「女子会」という名のイジメ三昧。
という妄想。 俺が女性総合職なら、同期入社や一年後輩に出世争いで負け、
その部下にされていびられる方が良いけど。
>>269 同じ総合職なのに階級が存在するのも良いかも。
出世争いに負けたら、パシリ扱い。
もちろん、一般職からもイジメられる。 男だと同期入社の人間が、同じ課で、課長と平の立場で一緒に仕事するということも珍しくない。
俺の同期なんか、大学の五年位先輩のひとが部下だったことがある。
女性総合職でも当然ありうるだろう。
ただ能力面で出世争いに負けて、というのではなく、
理不尽な理由で降格されて、とか、
責任を自分ひとりに押し付けられて、とかで、
有能な管理職なのに平以下に降格ということで。。。
上司となる同期もしくは後輩は、能力ではなく、
会社のオーナーの一族で、コネ入社で出世したというのがいい。
休日は個人調教。
日曜日の社内の廊下を、全裸、四つん這い、身につけているものは犬の首輪のみ、
という姿で、首輪についた鎖を上司になった同期(後輩)にひかれて、散歩。
もし誰かが休日出勤してきて、この姿を見つかったら、と冷や冷やしながら。
更新が止まってるけど・・・。
ここの住人はツボかも。
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Rock54: Caution(BBR-MD5:0be20a4887bc3d3353f527d3636c44e3) 突然ですが、「会社の玩具」の続き、考えてみました。
玩具製作者様、未熟な駄文、どうぞお許しください。
原作、未読の方は、過去ログ、探してみてください。
続・会社の玩具(24)
「もっと厳しくした方がいいのかしらねえ、体罰とか使って。私、この子の教育係として自信なくしそう」
大げさに嘆いて見せる明美。
顔を見合わせる少女二人。求められている答えがわかったようだ。
「はい。体罰が必要だと思います」順子の目に、戸惑いはない。
「私もそう思います!」競うように言い切るハルカ。
頭上で交わされる会話を遠く聴きながら項垂れたままの玲子。
ハルカの手が無造作に伸び玲子の頭をボールのように掴む。ここまではやっていいことだと察知している。
むしろ明美の目がそうせよとそそのかしている。
このように頭を掴まれたことは子どものころだってなかった。両親から頭を撫でられたのは、幼児の頃までだ。
小学校に入ってからは、ツンとすました気品が漂い始め、親もなるべく大人扱いするようにしてきた。
予想外の行為にキッと上目遣いに振り払おうとするが、ハルカの手がしっかりとついてくる。
「そうねえ。こういう子は、やっぱり体で覚えさせるのが一番かもね」と明美。
「明日、鞭持って来ましょうか。ウチの中学、乗馬クラブがあったんで」「ビンタなら、私にもやらせてください。得意です、私」。
玲子の目にたちまち弱気が走る。慣れない正座で足もしびれてきた。伏し目がちにモジモジと姿勢を正す。
「飴か鞭か、か。でも、やっぱり、私はこの子の可能性に期待して飴で行くわ。ね、玲子ちゃん。その方がいいでしょ」
今度は明美が玲子の頭に手を置き優しく撫でる。何が飴なものか、ネチネチと絡みつく鳥餅ではないか。
顔を歪める玲子。1週間前の玲子なら決して浮かべなかった表情だ。
しかし、その表情に、かすかに、屈辱と怒りと怯え以外のもの、安堵と甘えのようなものが混じっているのを明美は見逃さなかった。
ふふ、いいお顔ね、そうそう、あんたには、そういうお顔がふさわしいわ。二度とあの高慢ちきなお澄まし顔はさせないからね。 続・会社の玩具(25)
「でも明美先輩。飴だけじゃなく鞭も必要だと思います。」
「玲子みたいな聞き分けのない子には、鞭ですよ。甘やかしすぎると、ろくな大人にならないと言いますから」。
いつの間にか呼び捨てになっている。わずか15分程の間に、中卒少女たちにとって玲子のイメージは
「本社から来た偉くてかっこいい、颯爽としてちょっとコワい大人のお姉さん」から、
「仕事もできず礼儀も知らない世話の焼ける新入社員」「何をしてもいい会社のいじめられっ子」
に変わってしまった。
自分たちより幼くて手のかかる後輩の出現に、発言まで大人びてきた。
一方の玲子からは、かってのオーラが消え失せ漂白されたような気配が漂っている。
無理もない。自己認識は周囲が認めてこそ成り立つものだ。才色備わったエリート社員、これが
自他ともに認める玲子のアイデンティティだった。そのことを疑おうともしなかった。
自他の認識の間に寸分の差異もなかった。ところが今や両者は天地の差以上に離れてしまった。
玲子を有能なエリート社員とみなしているのは玲子自身だけで、他の誰もそれを認めてくれない。
それどころか、正反対の者として扱うのだ。
どちらが正しいのか。大勢が認める方が正しいのではないのか。
玲子の自己認識が大きく揺らぎ始めている。
降格人事(7月1日付)
大川彩佳
(旧)国際事業第一部 課長
(新)営業第一部マネキン課 基礎見習職四級
新入社員のひとりが聞いた。
「先輩、マネキン課って何ですか?」
他の新入社員も口々に言った。
「私も聞きたいです。見習職四級って何ですか」
「大川さんというひと、課長から平社員に降格ということですか」
「あんたたち、何も知らないのね。平社員以下に降格されて、マネキン課で懲罰勤務ということよ」
「懲罰勤務?」
「そう、懲罰勤務、マネキン課で生きたマネキンとなって仕事をするの」
「生きたマネキン?」
「例えば、営業各部署の営業マンに同行して、取引先で当社商品を身に着けて見せる」
「ああ、商品のモデルを務めるわけですね」
「いや、モデルとマネキンは違うの。モデルは人間だけど、マネキンはあくまでも人形なのよ」
「はあ?」
「マネキンは人形だから、モデルのように人間としての意志を持ってもらっては困るの」
「ああ、なるほど」
「自分の意志は一切持たずに、人形に徹してもらう。これがマネキン課のマネキンの鉄則よ」
「モデルは最新の水着とか下着、ユニフォームなどを身に着けるけど、
マネキンはダサイ競泳水着や下着、体育の時間用の体操服ということもあるし、
橘川怜子さんなんか、女性用フンドシまで穿かされたというし」
「橘川怜子さん?」
「フンドシ?」
「あんたたち、本当に何も知らないのね。
橘川怜子さんは、マネキン課の記念すべき第一号よ。
もっともその頃はマネキン課などなかったそうで、
単に営業第一部の部長から見習職四級に降格させられ、
昨日までの部下に指図される身分に落とされ、
それだけでも十分屈辱的なのに、
懲罰勤務として、営業マンに同行してわが社の商品モデルをさせられたそうよ」 >>281
訂正
表題 ×大川彩佳 屈辱のマネキン課 32
○大川彩佳 屈辱のマネキン課 3
「酷い、部長からマネキンに降格させられたんですか!」
「今度の人事の大川さんは課長からの降格ですよね。それより凄い降格ということですか」
「十三段階の大降格だったそうよ。しかも同じ営業第一部で勤務するままで降格。
昨日まで部内の全員が部下だったのに、今日からは全員が上司という身分に大転落。
高校卒業したばかりの新卒にはもちろん、契約社員や派遣社員といった非正規社員、
特にマネキンの仕事では、モデルのバイトの女子高生にまで顎で使われたそうよ」
「よくそんな仕事に耐えられましたよね。それともすぐに辞めちゃったのかしら」
「三年間耐えたそうよ」
「へえっ」
「もともと降格の理由が、過去の不良債権や不祥事の責任をとらされたもので、
もちろん橘川部長の責任のものではないんだけど、
すべて自分が責任を被った形の降格だったから、三年経って、部の業績も回復して、
他に責任を問われて連座するひとが出ることももうないとわかったので、辞表を出したそうよ」
「それにしても……。よく三年間も頑張りましたよね、私なら一週間と持たない」
「橘川さんってひと、ドMだったんじゃないですか」
「で、その橘川さんってひと、会社を辞めた後、今はどうなさっているんですか」
「もう何も知らないのね。現社長夫人よ」
「えっ」
「当時専務だった社長が、社長に就任する際に、橘川さんを営業部長よりもさらにうえの
営業本部長に復帰させるとともに、婚約を申し込んだのよ。
もともとふたりは同じT大出で、テニスサークルの先輩・後輩の中だったそうよ。
橘川さんの降格は、専務の海外勤務中に起きたため、復帰させようと運動していたらしいの」
「ふーん」
「でも、橘川さんは、結婚の方は受け入れたけれど、営業本部長に復帰する話は断ったそうよ。
キャリアウーマンとしての負けだと言って」
「ちょっと寂しい話ですね」
「どうしよう、私、社長の奥様のことを、どMだなんて言ってしまった……」
「心配ないわよ。もともとMの素質があったのか、
それとも三年間の見習職四級の勤務で目覚めたのか、
どっちかはわからないけど、今では自宅で毎日のように社長とコスプレしているらしいよ」
「会社の幹部のひとが社長の自宅に招かれた時、
メイド服姿の怜子さんが現われたそうよ。
それも自分より若いメイドさんに顎でこき使われながら、
新米メイドを演じていたそうよ」
「へえっ」
「他のメイドさんはロングのドレスなのに、怜子さんは超ミニスカ姿だったそうよ。
胸やそでも露出度が高くて、おへそも見えていたそうよ」
「本人の意志かしら」
「もちろんプレイに決まっているわよ。
メイドさんたちの中には遠慮がちに虐めていたひともいたそうだし、
姑さんや姉妹が同居しているわけでもないから、
家の中の実権はすべて怜子さんにあるわけでしょう。
その実権者自らが、自分は主婦一年生だから、
新米メイドとして扱って欲しいと申し出られたそうよ」
「家庭でも、見習職に徹しているわけね」
「まあ、そういうことね。
三月に結婚したばかりだから、使用期間がやっと過ぎたという感じかしら」
「まだまだ見習期間が続くわけですね」
「まあ、そういうことね……」
「……それから、秘書課の若い子たちが社長のお宅にお邪魔した時のことだけど、
メイドさんに案内されて室内に入ると、
おふたりは中庭の広いテニスコートにいらしたんだけど、
怜子さんは、昔のテニスウェア姿で、超ミニスカのスコートに、
フリルのたくさんついたアンダースコートでプレイしていらしたそうよ。
三十代後半だというのにスレンダーな体型なのにかなりのグラマーで、
何よりもミニスカのユニフォームから伸びる美脚が、
女同士でもうっとりしたそうよ。
見た目も二十代後半にしか見えないし」
「それは羨ましいですね」
「社長が、みんなも着替えて一緒にテニスを楽しもう、とおっしゃって、
秘書課の子たちも手渡された真新しいテニスウェアに着替えたんだけど、
昔のものだから結構恥ずかしかったそうよ」
「それは恥ずかしいでしょう。フリルがいっぱい付いたアンダースコートが、
ミニスカのスコートから丸見えなんでしょ」
「まあ、もともと見せるためのもので、下着ではないという感覚だったからね」
「でもね。秘書課のみんなが束になってかかっても、
社長夫人のテニスウェア姿にはかなわなかったそうよ」
「へえっ」
「思わず、そのことをひとりが口にしたら、
社長は、苦笑いしながら、
『怜子、お前は成績不振で、今日から補欠に降格だろう。
スコート姿はレギュラーだけだ。
補欠の練習着に着替えてこい』
と言われて、怜子さんがふたたびコートに現れた時は、
昔の高校の体育の時間に使っていたスクールブルマに体操服だったそうよ」
「ははは、まるでコスプレですね」
「というより、ロールプレイングね。
怜子さんが補欠の上級生、秘書の子たちがレギュラーの下級生に扮して、
怜子さんを代わる代わるしごくという設定ね。
みんなで怜子さんに千本ノックをしたり、
他のひとのプレイを観戦中は、『空気椅子』をさせたり、とか」
「怜子さんって、T大のテニスサークル時代、補欠だったのかしら」
「いや、なかなかの腕前らしいよ。
ただ、しょせん最高学府のサークルだから同好会的な軟弱なクラブだと高をくくっていたら、
結構、体育会系ののりでしごかれたのでびっくりしたそうよ。
その時の二年先輩が社長で、バージンを捧げたのも社長だったそうよ。
その後、ふたりは疎遠になって、というかプレイボーイの社長が飽きちゃったという感じで、
以来、怜子さんは一度もエッチをしていなかったそうよ。
それがトラウマになって、補欠に落とされた部員になってしごかれたい願望と
シゴキでくたくたになった後のセックスが快感みたいよ」
「へえっ、高学歴のひとの考えることはわかないわねえ」
「ところで、今度の降格人事の彩佳さんってひと、どんなひとなんでしょうね」
「というわけで、誰かが責任を被らざるを得ない……。
かくいう私も地方の営業所に左遷される予定だ。
他の者も表向きは転勤でも中身的には左遷降格だ」
「でしょうね」
「大川君だけ、新卒以下の見習職四級に降格というのは、屈辱的だろうが、
将来ある部下を降格させるわけにもいかないだろう。
もちろん報酬面では今までどおり課長の待遇をが認められる。
人事的には、あくまでも管理職として復帰するための無期限の懲罰的研修という建前だ」
「それにしてもマネキン課というのは、私は三十のおばさんですよ」
「まだ、三十二なったばかりだろう。
二十代半ばにしか見えない。
マネキン課に配属になったのは、君がモデル並みの美人だからだ。
倉庫で男に交じって荷物運びをしたいかい?
社長夫人のような幸運もあるかも知れない。
マネキン課に左遷された社員、特に管理職はその後幸せな人生を送っている」
「しかし人事的に管理職に復帰できた者はひとりもいないとも聞いておりますが」
「うむ、そこが問題だな。実態は片道切符の研修になっているな」
「………」
直属の上司とのやりとりに半ば納得いかないまま、大降格人事を受け入れた大川彩佳。
というのも、自分が責任を被れば部下は少なくとも現状維持の待遇はもらえるからである。
人事的には左遷であっても、表面的なポジションや給与待遇は変わらないのだ。
彩佳自身、高卒新人よりもさらに四つも下の階級に降格させられても、
もとどおりの課長としての給与は支払われるのだ。
課長として、無期限の研修、見習職四級としての研修を受けるという建前なのである。
「皆様、お早うございます。
見習職四級、大川彩佳でございます。
今日から、マネキン課で、マネキンとして仕事をすることになりました。
ご指導のほどよろしくお願いいたします」
といっても、彩佳の先輩社員というのは、
高校生、大学生のバイトのモデルばかりなのである。
十歳近くあるいは十歳以上も年下の人間に頭を下げなければならないのだ。
「女性活躍推進法」が成立した。
総合職女性が増えることに期待。
女同士のエグいイジメの対象にwktk。 作者さん来るまでヒマだから、ヒマつぶしにどうぞ。
http://novel18.syosetu.com/n1501cl/1/ 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be20a4887bc3d3353f527d3636c44e3) >>302
身長150cmというのは、ちょっとどうかな。
170cm以上なければいけないということはないけど、
最低でも160cm前後欲しい。
キャリアの美人管理職のイメージというと、
俺は黒谷友香、菊川怜、西尾由佳理といったあたりを
管理職から見習職に大降格させて、屈辱の涙をのませたいんだが。 >>302
一般職の制服を着せるというのも、ちょっとどうかなと思う。
見習職は一般職よりもさらに下の職なんだから、
総合職のシンボルであるスーツ姿も、
一般職に貸与される制服も認められない。
衣料の会社なので、仕事上、新製品の試着モデル(社員モデル、素人モデル)を兼ねるということで、
女子高生、女子大学生が喜びそうな奇抜なデザインの下着や水着を身に着けて、
お茶くみやコピー取り、他部署へのお使い、取引先でのモデルとしてのプレゼン
などの業務をこなす。
>>304
一般職の制服を着せるのは、下着のモニターをさせる時だな。
一日の仕事の後、回収して、研究所で、汗や分泌物を分析する。
汚れを吸収しやすく、洗濯で汚れがとれやすい生地やデザイン開発のため。
自分の汚れがついた下着を回収されるのはさぞかし恥ずかしいだろうなと思う。
一般職の制服より受付嬢の制服とかショールームコンパニオンの制服のほうがいいじゃんね。
ブランドで言うと、「Sie Fabrik」or「vous usine」(仮名。英語にしてみてくれ)あたりの制服。
通勤も制服着用にする。
三十路の女が20代前半しかにあわない制服を着て通勤・勤務をする。 >>306
>「Sie Fabrik」or「vous usine」
最初何のことかわからなかったけど、あれね。
あそこの制服はいい。
ところで、アパレルの会社というのが合意された設定なのでしょうか。
それなら、学生服に進出予定ということで、サンプルの制服を着せるというのもありですね。 >>307
このスレのパート1で、
>1 :名無し調教中。:04/06/08 06:41
>総合職女性いじめのスレが無くなっているので立てました
>特に総合職でなくても、女性社長、女医、女性弁護士とかでも可
>まあ、知的職業に実力で就いた女性、ということでお願いします
>
>犯罪報告お断り、妄想主体でマターリと
とあるから、あまりこだわらなくていいと思う。
ただ、「体育会系の社風でしごかれる総合職女性」の直系のスレだから総合職女性がメインになると思う。 人権活動家の女性弁護士が、反政府活動をした罪で、
弁護士資格はもちろんあらゆる人権を奪われ、
刑務所で再教育を受ける。
その一環として、体制派の大きな弁護士事務所で、
最低の身分の事務員として、勤労奉仕させられる。
東大出のエリート弁護士が、お茶出し、掃除などの雑用をさせられる。
弁護士活動に関することは、コピー取りさえさせてもらえない。
というような妄想をして、ふだんストレスを発散する女弁護士。
>>310
本物さんなんだ
いいですね
エリートだからこそ堕ちた時を想像するとゾクゾクするのでしょうね >>312
すごいなあ、あのころからスレを見ていた人がいるんだ。
ま、俺もだけどw >>312
俺もその一人だ。
N山タンにはお世話になりました。 >>310
「荒崎結紀、27歳、職業 弁護士、反政府過激活動により逮捕か」
「東大出のエリート弁護士先生が、何でまた反政府活動など」
「それにしても可愛いお顔ですな。とても27歳には見えない」
「大学生といっても通りそうですな」
「何でも先生は学生時代に二十歳で司法試験合格し、弁護士登録されたとか」
「ああ、一時期、女子大生弁護士で有名になりましたな」
「あの頃と見た目はほとんと変わらない」
「いや、あの頃よりグラマーになられたので」
「では、先生、さっそく着ているものを脱いでいただきましょうか。身体検査です」
「言っておきますが、ここでは先生のおっしゃる『人権』とやらは、まったくありませんからね」
「そう。特に反政府活動の思想犯は犬扱いですからね」
「仲間の身の安全のためにも。リーダー格の先生が大人しく従った方が良いかと思いますが」
結紀を捕えた特高警察と思想警察の隊員たちは口々にそう言った。
新崎結紀は黙って唇を噛み締めながら、深く深呼吸をした。
>>314 続き
荒崎結紀は思わず目をつぶって深く深呼吸をすると、やがて決心したように服を脱ぎ始めた。
キャリア女性のシンボルともいうべきスーツから順に脱いでゆき、
ついにショーツとブラだけの姿になった。
「どうした、手が止まっているぞ。それも脱ぐんだ」
「いや、待て。気を付けの姿勢をとれ。それから、そのままの位置でゆっくり一回転するんだ」
「なるほど。エリート弁護士さんにしては、なかなかいいスタイルをしているからな」
「確かに素っ裸にならなくても十分目の保養になる」
「それにしても清楚なイメージの女性弁護士が黒の下着とはエロイな」
別に黒の下着が好きなわけではない。
単に黒や紺のスーツを着ることが多いので、下着も黒か紺になるだけなのだが。
見たければ見るがいい、と結紀は自分でも多少自慢にしている全身を晒して、ゆっくり体を回転させた。
>>315 続き
「さて、そろそろ残りの二枚も脱いで素っ裸になっていただきましょうか」
「これからはずっと裸で暮らしていただきますからな。
弁護士様であろうと、国家反逆罪の囚人に人権はありません。
人間以下の扱い、犬扱いさせていただきます」
「法廷でも素っ裸で反省の意志を示した方が罪が軽くなりますぞ。
死刑になっては元も子もないでしょう」
「他の仲間のことも考えた方が良いですぞ」
抵抗したところで、大勢で力づくでショーツとブラを毟り取られるのはわかりきっている。
やむなく結紀はブラをとり、最後のショーツに手をかけた。
>>316 続き
「脱いだら、手を頭の後ろで組み、足は肩幅位に拡げろ」
結紀が言う通りにすると、すばやく隊員たちは、結紀の足に革の足枷を取り付けた。
足枷の間は鎖で繋がれ、鎖の長さは30cm位しかない。
膝の上にも枷が嵌められ、やはり鎖で繋がれ、こちらは鎖の長さが10cm位しかない。
結紀の下半身は完全に動きを封じられてしまった。
手にも枷を嵌められ、まとめて繋がれてしまった。
さらに犬のような首輪を嵌められ、手枷と鎖で後ろ手に繋がれている。
鎖が短いので後ろ手になった両手は高く吊り上げられたようになっている。
いわゆる高小手の状態である。
何よりも結紀の立派なバストと女性として一番大事な茂みが丸出しになってなっしまった。
>>317 続き
「なかなか立派な茂みですなあ。
これなら黒の下着にしないと透けてしまいますからなあけ
「それにしてもおっぱいといい、腰のくびれといい、ヒップといい、弁護士にしておくにはもったいないですなあ」
「では、身体検査を始めましょう。
そのまま体を前に倒して、肩と胸で支えて、お尻を高く上げてもらいましょう。
女性は隠すところがたくさんありますからな」
「あ、あの」
結紀は戸惑うように言った。
「わ、わたし、まだ処女なんです。
あ、あそこには何も隠していません」
一同は、大笑いした。
>>318 続き
「ははは、エリート弁護士さんは法律のお勉強で忙しくて 恋愛の暇もなかったのですかな」
「法律に厳しい弁護士さんのことだ。婚約もせずに、単なる恋愛ぐらいでエッチをなさったりはしないさ」
「いや、結婚前の婚前交渉さえなさらないさ。結婚という契約締結前だからな」
「ははは、というようり男が相手にしないんじゃないか。
高学歴の弁護士さか相手だと」
「違いない、ははは」
結紀は黙って唇を噛み締めるしかなかった。
「しかし、法律一筋の清廉潔白な弁護士さんが、処女の裸身を晒して法廷に出れば、
反政府活動についても一時の気の迷いということで済まされ、大分減刑されますぞ」
「ただし、死刑や終身刑を免れる代わりに、
例えば『公開処女喪失刑』にかけられたりするかも知れませがね」
一同は、また大笑いした。
今度も結紀は唇を噛み締めるしかなかった。
確かにこの連中ならやりかねない、と結紀は思った。
>>319 続き
「結紀、どうしたんだ。何だかぼうっとして」
結紀の恋人はベットに腰かけながら言った。
はっと、結紀は我に返った。
「やはり婚前交渉は抵抗があるのか。嫌なら正式に結婚してからでもいいんだぞ」
妄想を振り払って結紀は慌てていった。
「そんなことはないわ。
ちょっと仕事の疲れで、シャワーを浴びたらぼうっとただけ。
でも……」
「でも、何だ?」
「あ、あのう、わ、わたしまだ処女なの。
恥ずかしいけど、この歳になって、まだ初めてなの。
や、やさしくしてくださいね」
結紀の恋人はやさしく苦笑した。
『エリート弁護士荒崎結紀の妄想』(完)
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