>>193
>発想はナチスだと思っていた
確かに、「金髪碧眼の北方アーリア人種による世界支配」を夢想する点は、ナチスに共通す
るね。沼さんはドイツ語が得意だし、ドイツ第三帝国も大好きで、「ある夢想家の手帖から」
にも、ナチス時代やナチスの思想への言及が見られる。

ただ、沼さんが「ヤプー」で描こうとした、「奴隷が、生きた道具として、性具や便器奴隷
などを含めて様々な形で、貴族に使役される社会」を実現していたのは、ドイツ第三帝国
ではなく、退廃的な古代ローマ帝国だった。

「ある夢想家の手帖から」第120〜124章では、古代ローマ時代の奴隷使用などについて
書いている。
「とまれ、二千年前『奴隷は人間なの?』と本気で言い得た時代は懐かしい。それを懐か
しむあまり私は逆に二千年後に『ヤプーは人間なの?』と言える時代を空想したわけなの
だが…」(「ある夢想家の手帖から」第124章 奴隷は人間なの?)