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【SM】架空の道具パート4【空想】
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0001名無し調教中。2013/09/14(土) 02:55:24.26ID:8ucpA06X
SM用の架空の道具について語りましょう。
超科学や魔法もアリで、どんな道具なのか文章で説明してみましょう。

過去スレ
架空の道具
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1026055863/l50
【SM】架空の道具パート2【空想】
http://set.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1117722782/
【SM】架空の道具パート3【空想】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/sm/1253335445/
0430輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/14(土) 22:43:27.01ID:HoKGiJX4
パッと目にはただの置物にしか見えないが、首輪に取り付けられた『奴隷・櫻子』のプレートがそれが調度品ではなく辱めを受ける人間そのものであると見るものに伝えてしまう。
繊維は本体の首輪と同じくらいの固さを持ち、それがもたらす圧倒的な姿勢保持の力はこのような完全に無理がある体勢を何時間やらせたとしても一瞬の軋みくらいしか許さない。
事実、朝食の後にこの格好にさせられて、もう体感的に察するに昼のはずだが…私の身体は一回でも一ミリでもわずかにも動いた記憶がない。
せいぜいが快感に打ちふるえてピクリと全体が震えたくらいのことかな。
今の私に許されているのはただこの卑しく凄惨で醜い姿に仕立て上げられた自身をオカズに惰性のまま堕落し性欲に貪欲になるだけなのだ。
幸い、空間を超えて私の蜜壺には教授のナニが朝からずっと突っ込まれていて、こちらが締め付けて合図すれば思い出したように責め立てて絶頂させてくれていた。


「うーん?いないのかなぁ…あっ、キーがかかってないわね…
あーもー相変わらずこういうところはラフなんだから、もうアサっちってばそそっかしいの直ってないのね…どうせランチタイムが過ぎたら戻ってくるでしょ、中で待とうかな」

ゆえに、住民としてこの侵入者を止める人権は私には備わっていなかった。
0431輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/14(土) 22:46:17.48ID:HoKGiJX4
「ふーん、前来た時よりきれいになってるのね。アサっちけっこうなリッチだし、メイドさんでも雇ったかな?
や、違うなぁ…プロに家事をやらせるなら、こんな目につくところにホコリがあるわけないわよね…
…そういえば、レディースのブーツがエントランスにあったっけ…なるほど…ふふ…アサっちってばアタシに報告もせずウェディング?いい根性してるじゃないの」
本当に独り言なのか、それとも居留守していると決めつけて当てつけのような発言をしているのか、この来訪者は立て板に水を流すように淀みなく感想を言葉にして放つ。
その口数の多さは、教授と同じ、本当に心底から頭の回転の速い人種が見せる特徴の一つだと私の学生時代の記憶が訴えていた。

声量がだんだんと大きくなるように感じる。まさか、こっちの部屋に近づいてる!?
ま、まずいよ!さっき教授を誘っちゃって精液を注がれたばっかりでかなり臭ってるのに!

「ここがベッドルームだったはず…まだ寝てるかッ!?
いないか。それにここリビングだった。あれー、アタシの記憶も当てにならない時もあるんだねー。
…おやおやー?これはまた…良い趣味したアイテムが転がしてあるじゃないのよ…こんなのどのショップの記憶にもないわね。アサっちのハンドメイドかな?」
教授と私の居間に飛び込んできた声の主が、私の身体に手を伸ばす。
0433輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/14(土) 22:49:36.54ID:HoKGiJX4
全身隠されてて見えてるわけじゃないのに、極度の緊張で最大限に敏感になった残りの五感がその距離感を如実に伝えてきてしまう。
イヤ…ッ!触れないで…!触ったら、私が、私だって、知られちゃうから…!
「…暖かい?それに、震えてる……それに、このオブジェ…ちょっとアウトな臭いがするなぁ…ぁ!?
こ、これって首輪…だよね…うあぁ…まさか…!?」
全身を締め上げる繊維越しに圧力。訪問者の指が、オブジェであるはずの私の柔らかさを知る。
そんな…こんな姿はまだ誰にも見せられないと思ってたのに、こんな…まったくの他人に…
あぁ、この人は何を思ってるんだろう。
ただの置物だと思ってたそれは、実は人間の、いや奴隷の堕ちた姿…なんて…

……あっ、いく…


「…Oh my Gosh…!
なぁーーーーによもぅーーーーーっ!ずるい!ズルすぎる!どうりで連絡がないと思ったらこんな抜け駆けをしてたのね!」
ムキーという金切声のような大声でわめき散らす音と、髪をワシャワシャと掻き乱す音と、地団駄を踏む振動がスーツを通じて伝わってくる。
…えっと…?何が突っ込み所かわからなくなってくるけど、とにかく反応が想像と違うような…?
「くっそぅ!アタシを置いてけぼりにしてこんな楽しそうなコトをしてるなんて!ズルい勝手ヒドい羨ましいーッ!」
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0434輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/14(土) 22:51:30.80ID:HoKGiJX4
「あははは、櫻子くんの様子が急に変わったようだから急いで帰ってきたけど、まさか君が来てるとはねぇ。意外だったよ。
ねぇ、いつから日本に?あ、飲みもの出すよ」
「朝エアポートに着いたばっかだね。いろいろアサっちに聞きたいことがあって来たんだけど…
そんなことより、もっっっと気になることを見ちゃったわけだけどね。じゃあ、サイダーで」

訪問者の人…長い黒髪が目を引く外国人の女の人は、どうやら教授の知り合いだったらしい。
年齢はたぶん30代になっているかどうかってかんじ。雪のように白い肌を白衣をコートのように羽織って隠している。
その下はかなりの薄着でへそ出しのタンクトップに一瞬下着姿なのかと見間違えたくらいに裾が短いローライズのパンツ。…暑いと思ってるなら白衣着なきゃいいのに。
印象強いロングヘアーはよく見ると手入れを怠っているようだ。毛先がまとまらないボサボサの髪を強引にヘアゴムでまとめている。
全体的に奇抜な格好の人。そして、それを補って余りあるほどの顔立ちの良さと大きな胸は多分、自然な成長でこうなった自前のものっぽい。
私、どこかで彼女に会ったような気がする。でも外国の人に知り合いはいないし…うーん…思い出せないなぁ。

さっきから連呼してる『アサっち』とは教授を指している愛称みたいだ。あの人をそんな呼び方で呼べるこの人は、いったいどんな関係なのかな…?
向かい合わせに椅子に座って楽しげな顔を見せるその姿は旧知の仲でなければ見せられないそれっぽい。たぶん仲は良いんじゃないかとは思うけど。
そう思って疑問が尽きなくても、気管に通された空間リングが操作されないうちは声を発することすらできない、物理的に。
ボディランゲージをしようにも、腕はリングに切り取られ、寝室の生理食塩水の水槽の中だ。私にできる意思疎通は首を振ってイエスとノーを伝えることくらいしか残っていない。
それに、教授のリモコン操作で拘束スーツが首輪に全撤収され、
素っ裸に金属の首輪と空間リングをつけただけのこんなあられもないカッコの私が二人の楽しそうな会話に割って入るのは申し訳なかったし、恥ずかしかった。
0435輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/14(土) 22:54:54.24ID:HoKGiJX4
「でさぁ、アサっち、あのコは何者なの?まさか『買った』なんて言わないわよね、ヨソならともかくこの国で」
…なんかとんでもなく物騒な言葉が聞こえてきた気がするんですけど!教授、マジでこの人何者なの!?

「…あぁ、彼女は櫻子くん。教え子だったんだけど、研究にいろいろ付き合ってもらううちに止め時がわからなくなっちゃってさ、こんなことになっちゃってね…」
「こんなこと?」
「えーとね、ここで住み込みで研究の手伝い…って言うか被験者をしてもらってたんだけどさ、
学生の櫻子くんに大っぴらにこんなこともできないし、表向きには研究のための海外留学に出かけてるってことにさせてもらっててね。
でも、なあなあであれこれ実験を試させてもらってるうちに留学だって言い訳できる期間の間で可逆を満たせなくなっちゃったんだ。
何をどう計算を間違えたかは…ま、見れば分かると思うよ。
…で、もうしょうがないし、僕たち肌も合うし、このまま結婚しようって話を朝出かける前にしたばっかりでさ」
「へぇー、ずいぶんシリアスな話だね。
…まったく、年貢の納め時ってアレだよ。何でもかんでもやろうとするから一つのプロジェクトに集中できてても大きなミスをしちゃうんだよ?
オールラウンドに何でもこなせるアサっちでもケアレスミスは出ちゃうんだから引き際は考えないとだし、不測の事態のために次善のプランも用意しておかないと。
というか結果論から言えば結婚するだけだからセーフな話かもしれないけど十分そのエピソードはモラル的にはグレーゾーンだよ?
…まぁその顔を見たらアサっちが後悔してないのはよくわかるけどね…」
女の人が部屋の隅に立つ私の方を見る。
その目は髪と同様に黒い。…どす黒い。吸い込まれそうな漆黒の目線の鎖が私の目を捉えて視線を逸らさせてもらえない。
「それに、あのコもエンジョイしてるようだし。…まぁどうせ、不本意な方が盛り上がるタイプなんだろうけど」


「…あ、そうだ」
女の人がふいに席を立ち、ゆっくりと一歩づつもったいぶるように私に近寄る。
背格好は少し前までの私とよく似ている。だが、彼女はすさまじく高いヒールの靴-たぶん、つま先だけで歩くやつだ-を穿いていて、
全裸の私とはずいぶんと身長差が出てしまっている。ゆっくりと歩いていたのはこの靴のせいみたい。
0436輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/14(土) 22:57:26.06ID:HoKGiJX4
「自己紹介がまだだったわね、アタシはクシー。
さっきから変に馴れ馴れしいと思ってるだろうけど、アタシはアサっち…じゃなくて、湯浅教授のもとでサブとしてアシスタントさせてもらってたんだ。
けっこう前から独立して今は故郷で自分なりの研究をしてるんだけどね。そうだ、ねぇアサっち、アタシの後任は誰なの?」
「いやー、クシーくんくらい話が合う人がいなくてね。助教授はクシーくんがいなくなってから研究所にはいないよ。
櫻子くんたち話が早くてけっこう優秀だから今さら助教授を据える必要もなくて」
「…-----ッ!?」

いやいやいや!?えっ、そんな、これは衝撃の事実じゃないかなぁ!?教授に助教授がいたなんて…それも、こんな外人のきれいな人が!
驚きで息を呑もうとして、自分は言葉を発する自由さえなかったと思い出す、
半日にわたって息をする役目を奪われ、相槌を打つことすらできない、この吸気を忘れかけた喉が今更ながらちょっと歯がゆい。

「ああ、クシーくん、櫻子くんは今喋れないんだ。質問ならちょっと待っててね…ほいっと」
教授がリモコンを取り出して操作すると、私の喉にようやく空気の流れが帰ってきた。久しぶりの通気を鼻から喉いっぱいに感じ、安心でため息が出ちゃった。
そのやり取りを見て何が起こったのかわからない様子の彼女と、その反応にちょっとドヤ顔になってる教授。
…もしかして、気管の空間リングの効果をそれとなく自慢したくて今までリングを作動させたままにしてたんじゃ…!?

「…はぁ、えっと…クシーさんですね。初めまして、よろしくお願いします…」
「その様子だと、アサっちからアタシのことは聞いたことはないんだね。今日からの付き合いになるけどまー仲良くいこうよ。キミはアタシにとって弟弟子みたいなものだからさ。
だから、ホントのシスターだと思ってフランクな感じで接してよ。とりあえず、アタシのことは呼び捨てで呼んでくれてかまわないからさぁ」
彼女は握手をしようと手を差し伸べるが、私の腕があるのはあいにくなことに私の身体ではなくリングの先の寝室。
握り返す腕が相手にないことにはたと気が付いた様子の彼女は一瞬の戸惑いののちとっさに私の肩にポンと手を置いた。
0437輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/14(土) 22:58:44.79ID:HoKGiJX4
「なんていうか、さっきはごめんなさいね。突然強盗みたいに家に上がり込んじゃったから怖かったろうし驚かされてすごいストレスになったと思う。
………でもさぁ、気持ち良かったでしょ?
舌、どうしたの?くすんだ色してる……あぁ、聞くまでもないっか…そんなにアサっちの、美味しいんだ…?
こんなファンキーなメイクにリップ…あららこんなスポットにまでアクセサリーつけちゃって…髪もブロンドだしまったくルーズすぎてアジアンビューティーが台無しだよねぇ?」
肩に置かれた手が私の肌を滑り、いきなりむき出しの乳首をピアスごと抓られる。
ハッとしてそこを見ると、平静な気持ちとはうらはらに私の乳首は堅く勃起していて先ほどの彼女の所作で昂ぶった興奮がまだ冷めていないようだった。
「…ふふ、パーマが似合ってるきれいなロングヘアーしてるわね、アタシなんかと大違い。
だけど、あんなコスチュームを着てたとなると、この髪が人の目に触れるのはレアなことだったりしてね…?」
ふとさっき彼女に視姦されて絶頂してしまった時の感覚が再生される。
…お湯でも沸きそうなくらい顔が赤いんじゃないかな!?今の私!

「…あ、あーいや、なんでもない。今のはナシ、ごめんごめん。イエスもノーも言わなくていいから。
いきなり他人にこんなプライバシー踏みにじることしちゃダメなのにね。アタシのウィークポイントなんだ、悪いね」
あはは、とちょっとバツが悪そうに笑う彼女。その表情は今は普通だけど…さっきの発言の時の目、声の凄み、乳首を摘まんだ爪の絶妙なテンション…
そのすべてが私の被虐心をゾクゾクと掻き立て、
あぁ、彼女もこちら側の人間なんだ、と気付くには十二分だった。
0439名無し調教中。2014/06/14(土) 23:19:45.77ID:3U5vVJys
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しかしどっかで見たような気がする文体だのう
0440輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/14(土) 23:38:05.70ID:HoKGiJX4
「ふふ、実はクシーくんにもそーゆー気があるんだ。ほら、櫻子くんがいつも見てたSMのサイト、あそこにアップされてる動画とか写真を撮ってたのはだいたい彼女なんだ。
日本じゃ外であんなことやると通報されかねないからね。海外に住んでる友達の何人かに頼んで用意してもらってたんだよ」
「…えっ…?ええええ!?」
思い出されるのは、あのフェチなサイト。私をこのように戒める拘束という性感帯を自ら開発してしまった原点。
そこにあった中でも私が一番好きな動画の一つに、手足を折り畳んだ状態で固定されて肘と膝だけを使ってよちよちとしか歩けない状態で公園を散歩させられるものがあった。
動画の説明欄に書かれていた『author : Ksi』って、もしかして…この人のことだったの!?
そう思うと、あの動画で拘束されていた人の体格が彼女に似ているような気がしてくる。

「そうそう、始めは準備も簡単でフェチ度のステージも全然だったからクラブの勧誘もかねて経験のあんまりない人を誘って撮ってたんだけど…
『ヒトイヌ拘束』のテーマを出されたときはちょっとどうしようかと思ったねー、知り合いにポニーはいてもイヌなんていないから誘っても役者が決まらなくて。
結局、私がやる羽目になったんだよね。半年以上は前のことなんだけど結構クリアに覚えてるつもりでいるんだ。アレってダウンロード数高かったんだよね?」
…うわぁ…!?ホントに、本当にこの人なんだ…どうりで既視感があると思ったのね…
「あのムービーをサイトのトップページに載せて看板に据えてた時期あったよね?恩着せがましいこと言うけどさぁ、感謝してよーアサっちー。
だってさ、クラブのレザークラフト職人にわざわざ頼み込んでボンテージギアをあのためにゼロから作ってもらったんだよ?
それに、あれからロケーション現場に変わったストリッパーが出るっていう評判が立っちゃって、噂が流れてるしばらくは近くを通るのが恥ずかしかったよ。
…まぁ、これがきっかけでおかげさまでアタシのコレクションが増えたからむしろアタシがアサっちに感謝してるんだけどねー」
目の前のこの人が、この女の人が拘束されている姿を見たことが、私の今のこの格好につながるきっかけの一つだと思うと、
なんだか世界って広いような狭いようなよくわからない気持ちになってくる。
0441輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/14(土) 23:43:41.17ID:HoKGiJX4
「…あっ、そうそうアサっち、元々のトピックスをすっかり忘れてたよ。今日はそのサイトの件で来たんだ。
最近ここ二か月くらい更新が滞ってるよね?リクエストに沿ったムービーはもう送ったから材料はそろってるはずなのにさ。
心配したんだよ? 『連絡よこせ』って書いたメールは開封されてもいないようだったし。
そりゃあ、始めの何日かは研究で頭がいっぱいになってそれどころじゃなくなってるんだってナチュラルに思ったけど、
半月くらい過ぎたころからアサっちに何かトラブルでもあったんじゃないかってもうソワソワしちゃって…」
「え、サイト?あー…ごめんごめん!実はね、あのサイトは…櫻子くんにこーゆーことが好きになってもらえるように作ったものだったんだ。だからもう、用済みでね。
いやー、悪かったよ…もうサイトのさ、運営の手伝いは終わりだって連絡するのを…コロッとね、忘れてたみたいだ。
……あの、なんだ…本当にごめんね」

後頭部に手をやって頭を掻いている教授。言葉がしどろもどろになるのは申し訳なさそうにしているときの仕草。

「そんな顔しないでよ、別に謝る必要はないって。アタシは謝罪のコメントを求めて来てるんじゃないんだからさ、
…あー…でも、本当に申し訳ないと思ってるなら、誠意を見せてもらおうかなぁ…?」
ニヤリと笑う彼女。見た目には上品で綺麗な人だけど、その口角の上がり方にはちょっと意地悪いところが見えちゃった。

「これはあくまでもアタシの推測だけどー…アサっち、アタシたちが知らないうちにすごい発明をしたみたいだね。で、それをずっとこのコで試してる。そう思う理由は二つ。
一つはこのコの腕がバッサリとなくなってること。
…いくらアサっちでも、教え子のボディにダメージを与えるなんてバイオレンスなマネはしないからね。なにかギミックがあるはず。
二つ目は、家の中がそこそこきれいなこと。
…アサっちのこの豪邸を一人で清潔な状態にキープするは無理よね。実際前来た時汚かったし…だから、このコは家事をやってる。でもその姿じゃそう考えるのには無理がある」
指を二本立て、自信満々に語り続ける彼女に私はちょっと唖然とした。まるで謎を解くドラマの主人公のように部屋を歩き回るその表情はドヤ顔にも悦に入ってるようにも見える。
なんか、この人…さっきから何かと面倒臭いかな。
0442輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/14(土) 23:45:44.58ID:HoKGiJX4
「つまり、何が言いたいか…アサっちは自由にボディの一部を取り外して、戻そうと思えばすぐにリターンできる技術…そんなものを開発した。そんなところじゃないかな?」
ビシッという効果音が似合いそうなポーズと共に教授を指差す。…すると、このワザとらしい小芝居に乗っかるように教授が拍手でそれに応じた。

「うーん、やっぱりクシーくんの推理は決まってるねぇ。そうそう、だいたいそれで合ってるよ。」
「おお!あてずっぽうのノリだったけど、それでビンゴなんだね!?すごいじゃんアサっち!
ねぇ、ちょっとどうなってるのか見せてよー。アサっちがアタシたちのことすっかり忘れちゃうくらいに夢中になっちゃうような発明ってどんなモノなのさぁー!?
申し訳ないと思ってるならアタシにも見せなさいよー!」
言ってることは大したことでもない呑気なものだけど、教授の襟首を掴んでブンブンと揺する仕草は鬼気迫るものがあった。
同じ研究者として、知的好奇心に火がついてしまったみたい…?

「うわ、わ、わかったから、クシーくん、やめて……ふぅ、ビックリするからそういう行動はやめてって昔も僕は言ったと思うんだけど?
…あった、これがクシーくんが気になっていたもの、試作品のやつだけどね」
彼女は奪い取るようなすごい勢いで教授がカバンから取り出した空間リングを強引に手にとる。
「コレが…その発明のサンプルなのね。……ねぇ、ただのスチールのリングにしか見えないけど?」
「だろうね。ちょっとそこの出っ張りを持って横にひねってみてよ」
言われたとおりに彼女がリングを回転させると、プシッという音とともにリングが分割される。突然の動作音に彼女は『おおっ?』と意外そうな顔を見せた。
この瞬間、リングの両端の空間が切り離されていながらつながっているという不思議な、しかし私には見慣れた現象が起きる。
0443輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/14(土) 23:47:55.20ID:HoKGiJX4
「あらら?なんだろう…まさかマジックでからかってるんじゃないわよね、アサっち?
分解したはずなのにゼロ距離でつながってるみたいに見えるんだけど?」
「ふふん、みたい、じゃなくて本当につながってるんだよ。こっちの面とそっちの面は空間的に同じ座標になってるんだ。
とりあえず僕らはこれを暫定的に空間分断リングって呼んでるんだけど…」
「……は?…………あ、あー…なるほど。ギミックはこの際聞かないけど、ついにアサっちは空間をスプリットにできるようになったわけだね?
へぇー……え、ええええええ!?マジ!?わぁ、それってミラクルな発明だよアサっち!いやー、また一つアサっちをリスペクトするところが増えちゃったねぇ!」
「あはは、そう褒めてくれると僕も嬉しいよ」


「はぁー、あはははは…ホントにアサっちってばまぁインパクトのある発明しかしないよねぇ…アレ?でもさ、コレが凄いのはわかったけどそれがあのコと何の関係が……」
ふいにこっちを見た彼女の言葉が詰まる。
『あ、』という言葉を漏らして彼女は意味のある会話を断った。

「ああ…う、わ…これって、もし、かして……」
やおらバッと立ち上がって心許ない足取りで私に駆け寄り、僅かに震える手で私の肩にガッチリとはめ込まれたリングの断面に触れる。
まるで鎧の肩当のようにぴったりと私の肩に張り付き衝撃から保護している…ように見えるだけのこの金属のパーツは、
彼女が気付いた通り腕がない肩を守る防具ではなく、肩から腕をもぎ取った空間リングの拘束具。
私の両腕を切り離し封印するそれは初めて私がこのリングを見せられた時につけられた柔らかで伸縮するゴム質のものではなく、絶対に外れないように金属で頑丈に作られたもの。

彼女が手に取って見ていたそれと同じ金属光沢のある断面が、私の両肩にある。
0444輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/14(土) 23:51:41.94ID:HoKGiJX4
「まさか…これもとか言わないよね?アサっち?」
「気付いたみたいだね。櫻子くんに試してもらってるのは、そのリングを医療に活かすためのとりくみ。
このリング、電気信号を通さないように設定することができてね。そうして切り離した状態で手術ができれば痛みが伝わらないわけだから麻酔も少なくて済むと思って、ね。
………というのは建前の話で、実はこれを応用したらちょっと変わったプレイができるようになるって気がついてさ、
その一つが今櫻子くんがなっているような、完全に体の一部を切り落としたままの状態で過ごすことだったりするわけ。
よくクシーくんは『首輪をつけられるとふとした瞬間の首輪からの締め付けに自分の身分を再確認させられて濡れるマゾもいる』って言ってたけどさ、
もういっそのこと利便性は抜きにして腕の自由、いや存在を奪ったらもっと興奮できる環境ができるんじゃないかと思って。
アームザックの拘束感は見てる分にはいいんだけどやられてる方はあんまりきつく締められすぎると肩を痛めたりするって聞いたし」
顎に手を当てて耳を傾ける彼女の眉間にしわが寄る。
それと同時に、頬が紅潮していくのが見えている。

「それに…これはちょっと本音出しちゃうんだけどね、僕のこの発明は世界を冗談じゃなしに変えられると思ってる。
このリングで僕はいずれ起業しようと思ってるんだけど、絶対に億万長者になる自信があるくらい、これは画期的な発明だと自分で思ってたりもするんだ。
…それをさ、こんなエッチで生産性のないことに活用して情熱を注いでる。これってどこまでも背徳的で、そそられるようなことだと思わないかい?」
まるで道端の世間話のようにごく普通の表情で放たれるとんでもない変態的な発言に、口が開いたままの彼女。
想像以上の真実に頭が追い付いてない感じだろうかなぁ、始めにあのリングを見せられたばかりの時の私もあんな感じだったし…
0445輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/14(土) 23:53:45.45ID:HoKGiJX4
「さ…さすが……さすがアサっち!さすがにパートナーのアタシもビックリしちゃったよ!さすがはワールドワイドなパイオニア!
たしかにそうだよね、肩から先がないように見える厳しい拘束をかけるより、本当に一時的に肩から先をなくしちゃったほうがプロセス的にはイージーなのかもしれないよね。
はぁー、なるほどね…空間を繋ぐ技術を空間を切断する技術にスイッチしたわけだよね…いやぁ、アタシでもそこまで考えは及ばないわ!本当に、さすがアサっち!
あるものをないことにできるなんて、アタシの研究とはまるで逆のアイディアだよね」
「ふふふ、言われてみれば君の研究と僕のこのリングは正反対の性質を持ってるね。
奇遇だよねー、全然接点がないような研究をしないあたり、僕たちやっぱり合うみたいだ」

ハハハ、と二人の間に笑いが起きる。だけど彼女のことを知らない私は話についていけなくなってきた。そういえば彼女の研究って、どんなのなんだろう…
それにしても、あんなド変態な発言に『さすが』って返すあたり、あの人も教授と同じ側の人で間違いないよね…あぁ悪寒がするよ。嫌な予感しかしないかんじ。
しかしどうしよう、どうにもここにいるの居心地悪いし台所に行ってお菓子でも持ってきた方がいいかな?

……あ、私、運べない……
みじめだなぁ…
両腕がないこんな格好で、エッチなこと以外にまるで何にも役に立てない私はこういう風に無力感を多々味わう。
その蓄積された無力感の経験値は私に凄惨な傷跡を残し、私をより強固に『奴隷もしくは単なる性処理道具』としての枠組みに再定義し、より一層深く刻みつけられてしまう。


…まぁ、腕をこんな風にされることは私が望んでこうしてもらったんだけどね。
私がこんなことになった一番初めのきっかけは自分自身で今みたいに空間リングで腕を切り離しちゃったところを教授に見られたことなわけで、
ようは初心忘れるべからずってこと。
いくら身体はあの時の私とは全く違う見た目のものになったとしても、それは厚さ2ミリ以下の皮膚と粘膜だけの話で。
私が私でない別の姿になっているとしても…私の中身、内面、私の本質は何一つ変えられちゃいないんだ…と信じていたいから。
0447輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/15(日) 00:01:04.68ID:VAztMXzZ
「…あぁーごめんごめん、キミ…サクラコちゃんだっけ…は知らないよね。アタシの専門はねー義肢の開発なんだ。
ほら、パラリンピックとか見てると義足をつけてるアスリートとかいっぱいいたと思うけど、あーゆー人たちのヘルパーをするのがアタシの仕事なんだー」
「でも櫻子くん、クシーくんは初めからその研究をしに僕のところでやってきてたんじゃないんだよ。
クシーくんはその時期に僕が着手してた研究に携わりたくて研究室に来たんだけど、途中で心変わりして急に一人立ちしちゃったんだよ。
僕がなんとなく思いつきで新しい軽量硬質プラスチック素材を開発したら『そのマテリアルが役に立てそうな分野を見つけたんだ、レシピを教えてよ』って相談してきてさ、
別に直近でそのプラスチック素材で何かしようって考えはなかったしね、とりあえず教えたらすぐに国に帰っちゃって。
どうしたのかなと思ってしばらくしたら新型の義手を完成させたってレポートが届いて、もうあの時は驚いたよー」
「あははー、そのエピソードは恥ずかしいからシークレットだって言ってるのにーどうしてバラしちゃうわけー?ひどいよぉアサっち。
いやさぁ、あのプラスチックを見たときに軽い割にタフだし体を傷つけるくらいシャープに割れたりしないから人体に直に使う方面に役に立ちそうってひらめいてさ。
調べたらちょうどこの分野だけ研究者が少ないっていうから好奇心が疼いちゃってね。アサっちのロボティクス研究も楽しかったけど、つい乗り換えちゃった。
でもおかげさまでラッキーなことにチャンスを掴んで第一人者にジャンプアップできたわけで、あの時レシピを教えてくれたアサっちの懐の大きさにアタシ今でも感謝しきりだよ?」

…あー頭がくらくらしてくる。
何となくで新素材を開発してしまう教授もぶっ飛んでるけど、ひらめき一つで研究分野を鞍替えする彼女もかなりものでしょ…
「櫻子くんの首輪を制御させてるICチップとかにそのころのロボット開発研究のノウハウが活きてるんだよ。
余談だけど僕みたいに多分野に手を付けてる学者はどの分野でも必ずパソコンは使うわけだからプログラミングを覚えておくと便利なんだー」
0448輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/15(日) 00:03:05.56ID:VAztMXzZ
「そうそう!実はさ、研究の途中で『面白いもの』ができてね。でも私の周りに実験台になる人がいなかったから、まだテストできてないんだ。
…つまり、このコをレンタルしていいかな?アサっち?」
「いいよー」
「え、えええっ!?ちょっと教授!?」
「いいじゃない櫻子くん。僕のど…じゃない、僕のお嫁さんなら僕の仕事仲間の手伝いをするくらい付き合ったっていいんじゃない?
それに、彼女のその『面白いもの』、僕も気になってるし」

…あぁ、教授の目がキラキラしてる…一度この目をすると手段を選ばなくなるんだよなぁ…もういいや、もう。
「…うー、わかりましたよぉ…でも、あんまり無茶苦茶なのはイヤですからね…?」
「あはは、何を言ってるんだい櫻子くん。僕の改造に散々付き合ってもらった君ならクシーくんくらい何が来たって大丈夫だよ。ほら、クシーくん準備始めててよ」
「サンキューね、二人とも!…たしかバッグの底にー…」
「…うぇえ!?それってつまり無茶苦茶されるってことじゃないですかー…!?」
誰がどう聞いても悲痛さが伝わるであろう私の声に耳を貸さない彼女と、ごく当たり前そうに『うん、そうだね』と返答する教授。
私にとって不利な部分で彼女が教授に似てるのは私には背筋がゾクゾクするような不安要素であり、心の底からゾクゾクと湧き上がってくるような期待感を抱かせていく。
あーあ…ダメだなぁもう…私ってば完全に彼女に何をされるのかと想いを巡らせてワクワクしちゃってしまっている。その証拠に内股がねっとりと湿気ってきちゃった。
でも、これが奴隷の鑑と言える姿とも思うと、ちょっと誇りに思えて嬉しいような浅ましくて恥ずかしいような。
だけどさっきから教授に頼まれてやってた色っぽい話し方がすっかり抜けちゃってるし、まだ胸を張ってそう言えるような感じでもないか。
…って何考えてるの私!?
0450輪(GG63)2014/06/15(日) 01:17:36.09ID:0Xmv+gPa
-Bootleg Fanfic- 面白そうですね、展開が楽しみです。

「輪」ですが自分でこちらにまとめてみました。
www.pixiv.net/novel/member.php?id=197998
0451名無し調教中。2014/06/15(日) 08:55:49.62ID:nxrjJ/qY
すばらしい!

まとめもすばらしい!!
0452...2014/06/15(日) 14:10:57.17ID:VAztMXzZ
あぁ…R-18G解禁だ…
ご本家様のお褒めに預かり光栄です
0453名無し調教中。2014/06/16(月) 09:17:26.71ID:VCFiuhdP
素晴らしい、続きがきになりますね。
0454輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/16(月) 17:28:49.79ID:LFegpmIu
「…あ、そうだそうそう!」
ふと、こちらを向いて思い出したように手を叩く彼女。頭の上に電球が浮かんでいるような錯覚を覚えるような仕草だった。…なに今の、ちょっと可愛かったかも。
「ねぇねぇ、『サクラコ』って長ったらしくて言いづらいからさ、略してサっちゃんって呼ぶね」
「え?あ、あぁ、はい…」
「ん、サンキュー。じゃあよろしく、サっちゃん」
…と生返事までしたところで、むしろ名前で呼ぶより文字数が多くなってることに気付く。うーんと、彼女の母国語の発音的にそっちの方が楽だとかそういうことなのかな…?


「アサっち、ほらー、まだ研究室にいたころに話してた人工の擬似神経と運動神経を繋ぐ話、あれがだいぶ煮詰まってきたんだ。
そっちはそっちで今はアタシのとこでプロトタイプを実験してる段階なんだけど、
ちょっとしたインスピレーションでね、それのノウハウを活かしたモノができてさ。つまりはスピンオフってかんじのポジションかな」
さっきから彼女は口はよく動くわりに手の動きがおろそかになっている。
そのせいで話は進むがいっこうにカバンからその『面白いもの』というのが出てこない。というか彼女、話に夢中で探す気がない。


「それでね!…あ、あったあったこれこれ、ほら、見て見てー。これがその完成品。コンセプトモデルだから採算度外視の一点ものってやつだよ!」
カバンの中から出てきたのは、何か手袋みたいなもの。やたら手袋にしては丸っこい肉厚なその見た目はキッチンミトンを連想させた。
…まるで着ぐるみの一部分のように毛が生えてモコモコとした質感をしていて、私の手と同じくらいの大きさでよく見ると肉球のようなものも見てとれる。

「人間をペット、もしくは家畜に貶める悪魔の義手義足。
…キャッチフレーズとしてここまでパンチがあるものって、そうそうないでしょ?」
0455輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/16(月) 17:33:46.51ID:LFegpmIu
「……えっと、それって…え…?」
「だけどただ辱めるというだけじゃなくてさ、セールスポイントとしてはオブジェクトを拘束するファンクションだってちゃんとしてるよ」
「へぇ、クシーくんが趣味を研究に持ち込むなんて珍しいね。どんな仕組みなんだい?」

なんと言うべきか、ってかなんで教授ってばあっけらかんとしてるの!?私はまだスッと受け入れられないよ!?
いやいやいや!奴隷ならまだ人として最底辺の扱いって仕打ちだけで済んでたけど、家畜ってそれ人権も何も始めっから一切ないこと確定ですよね!?
ダメって!ダメだよ、そんなことまでされたら、私の死守できてた最後の一線を崩されちゃう!
…本当に……壊れきっちゃって、いくところまで堕ちちゃうよ…!?


「えっとね、細かい説明はスキップするけど、ちょっと一度よく見てね」
心の整理も覚悟も追いついていない私をよそに、彼女は淡々とした口調で手首に巻き付ける部分をガバッと開き、中をこちらに見せてきた。
なんとなく予想はついていたが内部は一面の革張りの極小な空間で、手を握ったまま指を開くことすらできない厳重な拘束を敷く構造になっているとすぐに理解が及んでしまう。
…物をつかむことを禁じられるくらいならもう慣れっこだし…うん、まぁ…これなら大丈夫か…な?


「手首の固定バンドから骨の中にある神経組織に向かって電流を流すデバイスが組み込まれてるんだ。
こっちの義肢の表面部分、特に肉球の部分には多めに触覚センサーがついてるんだけど、
ここから得た感覚情報をこのデバイスから送信して義肢と頭の中とのフィーリングを同期させることができるんだよ。
あと、逆に脳から送られた電磁パルスの信号を読み取って義肢に同じような動きをトレースさせることもできるようにしたんだ。
始めはぎこちなくても、触った感触を感じられてフィードバックができるからある程度カリキュラムをこなして慣れたらオリジナルの自分の手足と同等に使いこなせるよ」
0456輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/16(月) 17:36:43.82ID:LFegpmIu
またもや立て板に水の如くどんどんと説明を矢つぎばやにくりだして話が止まらない彼女。こうしている間にもさらに彼女のプレゼンは続く。
あまりの滑舌の良さに逆に話が呑み込めない。話してる分にはいいだろうけどさ、こっちは理解がまったく追いつかなくなってきちゃうって。
…それにしても全然スキップしてるどころか完全に細かい説明になってると思うのは私だけではないと信じたいんだけど…
ちらっと横を見たら教授は孫でも見るような嬉しそうな顔で相槌を打っていた。逆についていけてないでよ!私一人置いてかないで!


「このシステムが思いついたとき、アタシは思わずダンスしたよ。だって、クライエントのロストした手足を完全復活させることができる技術なんて夢みたいだからね。
でね、そのとき一瞬…でも、その手足が人間のものでなかったとしたら?…そーゆーちょっとアングラな思いつきが生まれてね。できたのがこれなんだー。
この義肢はルックス通り犬の前足後足をデザインしたもので、物を掴めるような指の長さもなければチョキのポーズを作れるような器用さも備わってないようにできてるんだよ。
ん、あれー?頭パンクしてついてこれてない顔してるね、サっちゃん。ごめんね、ちょっと頭ん中整理してダイジェスト版に言い換えるよ。
……つまりは、ね…これは義肢でありながら義肢として必要なファンクションが備わっていないボンテージギア同然のアイテムなのよ。
なぜなら、これの使用目的はペットプレイにあるから」

…はいアウトーッ!ちょ、そんなの、何考えてるの!?いやいや思いつきって言ったにしたっていったいどこからそんな発想が出てくるのよ!?よくもこんなキチガイ拘束具を!
義肢ってのは名ばかりで、同然も何も完全に拘束専門のものじゃない!おかしいよ!?
0457輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/16(月) 17:37:25.29ID:LFegpmIu
「い、いやー…そんなすごい装置だとは思わなかったなー。たしかにすごいみたいだけど、私みたいなのがそんなものの実験に参加するなんて恐縮すぎてヤバいかもしれないなー」
「このタイプの義肢は本当に手足がない人向けにチューニングしたものなんだけど、実際に身体に障害のある人ってこういうプレイには興味がない人が多くてね…
需要がないもんだから実験台の調達もうまくいかなくて、アサっちの発明のおかげでやっと臨床データがとれるから助かったって感じかなー
あ、もちろんサっちゃんにも感謝してるよ?もしろ、一番負担のあるテスターを引き受けてもらってるわけだから一番感謝してるんだ。
こんなアイテムだからフィードバックのためのテストがなかなかできなかったけど…これで改善のポイントがまた見つけられるといいんだけどね。
そういうわけなんで、サっちゃんはホントにアタシにとって最高のボランティアなんだ」
「…本当に私がやるんですか?」
「逆に他に誰ができるのさここで」
「うーっ…」

彼女の表情はまるで新しいゲーム機でも買ってもらった子どものような無垢な喜びに満ち溢れている。
だけど、その喜びの先にあるのはとんでもなく背徳的で冷酷な行為。完全にヒトとして私にあった尊厳を、命をオモチャにしている。
いや、ただ面白いからというだけで巣穴から出るアリを踏みつけたりバッタの足をむしったりカエルに空気を入れて膨らませるようなものなのだろうか。
あぁ、それとなくであろうが露骨であろうが彼女に私の拒否感が届くことはないのね…
もーダメだー…ダメなんだったらーっ!
0458輪 -Bootleg Fanfic-2014/06/16(月) 17:38:09.86ID:LFegpmIu
「い、いやー…そんなすごい装置だとは思わなかったなー。たしかにすごいみたいだけど、私みたいなのがそんなものの実験に参加するなんて恐縮すぎてヤバいかもしれないなー」
「このタイプの義肢は本当に手足がない人向けにチューニングしたものなんだけど、実際に身体に障害のある人ってこういうプレイには興味がない人が多くてね…
需要がないもんだから実験台の調達もうまくいかなくて、アサっちの発明のおかげでやっと臨床データがとれるから助かったって感じかなー
あ、もちろんサっちゃんにも感謝してるよ?もしろ、一番負担のあるテスターを引き受けてもらってるわけだから一番感謝してるんだ。
こんなアイテムだからフィードバックのためのテストがなかなかできなかったけど…これで改善のポイントがまた見つけられるといいんだけどね。
そういうわけなんで、サっちゃんはホントにアタシにとって最高のボランティアなんだ」
「…本当に私がやるんですか?」
「逆に他に誰ができるのさここで」
「うーっ…」

彼女の表情はまるで新しいゲーム機でも買ってもらった子どものような無垢な喜びに満ち溢れている。
だけど、その喜びの先にあるのはとんでもなく背徳的で冷酷な行為。完全にヒトとして私にあった尊厳を、命をオモチャにしている。
いや、ただ面白いからというだけで巣穴から出るアリを踏みつけたりバッタの足をむしったりカエルに空気を入れて膨らませるようなものなのだろうか。
あぁ、それとなくであろうが露骨であろうが彼女に私の拒否感が届くことはないのね…
もーダメだー…ダメなんだったらーっ!
0460名無し調教中。2014/06/16(月) 23:43:14.29ID:L3SP6ilb
早く拘束具装備に入ってほしい。
前置きが長い。
だが、それもいい。!
0461名無し調教中。2014/06/17(火) 00:50:55.34ID:yZ9Euj9f
全身ギチギチに拘束して神経接続パワードスーツ着せる妄想ならしたことがあるな
0462名無し調教中。2014/06/19(木) 18:18:53.86ID:FOSvBLLg
更新が途絶えた、だと・・・Σ(゜Д゜)
0465名無し調教中。2014/06/27(金) 23:17:33.51ID:hUQRVKan
本編も半年以上空いてたからねえ>「輪」更新
0466名無し調教中。2014/06/28(土) 21:55:02.34ID:BCx9EgAO
はよ、こうしんせい
0467名無し調教中。2014/06/28(土) 23:00:54.19ID:gU/XEmPk
作者都合もある
0468名無し調教中。2014/06/28(土) 23:22:49.50ID:zmdnSZcp
うむ、ただ楽しみに待とうじゃないか(´ω`)
0469名無し調教中。2014/06/29(日) 09:58:30.75ID:ecvp5dNS
変態という名の紳士なのだから
0471名無し調教中。2014/07/05(土) 15:29:29.19ID:4v+b3gNw
あんた誰?
0472名無し調教中。2014/07/05(土) 16:37:20.41ID:PZnJqpOI
>>470

\               U         /
  \             U        /
             / ̄ ̄ ヽ,
            /        ',      /     _/\/\/\/\/\/\/|_
    \    ノ//, {0}  /¨`ヽ {0} ,ミヽ    /     \                   /
     \ / く l   ヽ._.ノ   ', ゝ \       < 業者は失せろ、 バーカ! >
     / /⌒ リ   `ー'′   ' ⌒\ \    /                   \
     (   ̄ ̄⌒          ⌒ ̄ _)    ̄|/\/\/\/\/\/\/\/ ̄
      ` ̄ ̄`ヽ           /´ ̄
           |            |  
  −−− ‐   ノ           |
          /            ノ        −−−−
         /           ∠_
  −−   |    f\      ノ     ̄`丶.
        |    |  ヽ__ノー─-- 、_   )    − _
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   /_ノ /              ,ノ 〈           \
    (  〈              ヽ.__ \        \
     ヽ._>              \__)
0473名無し調教中。2014/07/05(土) 22:48:33.13ID:PiRINwE9
ヘッジトリマーで剃毛する!
0474名無し調教中。2014/07/06(日) 01:55:08.17ID:37yOvpWt
>>473
どうなるかは別として架空ではないと思うが
0475名無し調教中。2014/07/06(日) 08:59:57.37ID:tlqVRmz8
>>474
んじゃ、特急が運休している時に、温泉に日帰り旅行で熱湯風呂調教したことにする。
0476名無し調教中。2014/07/08(火) 16:30:10.03ID:urzB/yxt
誰もいねぇ。
0477名無し調教中。2014/07/17(木) 01:06:14.93ID:2kwGNwIR
誰もいなそうだけど適当になんか書いてもいい?
0479名無し調教中。2014/07/17(木) 19:48:57.28ID:X8/oe/0R
結局誰もいない
0481名無し調教中。2014/07/26(土) 22:01:47.56ID:hkj1ENZ7
自縛用タイマーロックって架空?
0482名無し調教中。2014/07/27(日) 04:37:15.87ID:rrlCT8O+
時計ではないが氷でロックする(水を入れて凍らせる)タイプの金属製の拘束キーだったら実際にある
0483名無し調教中。2014/07/27(日) 12:27:59.42ID:ltcjSOvU
「ありそうでないor実現可能だけど製品になってない」レベルの架空でもいいんでないの?
挿入した後機械的に開いて固定するアナルプラグも、実物が出てきたのは最近だし
0487名無し調教中。2014/08/07(木) 18:17:25.08ID:bKpvLVyn
<<485
さっさとしね。
お前うざい
0489名無し調教中。2014/08/10(日) 00:41:14.77ID:FTKhUc0/
安価として機能させないためだろ
0491名無し調教中。2014/08/19(火) 02:04:00.27ID:vP9G5N6U
>>482
タイマー金庫なら普通にあるけどね
0492名無し調教中。2014/08/24(日) 19:09:34.92ID:gb3dLWQG
輪 -Bootleg Fanfic-さん帰ってこないかなぁ・・・
0493名無し調教中。2014/08/31(日) 21:37:45.40ID:UyLlzo5n
輪を気に入ってしまった自分は似たようなシチュエーションのSSがないか探して色々さまよってるんだが
明確なジャンル分けがないからかなかなか気にいるものが見つからない。
俺みたいなここの同士はどんなSS読んでいるんだね?なんかオススメある?
0494名無し調教中。2014/09/01(月) 08:39:41.48ID:WyIYX9Nr
>>493
pixivの『わなび犬』って作品が、リングと同じようなアイテムを使った小説ですね。

ヒトイヌの小説は他にもありますけど、拘束系とか四肢切断とかがメインで、
SFぽいアイテムを使うものは殆ど無い感じですね・・・。
0495名無し調教中。2014/09/02(火) 01:11:19.15ID:1wHwGWLY
>>494
早速見に行きました、いいですねー!
でも作者さん大変そうなことになっていますね。
うーん。

しかし似たようなお話なかなか少ないですねー
0496名無し調教中。2014/09/02(火) 11:45:02.98ID:3B2cNQKE
かなり古い漫画だが、TRUMPの電脳学園エデンで
空間切断リングネタがある。フタナリの子が自分のナニを分断して
自己フェラしたり、自分に突っ込んだり。
0497名無し調教中。2014/09/05(金) 02:38:39.91ID:kvfDjrBZ
>>496
輪と同じ仕組みなの?
0498名無し調教中。2014/09/12(金) 19:38:24.58ID:MhNm4Kc/
オルガスターの根元が無いような形をした、自然に抜けることがないバイブor張り形で、
抜くには強力な電磁石付きの棒が必要なのどうでしょ
0499名無し調教中。2014/09/14(日) 20:50:51.48ID:gljHvEhy
自然に抜けない工夫の方が難しいと思うよ
0500名無し調教中。2014/09/14(日) 20:53:21.40ID:jwpSi6Qc
パンツにくっついたバイブが子宮に食い込んで(というか潜り込んで)
一定範囲内でしか抜き差しできない、ってのは読んだことがある
0501名無し調教中。2014/09/14(日) 21:24:33.23ID:xrFYuNjw
500GETされてたなりー
0502名無し調教中。2014/09/14(日) 21:55:11.04ID:fOJxpF3f
そんなにうまくいくか
0503名無し調教中。2014/09/23(火) 13:49:46.02ID:77RXoBJv
>>496
フタナリという時点で限りなく架空に近い
0504名無し調教中。2014/09/30(火) 13:03:18.41ID:+GIlDbJ7
ご冥福をお祈りします。
ttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20140929/k10014947871000.html
減圧室と聞いてちょっとときめいた、もう一ひねりなんかギミック欲しいな
0505名無し調教中。2014/09/30(火) 15:28:52.25ID:VWKRElxg
中に入れた風船が気圧で膨らんだりとか?
0506名無し調教中。2014/10/01(水) 00:09:33.21ID:dn/VGR/X
バルーンエネマだったか
まぁ普通にあると思うけど
0507名無し調教中。2014/10/02(木) 21:01:37.31ID:HRYJhbeP
まさかそれをやっていたとか?
0508名無し調教中。2014/10/10(金) 01:34:50.58ID:N2kX+Sat
年々と凶悪化する犯罪に対し、
警察は新たな技術による装備を導入すると発表した。
それは一般的な巡査の持つ拳銃や警棒、手錠といった従来の
ありふれた装備においても全て見直しが図られるとの事・・・

中でも目を引くのが手錠。従来の物とは違う概念の拘束具。
それは一見ただの金属のリングのようだが、空間を分断して
被疑者等の体の一部を分断して、抵抗できないようにしてしまう
という目を疑うようなものであるとのこと。
さる研究機関からの技術提供を受け、警察組織に独占的に使用する
事を許された、一般には全く知らされていない未知の最新技術によるものらしい・・・

さらには首輪状の拘束具は、一瞬で繊維状のものが飛び出し、顔面や口腔を
完全に拘束するものとの事・・・

これらの装備は基本的には非公開とされている。
0509名無し調教中。2014/10/13(月) 11:06:54.41ID:eW+3QC/x
>>508
空間を分断したら自由に逃げれそうな気もするけど
0510名無し調教中。2014/10/13(月) 12:07:39.25ID:8X2HL+PO
手の先が何もない状態じゃ逃げたところでなんもできんやろ
0511名無し調教中。2014/10/13(月) 17:15:01.85ID:sl6GdX7y
>>510
でも逃げれては手錠にならないな
0512名無し調教中。2014/10/13(月) 17:48:35.30ID:S98RKQvA
逃げると自動的に空間接続が解除されるとか
0513名無し調教中。2014/10/13(月) 17:51:14.49ID:8X2HL+PO
逃げられたところで確保が楽なら同じことじゃん?
っつーかどう言うのを想定してるんだ
0514名無し調教中。2014/10/13(月) 17:53:15.68ID:AS/eGJhh
空間切断ってつまり「輪」の世界?
0515名無し調教中。2014/10/18(土) 10:26:25.68ID:VTFp+uyB
手首から先を置いて逃げたら爪を剥がされたり焼き串刺されたりされそう。
足を分断した方がほんとに逃げれないけどな。
輪を両手足首に装着した状態で分断はしないでおいて、逃げたら分断して行動不能にするとか。
0516夜道2014/10/18(土) 20:37:39.26ID:VTFp+uyB
妄想が膨らんできた。
連投失礼します。

未来技術が悪用された世界。

今日も溜まった残業と上司のセクハラからなんとか解放され、気が付けば当たりは真っ暗。
いつもの帰り道、いつもの角を曲がって、街灯もまばらな路地に差し掛かる。
足が折れかかっている「痴漢注意」の看板の横を通り過ぎると、家までもう少し。
あたしみたいなうら若き独身女性が歩くにはちょっと危ないけど、ここを通らないと5分以上は遠回りになるから仕方ない。
ふと、背後で気配がしたような気がして、振り返る。
たいてい、ただの気のせいなんだけどね。
けど、振り返ろうと思った時には、背後から首に何かを嵌められていた。
「きっ………!」
悲鳴を上げようとした瞬間には、顔面を布で覆われていた。声が出せない。前も見えない。
何をされたのか理解が追いつかないけど、とりあえずこれだけは分かる。
やばい痴漢だ。大ピンチ!
右手を大きく振り、背後の痴漢向かって裏拳を放つ。
クリーンヒット。顔面に入った、気がする。
今のうちに逃げなきゃ。前が見えないけど、前方に全力ダッシュ。
と、地面を蹴った右足が軽くなった。そして身体が右に傾き、あたしの身体は地面に投げ出される。
痛たたた……。
今、転んだの? 直前、右足に何か触ったような……?
急いで起き上がろうともがくけど、なんか上手くいかない。足の感覚がおかしい。
手で感触を確かめる。
右足が……無い?
今度は左足に何かが触って、左足も軽くなった。
やっぱり、左足も無くなってる。
0517夜道2014/10/18(土) 20:38:58.91ID:VTFp+uyB
うつ伏せに倒れるあたし。前は見えず、両足は無い。
でも、確かに足は動いてるし、地面の感触もある。
顔の布も剥がれないし、何これ一体何なの!?
「くくくくく。お嬢さん、キミの両足は分断させてもらった。もう逃げられないから覚悟するといい。」
頭上から男の声がした。余裕たっぷりの嫌らしい声。
分断?どういうこと?
考える間も無く、乱暴にお尻を触られる。
手でガードするけど、どうにも体勢が悪い。実質好き放題だ。
ふと手が離れたと思ったら、今度は両脇から胸を鷲づかみにされる。
両脇を締めて抵抗するけど、お構いなしにぐにぐにと揉まれる。
ごろごろと転がり逃れ、両腕で胸をガードすると、今度はわき腹を突付いて来る。
身を捩って逃れると反対のわき腹をぐりぐり揉まれ、手で払うと、ガードの解けた胸を狙ってくる。
「このまま遊んでてもいいけれど……」
「優しくしてあげるから、大人しくしてくれないかね? でないと、腕も分断するよ?」
それって、腕も切り離されるってこと?
何をされてるのか全く分からないけど、この上腕まで無くなる恐怖に、体が硬直する。
その腕を男の手が掴み、そっと身体の横に運ばれる。
「そう、いい子だ。」
そして再度胸を、今度はさっきより優しく愛撫される。
0518夜道2014/10/18(土) 20:41:38.65ID:VTFp+uyB
だめだこのままじゃ……。
抵抗を封じられ、為すがままに身体を任せていると、
既にブラウスはボタンを外して前をはだけられ、ブラジャーもずらされている。
おのれ、あたしの自慢の胸をタダで見ようとは。
そうだ、防犯ブザー! たしか鞄の一番上に入れてたはず。
鞄が近くに落ちてるといいけど……。
相手を刺激しないよう、慎重に手探りで地面を探す。あった!
ゆっくり鞄の口を開け、中に手を入れ、
…と、衝撃! 多分鞄を蹴飛ばされた。
でも間一髪。左手は防犯ブザーを握ってる。あとはボタンを押すだけ。ポチッ。
……………。音がしない。まさか電池切れ!? いや、直前に手首に何か触ったような。
「危ないところだったが、キミの左手首も分断、隔離させてもらった。
音がしないのは故障とかではないよ。隔離空間で鳴ってはいるんだ。」
隔離空間……。どれだけ鳴っても外部に音が漏れないっていうこと?
0519夜道2014/10/18(土) 20:42:32.56ID:VTFp+uyB
「ふむ、まだボタンを握っているのか。離せば手首を開放してあげよう。」
離したら終わりでしょ。助けを呼ぶ最後の希望なのに。でもいったいどうしたら……。
「離さないか。キミはどう足掻こうが私の言う通りにするしか無いということが分かっていないようだな。」
わき腹をがしっと掴まれ、思いっきりくすぐられる。だめそこ弱いのに!
笑い声も出ないくらいしっかり口を布で覆われていて、息も思うようにできないのにっ!
転がって逃れると、今度はお腹の上に馬乗りになって動きを封じられた。
「抵抗すれば腕も分断すると言ったはずだよ。」
自由な両腕も言葉で封じられ、またわき腹をくすぐられる。
だめ〜〜! 苦しい、死ぬ!
たまらず左手の防犯ブザーを手放す。お願い許して。
「うむ。だが抵抗しようとした罰だ。左腕はいただくぞ。」
左肩が軽くなる。左腕も盗られたんだ。
そして、手首から先に一瞬の浮遊感。男の手に受け止められ、地面に置かれる。
「そして、お仕置き再開だ。」
で、またくすぐり再開、ってちょっと!? 右手で男の手首を探り、タップ。
「ん?抵抗するのかね?」
ぶんぶんと首を振る。
「ならばこの手を放さないか。」
そう言いながらも無慈悲にくすぐりは続き、あたしは既に限界。手を引っ込めて我慢なんてできるはずない。
今すぐ止めてお願い〜!
と、男の手が止まり……、あ。右腕も盗られた。
0520夜道2014/10/18(土) 20:49:22.12ID:VTFp+uyB
両手足とも奪われ、目も口も塞がれ、芋虫状態のあたし。
男の手は再びわき腹に当てられ……やめてやめてやめて!
「やめてほしいか?」
うんうんうんうん! 首を思いっきり縦に振る。
「何でも言う事を聞くか?」
うんうんうんうん!
「では軽く質問をするから答えてくれ。」
うんうんうんうん! え?どうやって。
「これと……」
むにっ。右乳房をソフトタッチに触られる。
「これ、」
続いて左乳首を摘んでクリクリっと。う……。
「どちらが気持ちよかったか、気持ちいい方に首を向けて答えるんだ。」
左……。ちょっと電気走った。
「しかし良い乳だ。サイズを聞いてみようか。80以上なら右、未満なら左だ。」
87のDカップだよ悪いか。
「90以上なら右、未満なら左だ。」「85」「87」「88」
「ふむ、87か。どれ……」
また無遠慮に乳房を撫で回す感触と、肩や脇、背中にも手を回され、気付いたらブラを取られてた。
腕が分断されてるから肩紐が一瞬で抜けたんだ。
「確かに。」
表示確認でもしてるのか。
そんな話をしながら、地面に落ちたあたしの腕が拾われて、何かされてる。
腕から右手首も分断された。うわーん。
0522夜道2014/10/18(土) 21:58:27.48ID:VTFp+uyB
分断された両手首が持ち上げられ、左手が手の甲に触れた。
え?誰の手? 男の手はそれぞれあたしの左右の手首を持ってるし。女性の手な気がしたけど。
数秒遅れて、誰かがあたしの右手の甲に触れた。これも女性の手な気がする。
もう1人女の人が居るの?
左手で女性の手を軽くつねってみる。
数秒遅れて、誰かがあたしの右手をつねる。
「なんとなく分かってきたかな? キミの右手は空間だけでなく時間も分断されたんだよ。」
つまり、あたしは左手であたしの右手を触っているけど感覚は数秒遅れで来るからまるで他人の手のように感じるってこと?
っていうか何それ未来科学?
左手首が一瞬つながり、また分断された。
「左手も時間分断完了。」
うう、こんな手じゃもうマリオカートできない。

「では次の質問だ。マスターベーションをしたことがあるか? YESなら右だ。」
セクハラ質問のオンパレードだなー。右。
「主に道具を使うなら右、手でするなら左。」左。
「主にいじるのは胸なら右、クリなら左。」両方やるけど、どっちかっていうと右。
「よし。では実際にやってもらおうか。」

不意に両方の胸を鷲づかみにされる。
数秒後、あたしの両手が何か温かくてやわらかい物に触れる。
ううん、感触が時間差で来てるけど、あたしの両手が自分の胸に押し当てられてるんだ。
そして包帯みたいなもので胸をぐるぐる巻きにされる。もちろんあたしの手を挟んで。
こら、動くな、あたしの手。ぴくっと動くだけで自分の手なのに妙に感じちゃうじゃない。

「遠慮はいらない。誰も見て無いから存分にやってくれ。」
あんた見てるでしょうが。
「何でもするって言ったよね? やらないなら……」
慌てて手を動かし始めるあたし。
男の手がわき腹をくすぐり始める。
まってまって!言うこと聞いてるから!オナニーするから!でも時間差が〜!
0523夜道2014/10/18(土) 21:59:28.50ID:VTFp+uyB
地獄のような数秒後、
あふん。ようやくあたしの手が動き始め、男は手を止めてくれた。
揉み揉み揉み、コリコリコリ……。
「いつもと違う感触はどうかな?」
悔しいけど、気持ちいいかも。こんなシチュじゃなければ……!

「イったら手首は返してやろう。さてと……」
おもむろにスカートの中をまさぐられたかと思うと、股間がスースーしだした。
両足が無いから、一瞬でショーツを剥ぎ取られたんだ。
足を閉じて隠すこともできず。あたしの大事なところ見られてるよね、今。
「良い潮吹きを見せてくれ。」

仕方なく、本当に仕方なく命令に従って自分の胸を揉み続けていると、割とすぐに身体中が熱くなってきた。
時差オナニーの効果やばい。見られて興奮なんてしてないんだから。
もうすぐイク! 男の目なんか忘れて、フィニッシュに向けて全力で手を動かす。
……あれ?
胸から手が離され、数秒後、あたしの全力の指先テクは空を切る。
寸止め!? ひどい。

じたばたしていると数秒後、じたばたする指が再び胸に触れる。
「今度こそイかせてやるから頑張れ。」
本当かなぁ。
言う通り頑張るけど……、あ、また高まってきた。
今度こそフィニッシュ……!
……あれ?
手を離されたわけじゃないけど、急にあたしの手の動きが止まった。
時間差があるとはいえ休み無く動かしてたはずなのに。
なにこれ、もうやだ〜!
0525夜道2014/10/18(土) 22:01:49.99ID:VTFp+uyB
「イかせてやると言うのは嘘ではない。動くなよ?」
言いながら、今度こそ胸からあたしの右手が離された。
そしてびしょびしょになってるあそこに何かを詰め込んでくる。1つ2つ……そしてお尻の穴にも3つ。
「……そろそろだな。」
突然、詰め込まれた物達がぐねぐねと動き出す。あたしの穴の中で。
一瞬で頭の中が真っ白に吹っ飛んだ。
はふぅ……。
「キミの手が止まった時、時間のズレを大きくしたんだ。今動いているのは、1分前のキミの右手の指だ。」
指までバラバラにされてるのあたし!?
っていうかヤバイ、動きが止まって焦って、1分間ずっと手動かしてた。
左手もあたしの胸を揉み続けてる。
もう1回イキそう。
「2分前の動きを繰り返すこともできるぞ。」
延々10分くらい、全力のあたしの手に責められて、4回イッた。
0526夜道2014/10/18(土) 22:03:31.73ID:VTFp+uyB
「お見事。約束どおり手首は返そう。」
手首と腕、そして時間が繋がる感覚。どんな感覚か説明しろと言われると困るけど。

***

「さて、たっぷり楽しませてもらった。今日のところはこのくらいにしておこう。
腕と足も返すからじっとしていろ。」
このままどこか浚われて死ぬほど犯されて病気もうつされた挙句安く売り飛ばされるくらいうっすら覚悟し始めてたけど、意外と優しい。
えーっと、指は?
「指も戻して欲しければ、尻をこちらに向けてじっとしていろ。
放っておいても3本はトイレでうん○と一緒に出てくるがな。」
手足の自由が戻ったあたしが、男に向かって裸の下半身を突き出している。
仕方ないとはいえ、これじゃあたしの方が痴女……。
5本の指を取り出すまでにもう1回イかされた。

「最後に首輪だが。」
何か操作している。ピッピッと音が鳴りはじめる。
「よし。自爆装置を作動させた。」
……は?
結局生かして返す気無いのねごめんなさいお父さんお母さん花嫁姿を見せる事も無く先立つ不幸をお許しください。
「では。また会おう。グッドラック。」
グッドラックじゃないってば!
なんとか首輪を外そうと両手で引っ張るがびくともしない。
ピッ! ピッ! ピッ!
時報の最後の3秒みたく、音が大きくなる。いやだ死にたくない助け

プシュ〜〜。
首輪と顔に張り付いた布が、蒸発霧散した。
……自爆って、こういうこと?
0527夜道2014/10/18(土) 23:09:14.38ID:VTFp+uyB
ようやく周囲が見えるようになったあたし。
左腕ある。右腕ある。指ある。右足ある。左足ある。
1つ1つ確かめていく。
だいぶ夜風に晒された胸は冷えて鳥肌が立っている。
剥ぎ取られたブラジャーは綺麗に畳んで鞄の上に置かれていた。
うう。ブラ付けるには一度ブラウス脱がないといけないじゃない。
仕方なくノーブラで前のボタンだけ止める。お願いだから帰るまで透けないでよ。
ショーツはどこに……、なんで電信柱が貫通してるの。空間分断ってやつかな。
無事回収は諦めて、ハサミで切って回収する。

暗い路地を抜けると、商店街を少しだけ通ってその先のマンションが我が家だけど、
この時間、人はあんまり居ないけど商店街明るいんだよね。
誰かに見られないか気が気じゃないけど、ここを通らないと帰れない。
1人だけ、サラリーマン風のおっさんとすれ違ったけど、ノーパンノーブラには気付かれて無い、と思う。

なんとか無事我が家に付いた。
内鍵をかけ、チェーンロックもかける。
はぁ〜〜〜。
今日の出来事はなんだったんだろ。現実?夢?
そうだ夢だったんだ。仕事のし過ぎで疲れてるんだあたし。
姿見で自分の身体を見る。
転んで砂っぽくなったブラウス。よかった、乳首は透けて無い。汗ばんで肌色が若干透けてるけど。
んん?これだけ透けてて見えてないって、ありえる?
気になってボタンを外してみる。
……無い。
乳首が無い。代わりにピアスみたいな輪っかが張り付いてる。
持って……行かれた……? それとも落としてきた?

「ひゃんっ」
誰かが乳首を摘んだ。

〜FIN〜
0528夜道2014/10/18(土) 23:18:26.06ID:VTFp+uyB
>>508から拝借

空間分断リング
おなじみのアイテム。リングの表裏の物体の連続性を保ちつつ2つに分断する。
手錠のように、押し付けるだけで嵌めることができるようになっている。

顔面拘束首輪
首に嵌めると一瞬で繊維が飛び出し、対象の目と口を塞ぐ布となる。
なおこの首輪は自動的に消滅する。
対象に顔を見られたり騒がれたりすることなく、加害者が逃走した後で証拠を消滅させる機能。


空間断絶ボール
ポ○モンのモンスターボールのような形状で、開いて閉じると挟んだ物と一緒に空間断絶、異空間に閉じ込める。中から開けることは不可能、音も通さない。
開閉ボタンの他に、光だけ通すボタンや、音だけ通すボタン、ボールを分裂させて中身を二つに分けるボタンなどもある。
左手首が解放されたとき、防犯ブザーは分裂したボールの中に封印されていた。

時空間断絶リング
空間だけでなく時間も断絶するリング。
リング側面のつまみを調節して、数秒〜数分だけ、左右の物体の時間をずらす。


乱筆乱文失礼しました。
0530名無し調教中。2014/10/19(日) 23:15:33.81ID:2oV4kqNG
プロジェクションマッピングで全裸に荒縄姿を投影させる嫌がらせ

背後から尻部分だけにTバックやエロアイテム装備姿を投影させれば
本人に気づかれずにさらし者に。
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