『さくら阪』千葉友代 小嶺書店
「両腕両脚の切断が必要と判断します」高校二年の美結に告げられた医師の言葉。
ある日突然、多発性骨肉腫が見つかり、切断手術することになった女の子。
逃れようのない現実に絶望しながらも、ついに美結は四肢の切断を決める。
一変した毎日。予想していなかった未来。怒り悲しみ。
そして、その先の一歩を踏み出すため、彼女が再び生き始めるまで
を、誠実に、穏やかな筆致で描かれています。