杏里は、血に染まった二つの肉塊を手に持ち、良の前にかざした。その目は、倒錯した魔虐の狂宴に酔い痴れた牝豹のものであった。
「よかったわね、良君、タマタマが無事に抜けて……もうしばらくのがまんよ。今度はオチ×チンがなくなっちゃうからね」
 恐怖に震える良の額の汗をぬぐいながら、久美が言った。
 「次はペニス切除」
 再び杏里の、氷のように冷たい声の響き。
 残忍なメスが、良のペニスの根元にグサリと突き立てられる。
 噴き出る鮮血が、杏里の青い手術着に飛び散る。
 真っ赤に染まった鋭利なメスが、正確に肉茎を切り裂いていく。
 ああ、この感触……たまらないわ。これで良君のペニスは……私一人のものになるのね。
 杏里の狂った欲情は、メラメラと燃えさかる氷の炎となり、みだらな女芯を衝きあげ、倒錯したエクスタシーを招き寄せていく。ねっとりとした熱い花蜜が、とめどなく杏里のパンティに降りてくる。
 ああ、たまらない……この快感。体がとろけてしまいそう。
 「ギャーッ」
 良の、喉をかきむしるような悲鳴も、杏里には心地のよい、可憐な小鳥のさえずりにしか聴こえない。
 杏里のメスがさらに深く、肉茎にくい込み、一気にその血のかたまりと化した塊が、良の股間から切り離された。
 「よかったわね、良君。オチ×チンがとれたわよ。これで、女の子になれたのよ」
 久美の異様に昂奮した声を耳元で聞きながら、良の意識は次第に薄れていった。 
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(手持ちはここまで〜ひょっとしたらこれで終わり?)