舞台設定が似ているだけじゃないかなあ
基本的にいちさんが書きたいと思う去勢小説とは方向性が違うと思う。
「宝寿丸」は戦国時代の下剋上という特性を上手く去勢に絡めた
名誉教授さんらしいリアルな物語重視な作品。
教授さんは詳細な去勢描写も特徴だけど
他作品に比べてこの話では抑え気味です。(といっても去勢後の手当てとかはしっかり描写されてる)
なんていうかこういう抑えられるバランス感覚が作家さんとして凄いと思う。
あと宝寿丸というネーミングセンスもいい。
いちさんは切る女性と切られる男性の特殊な関係性を重視した作品が多い。
挿入という行為と去勢という行為の相容れなさを男女の思惑を絡めて描写してる。
いちさん的に近い作品と言えばやはり自称清純派さんの「愛は二人の為に」かな
こちらは「挙式中に去勢してハッピーエンド」という無茶なオチのために
清純派さんが前提条件をウルトラC級のアイデアで用意した傑作です。