『アマゾネス伝説』〜続き〜
女戦士に分配された男たちの扱いは様々だった
加虐性を満たすために日々暴行を受けるものいたし、限られた時間であるが恋人や普通の国の夫のように扱われた者もいた
本当に愛し合うのも珍しくはなかった
しかし、期日が来れば例外なく処刑されることには変わりなかった
恋する男が側にいることで女戦士の戦闘力が落ちることを防ぐためである
また、子供の父親を生かしておくと国内で力を持ち王国を崩壊させる恐れもあった
男王の国では王妃や王母が権勢を振るい、国を亡ぼした例がいくらでもあった
強いだけでなく聡明なアマゾネスたちはそのような愚を犯さなかった
男たちを哀れに思い、用が済んだら国外への放逐や故郷への送還を主張する者もいたが、やはり戦士の父親がこの世にいることは禍の種であるし、女戦士と情を交わした男が生きていることも同様であった

また、女戦士の一存で期日前に男を処刑することも認められていた
主人である女戦士に対して反抗的な態度も改めなかった場合や、選んでみたものの女の好みに合わなかった場合、あとは男が恐怖と絶望のあまり不能になってしまい、生殖相手としての役割を果たせそうにない場合などであった
ただし、期日前に処刑した場合はその首を女王の前に持参して報告することが求められた
こっそり逃がしたりしていないという証明のためでもあった
なお、女王や王女の相手には捕虜の中から、王族や貴族の子弟で容姿の端麗な少年が献上された
むろん彼らも半年後には処刑されるのである