『アマゾネス伝説』〜続き〜

生殖用の男奴隷の供給は戦争捕虜だけではなかった
周辺の男王の国の多くが、攻撃をされない代わりに、決められた人数の男子をアマゾネス王国に献上していたのである
アマゾネスとすれば、そのような国を滅ぼすのはいとも容易いのだが、そうすると男の供給源が消えてしまうので、それを許していたのである
献上されるのは王家や貴族の出身で、精通を迎えた十代の容姿の良い男子と決められていた
もし偽って、身分の低いものを送ってそれが、発覚した際には、国そのものが滅ぼされるので不可能だった
献上された見目麗しい少年は当然生きて帰ってくることはない
そのため選ばれた少年の親達は嘆き悲しんだ
だが、献上の人数は決まっており、逃亡や自殺などしたら、別の者が選ばれるのである
だが中には「たとえ事が終われば処刑されるとしても、伝説のアマゾネス戦士に自分の子孫を残せるのは名誉なこと」と進んで、受ける者もいた
アマゾネス戦士は強いだけでなく、みな美しいといわれていた(生きて帰ってくる者はいないので、伝説なのである)
ただ、戦場で遠くから女性戦士を見たものや、交渉のため接触した外交官の話から、事実と思われ、恐れだけでなく憧れの存在でもあったのである
そのため「たとえ処刑されるとしても、そのような美しい女性とセックスしたい」という多かった
なお、中には身のほどもしらず、アマゾネス女王の命令を拒んだ国もあった
しかし、圧倒的な強さのアマゾネスの敵ではなく、たちまち国土は完全に占領され、国王一族は捕虜とされた
そして「アマゾネスに逆らうとどうなるか?」という見せしめの為に、男は全員処刑された