0161名無し調教中。
2017/08/26(土) 02:37:36.04ID:sTRSXmcFしばしの沈黙の後、園長は切り出した。
「保育園でのトレーニングの様子を一度経験してみてはどうでしょうか?」
園長の言葉の美希の視界に一筋の光が差し込んだ気がした。
「百聞は一見に如かずですよ。美香さんのお母さん。保育書で勉強されるのも良いのですが、まず何をするのか、どんなことに気をつけるのか実際にやってみるのはいかがでしょうか。」園長は優しい顔で続けた。
「ほんとうに助かります。実際のご指導の様子を是非拝見させてください。」美希は即答した。
「早い方がいい、、、とは思いますが、お仕事の都合もあるでしょう。平日の1日、お時間が作れそうでしたら、ご連絡ください。ただ、行事の時は難しいですから、保育園だよりをご覧ください。」
「こちらがお願いする立場にもかかわらず、ご配慮いただきありがとうございます。」
「それでは今日はこの辺で、美香ちゃんもお母さんのお迎えを心待ちにしていますよ。」
美希は園長にお礼を述べ面談室を出ると、4歳児クラスに娘を向かいに行って、帰宅した。翌日、仕事の調整を済ませ、園長と日程を決め、その日の午後には有給休暇願を会社に出して、認められた。
(そういえば、有給は美香の入園式以来取っていなかったみたい。もっと親として娘に向き合わないといけないな。)
再度、保育園に日程を連絡をした。
「それでは、美希ちゃんの保育園体験は再来週の火曜日で決まりですね。先生方もみなさん待っていますからね。そうそう、、、」園長と見学についていくつかの確認をして、電話を切った。
(美香ちゃん、いい母親になるからね。)美希は期待は高まっていく。(そういえば、保育園の先生はエプロン以外に決まった服あったっけ?)
先ほどの電話で服のサイズを聞かれたことが、今さらになって気になった。
でも、母親としての胸の高まりは些細な疑問を彼方へと追いやった。
美希は手帳のページをめくり、7:00-19:00のあいだに線を引いて、有給、保育園で育児法見学と記して、手帳を閉じた。