>>323

「早くお着換えしないと、お昼からの体験に間に合いませんよ? 遅刻なんてしたら、先生に怒られちゃいますから」

 はっ、と美希は赤くなった顔をあげる。

 そうだ、娘のため、体験学習のために自分は今日ここに来たのだ。

 それに、娘の美香は自分が不甲斐ないばかりにオムツが外れず恥ずかしい思いをしている。

 なら、母親の私が今一時の恥くらい耐えられなくてどうする。

 必死の思いで自らを奮い立たせながら、美希は紫色のショーツとブラを脱ぎおろし、

 用意された園児服と子供パンツに身を包んでいく。

 そうしてとうとうストッキングは勿論靴下まで履き替え終わって、保育園側で用意されたものに
 全身を包まれてしまった。

 自慢ではないが、美希は自分が平均以上のプロポーションである自負があった。

 乳房は服の上からでも分かるほどに突き出ているし、お尻も大きく育ってしまったものの努力で

 引き締め、夫にも褒められた。時折異性からの視線が気になることはあったものの、娘一人を産

 んでも未だ全盛のころの体形を維持しているという誇りらしいものも感じていた。

 だが、今の姿はどうだ。

 魅力的な乳房はピンク色のスモックの下からも主張をし、生地をおしあげて丈を足りなくしてし

 まっている。その所為かちらちらと美希のおへそがスモックの裾から見え隠れしていた。