だが、自分たちよりずっと大きな女性。それでいておねしょもおもらしも治ってない恥ずかしい子。

 そんな存在は、園児にとっては最高のからかい対象だ。顔を真っ赤にする姿を見れば見るほど、もっと恥ずかしがらせたくなってくる。

「はーいせんせー! 次はアヤが歌ってあげるー! 美紀ちゃんにはおねしょダンスしてほしー♪」

 美紀はどきりと胸を高鳴らせた。手をあげて小百合にお遊戯の立候補をしたのは、先ほど美紀を言葉で辱めたアヤだった。

 何をするか分からないが、良い事ではないような気がする。しかも、おねしょダンスとは何なのだろうか。

 どうか止めて欲しい、という意味を込めて美紀は小百合を見る。しかし、にんまりと意地悪い笑みで小百合は言った。

「良いアイディアですね、アヤちゃん♪ じゃあダンスは先生が教えてあげますから、アヤちゃんのお歌にあわせて踊りましょうね美紀ちゃん♪」

「えっ、その……っ」

 美紀の意見は聞かれなかった。しかし美紀も、ここで反論しては余計に恥をかかされる事はもう分かっていた。

 渋々ながら頷くと、大きな声でアヤが歌いだす。

「しーしー♪ おパンツ濡れちゃった♪ おもらし美紀ちゃん今日もパンツにしーしーしー♪」