数週間後、
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どうも、私SinoSino0610っていいます。
私は20歳の女性なんですが、昔から太る事に快感を覚えてしまい、今では体重が200kgもあります。
私みたいな女ってどう思いますか?

ベストアンサー
貴女みたいに太った女性が大好きです。是非お会いしたいです(^O^)/!
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「ふふっ……、やっぱりこういう男の人って意外と多いのよねぇ❤」

そう言うと、「私」は満足そうにパソコンを閉じた。そして私は大好きな姿見の前に行くと、自分の全身を眺める。
スレンダーな美人とは正反対の、だらしなく垂れ下がった醜い脂肪の塊。日本ではまずお目に書かれない程の超肥満体が、そこに立っている。

(でもこれが、生まれてからずっと、私が求め続けてきた美しさなの。そしてこれからも、私は更なる美を追い求め続けるわ……❤)

キッチンへ向かうと、冷蔵庫から大量の冷凍食品を取り出し、手早く準備する。
腹の虫がぐぅ〜となり、更なる食事に胸が高鳴った。その時ふと、大きなゴミ袋に目がいった。

「そういえば、この男物の服……結局誰のだったのかしら? 前に私の服全てがこのダサい服と入れ替わって大変だったのよね。やっと明日がゴミの日だわ、後で捨てないとね……この不気味な服。」

(でも、この服どっかで見覚えがあるのだけど……一体なんだったかしら?)

急に、大切な何かを思い出せそうな気がした。だがすぐさま、レンジの音とそこから香る美味しそうな匂いに誘われ、私の脳裏からはそんなことは消え失せてしまった。

「まぁ忘れる事は忘れる程、とるに足らない事よね。そんな事よりご飯の時間よ。いただきま〜す❤」

そして私は食欲の波へと溺れていった。
そういつものように――20年間そうしてきたように、もっともっと太り続けるために。
(終わり)