だからボクは頑張った。
疲労しているから、とベッドに寝かされた少年は、しかし眠れずに居た。
まだ幼茎が熱い。
あれだけのことがあったのに、ピュッピュどころかおちんちん弄りも許されていない。
眠れる訳がない。
ボク、頑張りました。ご褒美をください。
美少年はベッドの上で悶えていた。
「先生、落ちついてください。」
美緒に紅茶を薦めながら、蘭も一口味わう。
美緒の目が赤い。
…そういえば、「子供への暴力は最も許せない犯罪」とか言ってたなあ。それに荷担したとでも思ってるんだろうか。
「…ご存じのとおり、性的マイノリティの権利を守るべく…」と蘭が語りだしたのを、美緒が制する。
「ごめんなさい、知ってます、解ってるんです…でも私、怖くて…。」
「…さっきのテストがですか?」
「………いいえ……。」消えそうなくらい小さな声で答える。
「……何を恐れているんです?」そっと優しく聞いてみる。
「…………私、嬉しくなっちゃったんです。」か細い声が帰ってきた。
「令くんが、私の胸に顔を埋めて。私の手で悦んで。いっぱい痛い思いをしてるのに、私にしがみついて…まるで彼には私しかいないみたいで。
………可愛くて、可愛くて…。もっといじめたい、もっと泣かせたい…もっと叩いてあげるから、私のものになりなさい!て…思っちゃったんです。
私…私が、怖い…。」
なんだ、この可愛いやつらは。
蘭は内心苦笑した。