射精調教

…アレは夢だったのか?
翌日、いつもより早い…まだ皆が寝ているであろう時間に目を覚ました竜司は、そうだと思いたかった。
しかし、下着はゴワゴワしており、顔にはなんだがパリパリしたものが張り付いていて…昨夜の陵辱が夢ではないと告げている。
…誰にも知られないように…そっと洗濯しなくては。
汚れた下着をこっそり洗う。
…なんであんなことを?
好意?それとも悪意?どちらとも検討がつかず、汚れた下着をひっそりと洗いながら、竜司は泣きそうな顔になった。
…何かの間違いに違いない。誰にも気づかれなければ、いつも通りの日々が…
儚い希望だった。
朝食の時間となった。
竜司は顔をあげられない。
今までと違い、遥香が目の前で、竜司の顔を楽しげに見つめている。
真司と祐子も何事かと二人を見守っていた。
「…お姉ちゃん…オレの顔になんかついてる?」しっかり洗ったハズだ。目を離せ、オレを見るな!とのメッセージを込めて聞いてみる。
「別に?」
涼しげに応えて遥香はニコニコと笑った。
…チクショウ!
遥香の視線を無視して食事に集中しようとする。
「く…ひぃ…」
遥香が笑いながら小さく呟いた。
だん!と竜司は両手で食卓を叩く。
顔が真っ赤だった。
「もういい!朝飯要らない!」
立ちあがる竜司は逃げるように席をたってしまった。
真司が捕まえようと立ち上がる姿を、遥香がニヤニヤしながら見送る。
そんな娘の様子を祐子は観察していた。