妖精の胎内に全ての精液を吐き出した生け贄の美少年、竜司は、その日の内に智子に預けられた。
射精管理は重要な調教手段だが、母娘の競争は公平であるべき…と智子が提案し、母娘もそれを認めた。
若き魔女、遥香は母である祐子たちの居る家に帰るのを拒否し、淑女たちの施設で生活すると宣言したのも一つの理由だった。
妖精は魔女に囚われたままだ。
「寂しくなっちまったな…。」
血の繋がらない子供たちが居なくなった家のリビングで、ソファに座りながら、祐子の夫である真司が呟く。
真司は、この家で行われていた調教を知らない。もちろん、長年育ててきた恩人の子、竜司がマゾにされたことも。
祐子の作り話を信じる、単純で馬鹿で、子煩悩で明るい、元ヤンキーのこの男を、祐子は嫌いではない。
「私と二人きりだと寂しいの…?」
祐子は真司の隣に座り、夫に身体を預ける。
「…ねえ?」
上目遣いで可愛く拗ねるように見つめながら、身体を擦りよせると、男の身体の変化を感じた。
…お前は本当に可愛いね…
祐子は心の中で呟く。皮肉ではない。
…あの人の子を男手1つで守り育ててくれた。お前には感謝してもしきれない…
熱い抱擁を受け、祐子は男の肌に頬擦りした。
やがて蕩ける女体は男を受け入れ、二人はひしと抱き合う。
祐子は瞼を閉じた。
この男に子種が無いのは可哀想だ…と思いながら。