暗い廊下をカツカツと歩く音と、ひたひたと歩く音がした。
智子と、首輪を引かれた竜司だった。
ブーツの音が心地よい智子と違い、貞操帯と首輪、後ろ手に拘束する手枷以外は全裸の竜司は裸足で歩くしかない。
冷たい足裏の感触は、これから始まる遥香の調教…いや凌辱の始まりを知らせるようで、生け贄は震えそうになる。
なのに包茎は貞操帯の中でパンパンに膨れ上がっていた。
怖い…なのに、胸が苦しいほどに渦巻く、妖しく熱い疼きはなんなのか?竜司本人にも解らなかった。
やがて、暗い廊下に鉄格子が浮かび上がってきた。
ここが今日の調教部屋…。生け贄はついに震えを止められなくなった。
「そんなに震えなくても大丈夫だよ。殺しはしないから。」智子が微笑む。
慰めになってなくて、生け贄は震えを止められない。
鉄格子が開けられ、智子が先に中に入り、首輪を引かれて竜司も中に入った。
暗い奥に何かを見つけ、智子は一瞬観察したがモノを察したらしく、生け贄には悟らせないことにした。
生け贄を奥に背を向け、鉄格子を前にするように立たせると貞操帯を外し、正座させる。生け贄に目隠しを施すと、美少年の耳許で「頑張れ」と小さく囁いて鉄格子から出ていった。ガチャンと鉄格子の閉じる音がして、去っていく足音が徐々に遠ざかると静寂が周りを支配する。
目隠しの暗闇と無音の中で、少年の心は乱れる。…何をされるのだろう?鞭?電気ショック?それともオシッコを頭に掛けられる?唾を飲まされる?
どれも遥香にされたことだ。
嫌だ、怖い…
怖い…のに勃起が縮まない。
不自由な身体で、太ももを閉じて陰嚢を刺激してみる。射精管理された陰嚢と幼茎はそれだけでも悦びを感じた。
決して逝けないけど、久しぶりに味わえる自分でコントロール出来る悦び。
腰をくねらせ、生け贄の美少年は息を荒くしていく。
ああん…。小さく声が漏れた。
「何をしているの?このヘンタイ。」
耳許で声がして、生け贄はビクッと身体を震わせる。
遥香の声だった。