暗い廊下を小悪魔に首輪を引かれながら、生け贄の美少年は歩いた。
裸足の足裏に廊下の感触は冷たく、歩く度に勃起乳首にクリップで付けられた小さな鈴が鳴る。
遥香を主人に選ぶと、この日々が待っている…!
そう思うとゾクッと背筋を走るものがあり、美少年の生け贄は身体を震わせた。
チリン、と乳首の鈴が鳴る。
佑子さまに誓ったように、佑子さまのお許しの無い限り決して射精せず、佑子さまのものにしていただきたい!
そう願いながらも、遥香を前にすると妖しく胸がときめいてしまう。
小悪魔の後ろ姿を見ながら、そして桃を思わせるような体臭を嗅ぎながら。生け贄の傷だらけの勃起は硬くそそり勃っていた。
暗い、小さな牢屋の前で止まった遥香は、鍵を開けて戸をくぐり、竜司もそこをくぐって中に入る。
奥でビクッと震える人影があった。
両手を後ろに留められ、目隠しと栓のついた轡をはめられ、顔はよく解らない。
腹部を光沢のある黒いボンデージを着けただけの中学生くらいの少女が床に座り、怯えたように壁に身を寄せている。
息苦しい拘束の中で荒い息を吐き、嫌なことから必死に逃げたいようだった。
顔は見えなくても、生け贄にはこれが誰か解った。妖精だった。
あの可愛らしくも奔放だった雰囲気はなく、ただただ怯えていた。
その様子を見ながら、フフッと小悪魔は笑った。
妖精に向かい、「そんなに怯えないでよ。」と笑った。
「今日は竜司くんだから。優しくしてくれるかもよ?」
クスッと笑うと、竜司を振り返った。「この子、覚えてる?…そう、あの娘だよ。今はどんな暮らしをしてるか、見せてあげようね。」
その声に妖精は一際悲しげに唸り、その声を楽しそうに聴きながら小悪魔はスマホを取り出して、竜司に動画を見せつける。