「こんな…こんなことやっちゃいけない!」
生け贄の身も忘れ、竜司は遥香に叫んだ。
「ふーん…竜司くんは、この子が大事なんだ?」口角を上げて、遥香は竜司を見つめた。
「そんな…そんな話じゃなくて!女の子は…女性には優しくしないと!」
「ふーん…そんなこと言いながら、これはナニ?」
遥香の乗馬鞭の先が竜司の幼茎を撫でる。傷だらけの包茎は、硬くそそり勃っている。
「キミも興奮したんでしょ?ウソはいけないわ。」
ちが…と言い返す言葉の途中で勃起を鞭打たれ、生け贄はグウ!と唸って下を向く。
「キミがどう思おうと関係無いの。このコは私のオモチャ。私の好きにするの。」うっすらと笑みを浮かべ、小悪魔は妖精を振り返る。
妖精は恐怖に震えていた。
「…でもね、竜司くん。キミがこのコを助けられなくもない。」
小悪魔の意図が解らず、生け贄と妖精は耳をすませた。
一呼吸置いて、二人が自分の言葉を待ってるのを確認してから小悪魔は話し始めた。
「私を主人と認めなさい。私の元に帰ってくるの。そうしたらこのコとツガイにしてあげる。
夫が妻を守るのは当然だわ…キミはあのコを守る権利が生まれるの。私には通じないけどね。」
小悪魔の提案に、生け贄と妖精は凍りついたように動きを止めた。