篠原涼子編#28

ニヤリと涼子はほくそ笑んだ。
「じゃあ、いくわよ」
「ああ?」
涼子が中指をクイッと鈎状にして問題のスポットを引っかけると、耽美な快感のシナプスが安全装置をはずされたように開放された。
「ずぁぁぁぁぁ!」
「ああああああああ!」
雄叫びをあげて、Kはオーガズムに達した。
「ガッ、ハァア〜〜」
またしても、体が激しく暴れようとするが、縛られた紐がますます身体に食い込んでくる。
しかも涼子に突き立てられた指がかぎ針のように、体を繋ぎ止めている。逃れられない。
「アオ!アオ!オオオ〜!」
クスクスと体をゆすっていた涼子が、
「アッハハハ、アハハハ」
大声で笑い出した。
「ど〜したのぉぉ〜〜?」
遠くに声をかけるように、大きな声で抑揚のある艶やかな声が響き渡った。
シンボルが必死に射精しようとする。しかし、ビクビクとけいれんはするが、プツッと尿道の先から白く滲んだ半透明のしずくがまっすぐに一線を描いて、静かに垂れるだけにとどまっている。それは蜘蛛の糸のように、細くつたなく、ブラブラと揺れている。
「んん?? どうしたの? 痛い? フッフフフ」
「フグッ!フンン!フグ、グ、フグフグ!」射精の快楽が得られず、Kは焦燥感でムキになって気ばった。
涼子は、後ろに突き刺した指に感じる弱々しい締め付けを楽しんだ。
「痛い?ね?K?」Kは半狂乱のようになりながら、首を振って否定した。
涼子がガクガクと震える股間を覗き込んで意外そうな声を浴びせた。
「あら?、あらあら、なぁにこれは?」
「見て、K、ほら、こんなに長い糸が・・・トロ〜〜〜ンと垂れているわ、セーエキではないわね〜、何か・し・ら?」
「あおぉぉぉ〜!」
「結構感じちゃってるみたいね。でも、こんな程度じゃ済まないわよ?さあ、さっきたっぷりママの舌でほぐしてあげたから、もう指一本くらいじゃ痛くないでしょう?」
涼子はそう言い、ギリギリまで中指を引き抜いてから中指に人差し指を添えて再び挿入を試みた。
スルリと難なく二本の指がKのアナルに飲み込まれてゆく。