「男子は外でも着替えられる」 3密回避、児童生徒更衣 教育長発言 疑問の声 
2020年7月16日 05時00分 (7月16日 10時49分更新)

 中能登町の袋井貞司教育長は十五日の町議会教育民生常任委員会で、学校現場での児童生徒の更衣について「男子は教室なり外でも着替えられる」と答弁した。
性的少数者(LGBT)の権利擁護や男女差別などへの意識が高まる中、傍聴した町民からは「保護者が聞いたらどう思うか」と疑問視する声も聞かれた。
 古玉いづみ議員(無所属)が夏休みに学校でプールを開くかどうか質問。
袋井教育長は、新型コロナウイルス感染防止の観点から「一番気にしているのは更衣室での三密(密集、密接、密閉)」と指摘。
その上で「男子は教室なり外でも着替えられる。女子に男女の更衣室両方を使ってもらう」と述べた。
 傍聴した町内の五十代男性は「教室はまだしも、外では着替えられない」と指摘。
「昔はそれが当たり前だったかもしれないが、今の時代、児童生徒を持つ保護者によっては『ん?』と思う人がいても不思議ではない」と話した。
 終了後、袋井教育長は取材に「男子はタオルで下半身を隠せば着替えられる」と述べ、男女差別には当たらないとの認識を示した。
 町教委によると、町内の小中学校ではプールに入る際、男子は教室や体育館で、女子は更衣室で水着に着替えている。 

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