>>911 これを翻訳してくれ、手動で頼む。
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SFSM小説(X/M) マトリクス
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ここはマトリクス、コンピュータシミュレートされた仮想現実の都市です。
クライオニクスで脳を凍結保存していたボクは、今蘇ったばかりです。
本来、クライオニクスとは、解凍して、実世界で蘇ることを目的にしていますが、実際には凍結による細胞ダメージが大きく、実世界で蘇るのは、うまくいかないようです。
そこでダメージの修復・補正が可能な、バーチャルの世界でボクは蘇ることになりました。
ボクの脳シナプス情報は、脳スキャナにより読み取られ、その意識は、コンピュータ上に発生しています。

さて、ボクはこれから、生前の罪を精算するため、仮想都市マトリクスの裁判所に向かいます。
なぜなら、ここの市民権を獲得するためには、生前の罪は全て精算する必要があるからです。
つまり、生前に犯した罪のうち、裁きを充分に受けていない分については、今ここで裁きを受け、罰を受けなければならないのです。
悪いことしたら、えんま様に... なんて子供の頃よく言われたものですが、それがなんと未来社会で現実になったのです。
どんな罰を受けるのでしょうか?
それはバーチャル鞭によるお尻叩きです。
バーチャルといっても、実世界から見てバーチャルなのであって、バーチャルなこの世界の中では本物です。
どんな鞭でしょうか?
それはもの凄く痛い鎖の鞭です。
バーチャルとはいえ、金属の重みもリアルにシミュレーションされています。

裁判所に到着すると、さっそく審判が始まりました。
人工知能エンマが、ボクの脳シナプスデータをチェック、生前の悪行を全て調査しています。
黙秘も何もないです、脳データを直に見られるのですから...
もう忘れているような、小さな悪行も、決して見逃しません。
判決が出ました。

子供時代の非行25件
成人してからの犯罪33件
お尻叩き刑 98発