「不当に身体拘束、77日間」都内の女性、病院を提訴へ
5/15(火) 15:27配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180515-00000047-asahi-soci
 14歳のときに摂食障害で入院した病院で77日間も不当に身体を拘束されたとして、
東京都在住の女性(24)がこの病院に1056万円の損害賠償を求める裁判を17日、東京地裁に起こす。
女性は「非人道的な扱いで肉体的・精神的な苦痛を受け、人生を壊された。私のような被害者を出してほしくない」と訴える。

 診療録などからまとめた訴状によると、女性はダイエットで生理がなくなったりふらついたりしたため、
2008年5月16日に都内の病院の精神科を受診。摂食障害と診断され、19日に女性も同意して入院した。

 食事はベッド上でとっていたが、ベッドから離れてはならないと指示され、音楽を聴くことも、外部との電話や面会も許されなかった。
病室の簡易トイレで看護師の立ち会いのもとで排泄(はいせつ)していたという。

 厳しい行動制限に納得できず、女性は5月24日に抗議のため点滴を自ら抜いた。
すると、「治療を拒絶した」などの理由で、本人の同意がなくても保護者の同意で入院できる「医療保護入院」に切り替えられた。
帯のような太いひもで両手両足と肩をベッドに縛り付けられたうえ、栄養をとるために鼻からは胃へチューブが、尿道にはカテーテルが入れられ、おむつをされた。
入浴もできなかったという。