屈辱の美女アスリート 屈辱の三軍 新 [無断転載禁止]©bbspink.com
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旧スレがいっぱいになったので、新しいスレを立ち上げました。 「じゃあ、姿見に向かって、脚を開いて」
「は、はい」
みんなが来る前に身体検査を済まそうとするのは、彩のせめてもの心遣いであるが、
姿見の前に立たせるのは、身体検査の辱めを増幅させるためでもあるのだ。
おそらく上級生の指示で、夏希を慕う彩でも逆らえないのであろう。
「ちゃんと、挨拶をして、ブルマもパンツもずらすのよ」
「は、はい。
彩先輩、練習前の身体検査、よろしくお願いいたします」
「じゃあ、ブルマとパンツを脱いで」
夏希は思わず目をつぶってしまい、深呼吸して、ブルマをずらし、パンツもずらして、大事なところを晒した。
「彩先輩、私の大事なところのチェックよろしくお願いいたします」
「目をつぶってはダメよ。ちゃんと鏡を見て、自分の姿を見るのよ 「じゃあ、姿見に向かって、脚を開いて」
「は、はい」
みんなが来る前に身体検査を済まそうとするのは、彩のせめてもの心遣いであるが、
姿見の前に立たせるのは、身体検査の辱めを増幅させるためでもあるのだ。
おそらく上級生の指示で、夏希を慕う彩でも逆らえないのであろう。
「ちゃんと、挨拶をして、ブルマもパンツもずらすのよ」
「は、はい。
彩先輩、練習前の身体検査、よろしくお願いいたします」
「じゃあ、ブルマとパンツを脱いで」
夏希は思わず目をつぶってしまい、深呼吸して、ブルマをずらし、パンツもずらして、大事なところを晒した。
「彩先輩、私の大事なところのチェックよろしくお願いいたします」
「目をつぶってはダメよ。ちゃんと鏡を見て、自分の姿を見るの 「さて、新入生の諸君!
在校生の部員紹介の最後は、三軍所属の部員だ‥‥‥」
主将はここで言葉を切って、新入生の部員たちを見まわした。
「‥‥‥諸君の中学、高校時代の部活では、部員に一軍と二軍の区別はあっても、三軍はなかったと思う。
実際、わが大学の中等部、高等部にも、一軍二軍はあっても三軍はない‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥もちろんわが大学でも、常時三軍に部員がいるわけではない。
というのも、大学の部活は最終ステージということもあって、残念ながら成績や能力が大学レベルに達しない者は、例え四年生であっても三軍に降格となり、高校生以下の扱いを受ける。
つまり大学レベルに達しない者がそうやたらといるわけではない‥‥‥」
新入生部員たちの間で小さなざわめきが起きた。
「うわっ、大学の部活って厳しい!」
「さすが、スポーツの名門、多摩体育大学だけのことはあるわね」
「私なんか、すぐに三軍に降格させられそう」
「そうね。新入生は1カ月後のゴールデンウィーク前に一二軍のクラス分けがされるということだから」 新入生たちのざわめきに満足したかのように、にこやかに主将は続けた。
「確かにわが大学のルールは厳しいと思う。
しかしこれもチーム全体のレベルアップを考慮した結果、諸先輩が決定したものだと思う。
大学レベルに達していない者は、それに適した練習を三軍で行う」
「………」
「なお、新入生の誰かが言っていたように1カ月後にクラス分けをする。
明日からの春合宿をスタートとして、新入生には二軍の練習に参加してもらい、レベルの高い者には一軍の練習に一部もしくは変更してゆく。
まあ、最初は二軍スタート、しばらくして一軍半といったところかな。
そして、ゴールデンウィークのショート合宿の前に最終のクラス分けをする。
ただし、1カ月後の新入生のクラス分けには、一軍二軍の区別だけで三軍降格はない。
理由は、これまでの経験から見て、新入生の場合、三軍からスタートしても割合短期間に大学レベルに達する者が多いからだ。
「‥‥‥」 「そこで、一年生に限っては夏休みの練習開始前までは三軍に降格することはない。
逆に言うと、夏休みの練習からは三軍降格がありうる。
さっきも言ったように、三軍には、二軍のように上級生下級生の区別はない。
一軍の下級生は二軍でも上級生を『先輩』として敬わなければならないが、
三軍の上級生は逆に一二軍の下級生を『先輩』として敬い、
一二軍の下級生からは『後輩』扱いされる。
新入生の場合、自分より下級生はいないが、同級生に高校生以下の扱いを受けることになる」
今度は新入生の中でも高等部出身の新入生たちの間で小さなざわめきが起きた。
「ところで、その新入生の私たちより下っ端の『後輩』、三軍部員の先輩というのは、まさか‥‥‥」
「そう、そのまさかよ。右から順に一軍の四年生の先輩から紹介があって、残るのはたったひとりだけだよ」
「うん、ということは、現在、三軍部員はたったひとり!」
「そして、そのたったひとりの三軍部員、というのは?」
「うん、たったひとり部員紹介が済んでいないのは、森先輩だけだよ」
「そんな馬鹿な! まさか、森先輩が大学レベルにも達していない高校生以下の扱いの三軍だなんて!」
「でも、高校最後の大会の後、痛めた怪我の治療で出遅れて、大学ではずっと二軍で調整していたと言うことだし」
「まさか中等部、高等部とずっとレギュラー選手で、活躍してきたひとが!」
「中等部でも高等部でも主将まで務めたひとだよ!」 新入生たちのざわめきに今度は厳しい表情で主将は言った。
「静かに! 特に高等部出身の新入生、冷静に! そのまさかだ。
紹介しよう。三軍 二年生 森裕莉子だ。
高等部出身の誰かが言っていたように、裕莉子は、中等部、高等部と主将を務め、
ずっとレギュラーで活躍してきたスター選手だった。
これも誰かが言ったように、高校時代の無理が祟ったのか、怪我で出遅れ、
入学後はずっと二軍で調整していた。
その怪我の影響も一年生の夏休みが終わる頃にはすっかり言えたのだが、
その後も成績の方は二軍の試合でもチームの足を引っ張るプレイやミスが目立つようになった。
自他ともに高校時代よりも能力が低下しているとの認識になった。
残念だが、明日からの春合宿は三軍に降格してスタートすることになった。
さきほど言ったように三軍には常時部員がいるわけではない。
三軍降格者が出るのは三年ぶりのことで、当面は部内でただひとりの三軍部員ということになる。
と同時に、夏休み前までは新入生は三軍部員の裕莉子よりも『先輩』ということになる。
すでに新入生の諸君は一番下っ端の後輩ではないのだ‥‥‥」 今度は主将の言葉に新入生たちは静まり返った。
再び今度はやさしい表情で主将が言った。
「しかし裕莉子本人も決意したことだ。
過去の栄光を重んじ、名誉を守って、三軍降格を内示された時に退部を決意する者も多い。
特に上級生になればなおさらだ。
しかし裕莉子からは、大学ではまだ何も実績を残していない、このまま引退するのは嫌だ、
中学、高校の集大成として、例え万年三軍だったとしても、大学で四年間部活を続けたい、という強い意向があった。
今の成績では、三軍で高校生以下の扱い、となるのは当然だと自分でも思う、とのことだ。
正確には、高等部には三軍がないから、合同練習、合同合宿では中学生扱い、になるが、
中学一年生でバスケットボールを始めた原点に立ち返って、一からやり直したい。
例え新入生の一年生部員であっても、自分より能力のあるひとを『先輩』と呼んで敬い、指示命令に従い、指導、教育、しつけ、そしてシゴキを受けたい、そうだ」 みんなが静まり返る中、主将はにこやかに言った。
「では、裕莉子、そろそろ三軍部員としての挨拶を始めようか」
「は、はい」
私、森裕莉子は少し言葉に詰まりながら答えた。
そう、他でもない、数十人もの部員が在籍する多摩体育大学女子バスケットボール部のなかで、唯一の三軍部員、
しかも三年ぶりの三軍部員とは、私、森裕莉子のことだ。
だが、屈辱的なことは、単にただひとり新入生よりも下の身分の三軍部員ということだけではない。
主将は続けた。
「まず、ジャージを脱いで、最初に三軍の練習着を新入生にもよく見てもらえ。それから挨拶を始めるのだ」
「は、はい」
まず、私はジャージの上のファスナーを下ろした。ジャージを拡げた瞬間、
まだ袖から完全に手を抜く前に新入生からどよめきが起こった。
「う、うそ! 『三軍』って書いてある!」
「三軍 二年生 森裕莉子。森先輩、これからあのゼッケン毎日つけて練習するの」
「まるで晒し者だね」
「しかも中学生や高校生が体育の時間に着る半袖体操服だし」 新入生たちの言う通り、私の練習着の上は、白の半袖体操服で、
首回りと袖口に濃紺の縁取りがある体育の時間におなじみのものだ。
実際、中等部で今も使用しているもので、左胸の上部に中等部の校章がついている。
否応なく中等部の生徒に私を貶めるアイテムでもある。
しかも体操服の前後には
「三軍 二年生 森裕莉子」「多摩体育大学 二年生 森裕莉子」
と書かれたゼッケンがつけられている。
だが、驚くのはまだ早いのだ。
どよめきが少しおさまると、私は主将の顔を見た。
主将は静かに頷いた。
「では、ジャージの下も脱いで、練習着の下も見てもらおうか」
「は、はい」
私は、天を仰ぐような姿勢で深呼吸をすると、思わず眼をつぶって、
ジャージの下の腰に手をかけ、一気に引きずり下ろした。 再び新入生から大きなどよめきが、今までよりもさらに大きなどよめきが起こった。
「う、うそ! あ、あれ、ブルマじゃない!」
「しかも陸上部が使うやつじゃなくて、
昔の小学校、中学、高校の体育時間に使われていたスクールブルマ」
「森先輩は中学生扱いということだけど、令和の時代の今では小学生でも穿かないよ」
「じゃあ、小学生以下! 森先輩、惨め!」
「大学生にもなって昔の中学生みたいなブルマ穿かされるなんて、可哀想!」
「太腿丸出し、脚全体が丸出しだし」
「ヒップの形丸わかり、まるでパンツじゃん」
「ブルマを穿いた気分ってどうなんだろう?」
「うん、私なら耐えられない!」 そのとおり。
私の練習着の下は、昔中等部で使っていた濃紺無地のスクールブルマである。
厳密には、同じメーカーのシリーズの製品だが、
体育の時間用のブルマに比べて、股上が浅く、サイドの幅も短く、
スクールブルマにしてはハイレグである。
おそらく今のビキニのようなレーシングショーツがない時代に、
陸上競技部などで使われていたものだと思う。
だが、所詮は昔のスクールブルマである。
私を幼く見せ、中学生に貶め、新入生よりも下の身分であることを、
部内、部外、学外に示すには格好のアイテムといえる。
ご丁寧なことに、ブルマの左上に白で「森裕莉子」とフルネームが刺繍されており、
真ん中には「三軍」と刺繍されている。
お尻の方にも、「三軍、二年生、森裕莉子」と刺繍されている。 どよめきが少し静まったので、主将に目で促され、
私は三軍部員として最初の挨拶を始めた。
「新入生の『先輩』のみなさま、ご入学おめでとうございます。
三軍、二年生、森裕莉子です。
高等部の出身のみなさまや主将の言葉にもありましように、
確かに私は中等部、高等部と主将を務め、
一軍のレギュラー選手として活躍してまいりました。
三軍はおろか二軍でさえ、新入生時代のほんの二三ヵ月だけでした。
しかし大学では二軍でさえチームの足を引っ張り、
自分でも高校時代よりも体力、技術、能力が低下していることを実感いたしました。
三軍降格を内示された時、自分の今の実力には当然の地位だと思いましたし、
部活を辞めることなどまったく考えませんでした。
三軍で一から出直し、いや、中学一年生のバスケットボールを始めた原点に立ち返って、
大学一年生から出直すのが一からであれば、
マイナス五ぐらいからの出直しをしたいと思います。 新入生の『先輩』のみなさまも、
どうか私を中学一年生扱い、六歳年下の『後輩』扱いしていただき、
ご指導いただきたいと思います。
三軍部員の指導員は、夏休みの練習からは一年生の一軍部員、
それまでは二年生の一軍部員、という規則ですが、
主将に進言して、私には新入生を迎えるこの春合宿から、
一二軍を問わず一年生の部員のみなさま全員に指導員になっていただくことになりました。
是非、春合宿では、厳しいご指導、教育、しつけ、
そして容赦ないシゴキをお願いしたいと思います。
どうか、私のことを上級生と思わず、遠慮なく中学一年生扱いしてください。
私も過去の栄光やプライドを捨てて頑張りたいと思います。
私の決意の表れとして、三軍での中学一年生扱いの身分を部の内外にも示すため、
練習着は昔中等部で使っていたブルマと体操服です」 私の挨拶が終わっても新入生たちは静まり返ったままだった。
しばらく言葉が出ない様子だった。
やがて隣の者同士、小声で囁き合った。
「仮にも上級生を後輩扱いするなんて」
「指導、教育と言われても、私ら自身先輩たちに指導を受ける立場だよ」
「そもそも私たち入学式もまだ済んでいないよ」
「入学式も済んでいない新入生を『先輩』と呼んで指導を受けるなんて屈辱的だよね」
「森先輩、よく三軍降格を受け入れたよね」
「私らも来年ああなるのかな」
「でも、森先輩って可愛いね。ブルマ似合っている」
「小柄でアイドル風の顔立ちだし、本物の中学生みたいね」
「美人は得だよね。どんな格好しても可愛く見えるから」
「脚の線綺麗だし、ブルマ穿くと、なお綺麗に見えるね」
「小柄だから今まで気がつかなかったけど、森先輩って足長いんだね」
「太腿だって綺麗だし」
「でも、森先輩、あんなにグラマーだったなんて気がつかなかった」
「いや、高校時代よりもグラマーになったんじゃない。バストもヒップもあんなに大きくなかったと思う」 新入生たちの言うとおり、
私の体はスレンダーながら出るところは出ていて、
くびれるところはしっかりくびれている体型だった。
大学に入ってからは、スレンダーというよりグラマーな体型になった。
つまり肉付きが良くなり、女らしい体型になったわけだが、
そのことがアスリートしての能力にはマイナスしているらしく、
三軍降格のひとつに要因になった。
もうひとつの降格の要因は、これも新入生の言うとおり、
私の身長が157cmしかなく、
バスケットボールという競技にはかなり不利である。
高校時代は身長のハンディを敏捷性や技術でカバーしていたが、
大学では身長の大きな選手には通用しなくなってきた。
逆に、身長の低い私を相手チームがマークして、
自軍の足を引っ張るようになってしまった。 一方、新入生たちはみな175cm以上ありそうだし、
なかには185cm以上ありそうな子もいる。
私より背の低い子はいない。
部全体でも私が一番低い。
二番目に背が低い部員でも10cmは私より背が高い。
スクールブルマを穿き、半袖体操服を着ると、童顔のせいもあって、
まるで本当の中学生のように見える。
自分でも中学一年生に帰って、部活でバスケットボールを始めた頃に戻った気がする。
もちろんブルマ全廃どころかブルマを見たこともない世代なので、
中学での部活はもちろん小学校の体育の時間ですらブルマを穿いたことはない。 三軍降格をすんなり受け入れ、ブルマが新調されてきたが、
生まれて初めて足を通した時、露出感が半端ではないことに気付いた。
下半身がまるで競泳水着かレオタードの腰から下を穿いているようだ。
競泳水着よりは柔らかく、レオタードよりは生地がしっかりしている。
ビキニの水着のもう少し布面積の広いものという感じ。
もっと端的に言えば、パンツ二枚重ね、
スポーツ用インナーの二枚重ね、といった感じだった。
太腿の露出感が半端ではない。
太腿丸出し、脚全体丸出し、体操服外出しのルールなのでヒップ丸出し、
要するに下半身出し、下半身のスタイル丸わかり、である。 新入生たちの囁きがひととおり終わり静まった頃を見計らって主将がいった。
「新入生の言うとおり、三軍降格を受け入れること自体、
これまで栄光の道を歩いてきた裕莉子にとって大変な屈辱だと思う。
ましてや一年生よりも『後輩』の立場となり、
正式に入学式もまだ済んでいない新入生を『先輩』と呼び、指導、教育を受けるわけだ。
裕莉子のプライドは今やズタズタだと思う。
正直なところ、もし私が同じ立場だったら部活を辞めていたかも知れない。
その一方で、裕莉子の気持ちがわからないでもない。
中学、高校では輝かしい成績を残したが、
大学に入ってからは良い成績を何も上げていない。
もしひとつでも輝かしい成績を上げていれば辞めることも考えたが、
何もなくてはこのまま辞められない。
そこのところで辞めることを思い直したかも知れない。
とにかく一年生に限ったことではない。
二年生以上の部員も同じだが、
裕莉子本人が三軍で頑張る、一軍復帰目指して三軍で出直すと言っている以上、
一日も早く一軍復帰が叶うよう協力してやるのが筋だと思う。
ここのところは心を鬼にして、明日から裕莉子を厳しく指導、教育して欲しい」
令和2年3月24日 春休みの練習開始、
私、森裕莉子の屈辱的な三軍生活の日々が始まった。
第一章 (完) 三軍に降格して三か月ほどの時間が過ぎた。
私にとっては屈辱的な日々の連続だった。
降格時の三月末はまだ肌寒い日もある時期だったが、
梅雨明けの真夏日の続く毎日となった。
7月10日、明日から夏休みという夕方、ミーティングがあった。
「明日からの夏休みの練習開始時からの人事異動を発表する………」
と主将が言った。
定期的に行われる一二軍への昇格、降格の発表である。
「………人事異動の最後は、三軍。
三軍 二年生 森裕莉子
成績、能力、技術共にレベルアップが見られず、
明日からの夏休みの練習開始後も、引き続き三軍。
なお、明日から一軍の一年生が本格的に責任者となって、裕莉子の指導を行う。
二軍の一年生は、その補佐」
無情にも主将の言葉が冷たく部室内に響いた。
令和2年7月10日 夏休みの練習開始、
ふたたび屈辱的な三軍生活の日々が続くことになった。 >>82
別に深い意味はないのですが、
昭和の時代はブルマ当たり前ですし、
平成の時代は十五六年頃までは残っていましたし、
小学生も穿かなくなった令和の時代にブルマを大学生が穿く、
というところを強調したくて。。。。
今年の三月でもいいのですが、
厳密には四月末までは年号が平成なので。。。 早朝五時、寮の玄関脇にある庭で朝練が始まった。
バスケットボール部は全員寮生活である。
今朝は初日とあって、一軍二軍を問わず一年生の指導員全員が私を待ち構えていた。
一二軍の朝練は六時からで手がすいているせいもあるが、
わざわざ一時間も早く起きてきたのは、上級生の指示があるのだろう。
しかし何よりも直接の強い動機は、
未だ三軍脱出を果たせず、下級生の『先輩』に顎で指図され、
罵倒されてシゴキを受ける惨めな『後輩』の私の姿を見物して、
楽しもうということだろう。
いや、寄って集って苛め抜こうという魂胆だろう。
それも無理はない。
今の私の実力では一軍はおろか二軍昇格さえ目途が立たない。
私が一軍に昇格し立場が再逆転して、仕返しをされる心配は全くない。
安心して猫が鼠をいたぶるようにネチネチと虐めることができるのだ。
悔しいがそれが今の私の現状なのだ。 「おはよう、ブルマちゃん」
「遅いぞ、ブルマ! 先輩を待たせるな!」
「申し訳ありません」
決して遅刻したわけではない。
時刻は正確には五時十分前である。
しかし運動部の常として下級生は上級生よりも
早めに集合場所で待機しているのが暗黙の了解だ。
とっさにお詫びの言葉が出てしまう。
三軍降格当初、さすがに一年生の指導員たちも、
「裕莉子」と呼び捨てすることにためらいがちだった。
ひと月ほど経ったゴールデンウィークのショート合宿の時だったと思う、
上級生の誰かが「ブルマちゃん」と呼んだことをきっかけに、
部員のみんなが気軽に「ブルマちゃん」、時には「ブルマ」と呼ぶようになった。
名前を呼び捨てにするよりきつい感じがしないせいもあるが、
「ちゃん」をつけることで年下扱いの見下した感じがしないわけでもない。
何よりも「森裕莉子」という固有名詞すらなくなり、
「ブルマちゃん」「ブルマ」と三軍部員の代名詞のように呼ばれ、
人格すらなくなってしまった気がする。 「残念だったね、ブルマちゃん。今回も三軍脱出できなくって」
「今のざまじゃ、当面昇格は無理ね」
「夏休みの間、三軍でたっぷり練習しようね」
「私たちも心を鬼にしてしごいてあげるからね」
「でも、よく決心したね。部活を辞めずに三軍で頑張るって」
「私なら耐えられない。後輩の、しかも一年生にしごかれるなんて」
「おまけに練習着はブルマだし」
「私なら恥ずかしくて穿けない」
「それも昔の中等部のスクールブルマだし」
「令和の今じゃ、小学生でも穿かないよ」
「ロードワークすると小学生にまで指さされて大笑いされて」
「基礎錬、特に空気椅子やスクワットすると、ハミパン、ハミ尻、し放題だし」
「男子にまで、ハミパン、ハミ尻、見られるしね」
「もしかしてブルマちゃん、男子に見られたいの?」
「顔可愛いし、男子に人気があるから、本当は見られたいんじゃない」
「そうよね。ハーパン姿よりもブルマの方が下半身の露出が半端じゃないもの」
「男子も目の保養になるしね」
「後輩の一年生にシゴキを受ける惨めな立場もブルマ姿の方が同情集まるしね」
「それとも見られたい願望、露出願望、晒し者願望があるのかしら」
「悲劇のヒロイン願望、囚われのお姫様、王女願望かしら」
「でも、白馬の王子様は現れないわよ」
「交際を告白する男子はいても、三軍の立場までは救えないもの」 「どう三軍に落ちて三か月以上過ぎたけれど、大分慣れた?」
「一年生にシゴキを受ける気分はどう?」
「小学生みたいなブルマ穿かされる気分はどう?」
「年下の人間のアンダーショーツやインナーまで洗わされる気分はどう?」
「二年前は高等部の主将として威張っていたひとが惨めだね」
「落ちるところまで落ちたという感じね」
「もうプライドはズタズタなんじゃない?」
実を言うと、こういう言葉によるネチネチとした責めの方が、
年下の人間にシゴキを受けること以上に精神的に堪えるのだ。
しかも答えは予め決められていて、優等生のような模範回答をするしかない。 「いえ、まだまだ三軍の身分には慣れません。
正直、毎日が屈辱の日々です」
「正直、一年生のみなさまからシゴキを受けるのは屈辱的です。
でも、私は三軍、みなさまは一軍か二軍、
みなさまは先輩、私は後輩、指導、教育を受ける立場なので、当然だと思います」
「正直、昔の小学生みたいなブルマを穿くのは、とても恥ずかしいです。
反面、ブルマを穿くと、昔の部活の中学一年生みたいな気分になれて、
三軍部員の私には自分の立場を理解するには相応しい服装だと思います」
「指導、教育を受けているのですから、先輩のアンダーやインナーを洗うのは当然です」
「二年前は部のトップに君臨していた私が、今では部で唯一最下位の身分、
とても惨めで恥ずかしいです。
でも、過去の栄光は忘れて頑張ります」
「はい、落ちるところまで落ちて、這い上がることもできない惨めな姿です」
「もう私にはプライドなど残ってはいません。
ズタズタになって地に落ちました」 「ねえ、ブルマちゃん、ブルマ穿くようになって、一番恥ずかしかった思い出は?」
「そう。その前に三軍に落ちて一番恥ずかしかったことは何?」
「一年生にシゴキを受けていて一番恥ずかしいことは何?」
「恥ずかしがるようでは三軍としての自覚が足りないのですが、
毎日が恥ずかしさと屈辱の連続です」
「しいて言うと、最初は、ミーティングで一年生の『先輩』のみなさまの前で、
初めてブルマ姿を晒した時でしょうか」
「ジャージのズボンを脱ぐ瞬間の恥ずかしさは言葉に表せません」
「それから翌日の三軍最初の練習の朝ですね。
みなさまよりも先に部室に来て、ブルマに着替えた時です。
ブルマに脚を通す時の屈辱も言葉では表現できません。
今日から毎日ブルマを穿いてシゴキを受けるのかと思うと、情けなくなってきて」 「変なプライドはさっさと捨てて三軍部員として努力しなければいけない、
と頭ではわかってはいるのですが、実際はなかなか。
毎日、部室でブルマに脚を通す時は、屈辱感で一杯です」
「正直な感想、いいね」
「プライドがなくなったら、終わりかもね」
「屈辱的だと思うからこそ、三軍脱出しようという気持ちになれるわけだし」
「プライド捨てられなくって当然よ」
「仮にも高等部では主将だったひとが、大学ではたったひとりの三軍部員。
部で唯一最下位の身分。
後輩に顎で指図され、指示命令され、指導教育を受けて、毎日散々シゴキを受ける。
おまけに後輩のアンダーショーツやインナーまで洗わされて、
もうプライドズタズタだよね」
「普通の人間ならとっくに部活辞めてるよ。根性あるよね。さすが元主将だよね」
「夏休みの練習は一日中で長いし、練習時間以外でも24時間ブルマ着用。
たっぷりプライド捨てられるよ」
「パシリで買い出しに外出する時もブルマ姿だからね。恥ずかしいね」
「本当はみんなに見られたいんじゃない。可愛いブルマ姿、実は自慢なんじゃない」
「可愛い子は何着ても可愛いく見えるもんね」
「ブスがブルマ穿いても男子は萎えてしまうもんね」
「ロードワークでは男子高校生なんか大喜びだもんね」
「基礎錬していると、すぐに男子部員が集まってくるもんね」 「はい、『先輩』のみなさまのおっしゃる通りかも知れません。
完全にプライドを捨ててしまっては人間として終わりですよね。
アスリートとして高等部時代までの栄光とプライドは捨てて三軍で頑張るということと、
三軍の水にどっぶり浸かってしまってプライドも何もなくなり、
三軍にいる屈辱も恥ずかしさも感じなくなるということは、まったく別のことですね。
そこのところはき違えないように頑張ります」
「そうよ。最近は一年生の私らに顎で指図されても素直に従うようになって、
それはそれで指導員としては上級生に叱られなくて済むので助かるけれども、
その一方では心配にもなるわ。
一年生の私らの指示、命令に、時にはオドオドしながら従っている姿は見てられない。
やはり言葉の上では素直にしたがっていても、
一年生に指図されブルマ姿にされてシゴキを受ける屈辱に、必死に歯を食いしばって耐える、という方が、
高等部時代は一軍の花形選手で主将まで務めたひとらしいわ」
「ブルマちゃんの必死に屈辱と戦う表情、シゴキがいもあるしね」
「男子も見ていてそこがそそられる、と言ってたし」 >>89 様
>>93 様
ありがとうございます。
ワンパターンですが。。。 「男子部員にもブルマ姿を見られるのは恥ずかしいです。
昔の小学生みたいだし、しかもハミパン、ハミ尻、し放題ですから」
三軍部員には室内での練習が認めらない。
ロードワークばかりではなく、基礎錬も屋外である。
特に空気椅子やスクワットなどをすると、ハミパン、ハミ尻、しやすい。
練習と練習のインターバルに見物に集まってくる男子部員にとっては、
大学生のブルマ姿というだけでも目の保養になるのに、
ハミパン、ハミ尻をすれば格好の餌食である。
いや、実態は、男子が見物に集まってくると、
さっきやったばかりという時でも、
わざとスクワットや空気椅子をもう一度やらされるのだ。
ロードワークすると、まるで晒し者である。
致命的なのは、体操服の前後につけられたゼッケンだ。
「三軍 二年生 森裕莉子」
「多摩体育大学 二年生 森裕莉子」
と書かれたゼッケンと小学生のようなブルマ姿を見れば、
内部事情を知らない者でも、
補欠の中の補欠、
だからブルマを穿かされてランニングさせられているのだ、
ということがすぐにわかってしまう。 あるかも知れない。
フィギアや水泳だと、女性らしい体になると、急に成績が落ちることがあるらしいから。。。
銀板の女王が奴隷に。
トビウオがのろまなカメに。 >>103
池江璃花子ちゃんにスクール水着、スクールブルマで練習してもらいましょう。。。 「来週8月21日より後期の夏合宿を実施する。
人事異動については特に変化はなし。
三軍 二年生 森裕莉子 は、引き続き三軍」
一度落ちた実力は容易に戻ることはなく、
私は長い夏休みの最後も三軍で過ごすことになった。
指導員の一年生たちも力の落ちた私を後輩扱いすることに抵抗がなくなり、
ストレス解消の的のように遠慮なくシゴキをするようになった。
「ブルマちゃん、またまた三軍のままだね。可哀想」
「気の毒だけど、規則だから合宿では遠慮なくしごくからね」
「合宿は24時間ブルマ穿けるよ」
そう、合宿は24時間練習時間と見做されて、
ブルマのカラーは違うが、一日中ブルマを穿いていなければいけないのだ。
フリータイムの買い出しで外出すると、
部外、学外のひとにもブルマ姿を晒すことになり、
前期の夏合宿では、精神的に地獄だった。。。 別に合宿に限ったことではない。
ふだんの練習でも、三軍は基本的に屋外で練習させられるので、
学内のひとたちの目には否応なく触れてしまいます。
休憩時間の男子部員や他の部の男子部員にとって、
ブルマ姿の私は格好の好奇の視線の餌食となってしまう。
指導員も心得たもので、男子が見物に集まってくると、
空気椅子やスクワット、ディフェンスの姿勢など、
脚を大きく広げてブルマや太腿、脚がよく見える基礎錬、
ハミパン、ハミ尻などしやすい基礎錬を命じる。
ロードワークをすれば、部外どころか、学外のひとの目にもブルマ姿を晒すことになる。
女子高生の集団には、遠くから目ざとく見つけられ、指を指されて大笑いされた。
小学生にすら笑われる。
日が経つにつれ、男子高校生や男子学生の中には、待ち構えているひともいる。
いつも一日に何回か同じ時間帯に走るせいだろう。 すでに述べたかもしれないが、
致命的なのは、体操服の前後につけられたゼッケンである。
これで名前も顔もすぐに覚えられてしまう。
しかも「三軍」と書かれてあるし、
「バスケットボール部」とかかれているので、
陸上競技のようにブルマを使わない種目なのに、
昔の小学生のようなブルマを穿かされているのは、
補欠以下の補欠部員だからだろう、
ということが事情を知らない外部のひとにもすぐ推測がついてしまう。
しかもご丁寧なことに、ブルマの左上には「森裕莉子」と名前が刺繍されている。
真ん中にも「三軍」と刺繍されている。
お尻の方には「三軍、二年生、森裕莉子」と刺繍されている。 それ以前に、後輩の一年生の前でブルマ姿を晒さなければならない。
この方がはるかに屈辱的である。
ほとんどは中等部、高等部時代の後輩たちなのである。
私がキャプテンとして指示、命令を下し、指導、教育をしてきた後輩なのである。
しかし今は立場が大逆転して、私は「後輩」「下級生」の三軍部員の身分となり、
後輩たちが「先輩」「上級生」となり、私は「中学生」扱いなのだ。
指示、命令、指導、教育をしてきた後輩たちから逆に、
指示、命令、叱咤、罵倒を受け、
指導、教育、しつけ、シゴキを受ける立場なのである。
その私の三軍の身分を象徴するアイテムが練習着のスクールブルマなのだ。 三軍に降格し昔の小学生のようなブルマ姿を晒すようになり、
一番屈辱的だったのは、一軍の試合の応援である。
試合の応援は練習時間内と見なされるので、
終日スクールブルマ体操服着用で、寮から試合会場まで往復しなければならない。
往復の電車やバスの中、駅などで大勢の部外のひとの目にブルマ姿を晒すことになる。
体操服には、大学名、三軍、学年、名前入りのゼッケンがつけられているので、まるで晒し者である。
女子高生の集団でも乗り合わせていようものなら大笑いされる。
試合会場では、中等部、高等部時代から顔見知りのライバル他大学のひとたちの目にも触れてしまう。
あるいは他大学に進学した先輩、同級生、後輩などにもブルマ姿が見つかってしまう。
「裕莉子、いったいその姿どうしたの?」
「森先輩、三軍って何ですか!」
と驚かれ、いちいち事情を説明しなければならない。 ふだんの練習だとメニューをこなすのに精一杯のことも多いので気がまぎれるが、
試合の練習は割合手持無沙汰なので周囲の目や反応がどうしても気になってしまう。
ふだんの練習よりも精神的な疲れははるかに大きい。
ゴールデンウィークのような連休に行われる大会では、チームが勝ち進んで最終日が終わると、精神的にかなりぐったりする。
しかしそれでも部活を辞めようとはしない私に、さらに部内でのパッシングは強くなる。
夏休みの練習が始まる頃には、一年生たちもすっかり私を後輩扱い、中学生一年生扱いすることになれてしまった。
平気で「裕莉子!」と呼び捨てたり、「ブルマちゃん」」、時には「ブルマ!」と呼び捨てにする。 練習でもふだんの生活でも顎で指図するようになり、
アンダーショーツや下着などの洗濯物を平気で洗うようにと目の前に付き出す。
洗って乾かした洗濯物を『先輩』に返すと、
「後輩の下着まで洗わされる気分はどう?」
「惨めだね。落ちるところまで落ちたね」
などと揶揄される。
「いえ、今は私が後輩です。
先輩の下着やアンダーの洗濯は当然です。
遠慮なくお命じください」
と答えるしかない。 「なお」と主将が追い打ちをかけるように言った。
「大会の日程や開催場所の都合もあって、
今年は後期の合宿も一部高等部との合同となった。
みんな高等部の部員の前でみっともない練習をすることのないよう気を引き締めてくれ。
裕莉子は中学一年生扱いだから、高等部の部員より下の身分だ。
前期の合宿では高等部の子たちは見学にとどめたが、
今度の合宿では裕莉子の指導員として加わってもらう。
裕莉子は、高等部の部員にも敬語を使い、「先輩」と呼ぶように。
また、毎日、一二軍を問わず高等部の子たちの下着やアンダーショーツの洗濯をするように。
ああ、とうとう来るべき時が来た。落ちるところまで落ちた。
そんな心境でした。 「ブルマちゃん、合宿までの間、どうするの?」
「みんなはお盆休みで、つかの間のオフを過ごすけど、
三軍のブルマちゃんに休みはないよね」
「少しでも鍛えておかないと、いつまで経っても三軍のままだと、高等部の子にいつまでもしごかれることになるしね」
「下手をすると、来年高等部の子が入学してきても三軍のままということにもなりかねないものね」
「学内の施設を予約しておいたから、私たちもお盆休み返上でつき合ってあげるからね」
おそらくすべて四年生の幹部たちの差し金だろう、施設の予約も一年生たちのセリフも。
この機会に一年生だけでも私の指導員が務まるように仕向けているのだろう。
とうとう私はお盆の数日間、休日返上で短期合宿をすることになり、
一軍二軍合わせて二十名ほどいる一年生全員に朝から晩までシゴキと嬲りを受けることになった。 「ブルマちゃん、合宿までの間、どうするの?」
「みんなはお盆休みで、つかの間のオフを過ごすけど、
三軍のブルマちゃんに休みはないよね」
「少しでも鍛えておかないと、いつまで経っても三軍のままだと、高等部の子にいつまでもしごかれることになるしね」
「下手をすると、来年高等部の子が入学してきても三軍のままということにもなりかねないものね」
「学内の施設を予約しておいたから、私たちもお盆休み返上でつき合ってあげるからね」
おそらくすべて四年生の幹部たちの差し金だろう、施設の予約も一年生たちのセリフも。
この機会に一年生だけでも私の指導員が務まるように仕向けているのだろう。
とうとう私はお盆の数日間、休日返上で短期合宿をすることになり、
一軍二軍合わせて二十名ほどいる一年生全員に朝から晩までシゴキと嬲りを受けることになった 屈辱的なお盆休み返上のミニ合宿が始まった。
郊外にある大学の施設を利用してのミニ合宿である。
参加者は三軍の私と指導員の一年生の一二軍部員全員である。
早朝五時、宿舎前の空き地で、いつものように私は練習前の挨拶を行なった。
私の目の前には一年生全員が指導員として並んでいる。
「指導員の先輩のみなさま、おはようございます。
三軍 二年生 森裕莉子です。
これより朝練を始めたいと思います。
先輩のみなさまには、今日からのミニ合宿にお盆休み返上でお付き合いいただき、ありがとうございます。
先輩たちのご指導、教育、しつけ、そしてシゴキを受け、一日も早く三軍脱出できるよう頑張りますので、今日も一日よろしくお願いいたします」 「本当に良いんですか? 森先輩、私たちみたいな後輩の一年生に毎日しごかれて」
挨拶を終え深々と頭を下げる私に後輩たちの声が飛び交う。
私のことを「先輩」と呼んでいるのは、上級生がいないからだろう。
「そうですよ。森先輩が三軍で私たちから指導を受けてシゴキを受ける姿なんて、もうみたくないです」
「中等部、高等部とお世話になって、指導を受けた憧れの森先輩と立場逆転して、シゴキをするなんて思ってもみませんでした」
「これ以上、森先輩の惨めな姿、みたくない」
「そうです。三軍降格だけならまだしも、一年生を『先輩』と呼ばなければならないなんて。先輩、後輩の立場まで逆転だなんて、惨め過ぎます」
「おまけに小学生みたいなブルマ姿。まるで晒し者の刑です」 どうやら本音らしい。
いつもは上級生の目が光っているので、わざと厳しくしていたようだが、
やはり先輩後輩の立場が逆転して、先輩をしごくのは抵抗があるらしい。
「いえ、今は私がみなさまの後輩、先輩のみなさまから指導、教育を受ける立場です。
先輩後輩の上下関係を決めるものは学年ではなく、一二軍か三軍かの違いだけです。
遠慮なく私を後輩扱い、高校生以下の扱いをしてください」
「そうは言われてもねえ……」
「そうは言われても、力が落ちて一軍に這い上がる目がない元先輩をしごくのは忍びないですか」
「えっ」
「自分でもわかっています。
今も私は高校時代のピークの実力にすら程遠い。
一方、みなさんを始め部員のみんなは二軍のひとでさえ、高校時代より実力が増している。
私との差は開くばかり……」 「……おそらく後期の夏合宿で私をしごくことになる高等部の三年生が、
来年一年生で入学した時でも三軍のままで、
再び彼女たちにもシゴキを受けることになるでしょう。
来年三年生の夏休みは、高等部時代の一二年生にシゴキを受けることになるでしょうし、
再来年の四年生の夏休みには、高等部時代の中等部だった一年生にまでシゴキを受けることになるでしょう……」
「……しかしそれでも良いんです。
覚悟はできています。
三軍降格の内示をされた時も、夏休みの練習開始前にも、
四年生から退部の意志を確認されました。
でも、私は部活を続けさせてください、とお願いしました。
たとえ三軍でも四年生の秋の引退時まで部活を続けたい、
一軍昇格を目指して最後まで部活を続けたい、
部員のみなさまのお荷物になることはわかっています。
そのペナルティに高校生以下の扱いを受けることも覚悟のうえです。
中等部、高等部時代の後輩にシゴキを受けることも、
中等部のスクールブルマ体操服姿を晒すことも覚悟のうえです」 「だからみなさまも私に一切の遠慮はしないでください。
甘やかすことは三軍脱出につながらないわけですから。
今の私の実力では並大抵の努力では三軍脱出はできないわけですから。
中等部、高等部時代、私がみなさまの先輩だったこと、主将まで務めていたことなど、一切忘れていただき、
私を遠慮なく後輩扱い、中等部の一年生扱いしてください。
私も過去の栄光は忘れ、プライドというプライドは捨てて、
部活を始めた中等部一年生に戻った気持ちで頑張ります。
だからみなさまも、まず私からプライドというプライドを徹底的に奪い取っていただき、
中等部の一年生扱いしてください」
「森先輩がそこまで覚悟をなさっているのなら」
「仕方がないね、先輩を後輩扱いしたうえに、しごくのは心苦しいけど」
「心を鬼にして、森先輩にシゴキをするしかないね」
「でも、森先輩のブルマ姿、可愛いね」
「元々アイドル風の顔立ちと風貌のうえ小柄だからね」
「ブルマ穿かなくてもまだ高校生に見えるのに、ブルマ穿くと余計に幼く見えるね」 「先輩をしごくというのは物凄く抵抗があるけど、森先輩の場合、小柄で童顔だから、
いざ練習なると本当に中等部の可愛い後輩をしごいているような錯覚に陥るわ」
「可愛い後輩が必死にシゴキに耐える表情にはそそられるものね」
「森先輩、可愛いうえにどこかMっぽいよね。
後輩の私らからシゴキを受ける屈辱を必死に耐える表情とか、
大学生にもなって20歳を過ぎて小学生みたいなブルマ穿かされる屈辱に必死に耐えて
練習する姿とか、どこかMっぽい」
「そう言えば、中等部時代や高等部時代、ふだんの苦しい練習に耐えてこそ、
試合での勝利と栄光がある、とよくおっしゃっていた」
「でも、それは一軍で活躍し、主将として活躍していた時の話だし」
「うん。三軍で屈辱に塗れて頑張るというのは、森先輩でないとできない。
やっぱり森先輩、Mっぽい」
「でも、当の本人の森先輩が、遠慮せずに後輩扱いしてくれ、
中等部一年生扱いしてくれ、とおっしゃっているんだし」
「四年生の先輩たちも、私たちとだけのミニ合宿で、上下関係をはっきりさせて、
森先輩を厳しくしつけるように、と言っていたし」
「指導員の私たちと森先輩の逆転した立場、はっきりさせる良い機会ね」 「ねえ、裕莉子」と指導員のひとりが言った。
私の名も呼び捨てにしているだけではなく、口調もがらりと変わっている。
「本当のところ、正直な気持ちはどうなの」
「毎日、後輩にシゴキを受けて、
それも中等部、高等部時代からの後輩にシゴキを受ける気持ちはどうなの」
「中等部、高等部時代はずっと一軍で鳴らして、主将まで務めたひとが、
後輩を『先輩』と呼んで敬語を使い、顎で指図されて、
指示命令に従い、指導、教育、しつけを受けるなんて、
こんな屈辱ってないよね」
「今は私が後輩です、今は私が指導、教育を受ける立場です、
と口では言うものの、屈辱的で屈辱的で堪らないはずよね」
「おまけに練習着は小学生みたいなブルマ穿かされて。
部外、学外のひとにまで笑われて」
「この四五カ月、屈辱に塗れているよね」
「それでも部活を続ける、
例えずっと三軍のままで引退の日を迎えることになっても良い、というのは」
「やはりドМだよね」 「正直に言うと」と私は答えた。
「三軍に降格したこと自体、物凄い屈辱でした。
今まで二軍の経験もなかったので。
ただ、どなたかがおっしゃったように、
ふだんの苦しい練習に耐えてこそ、試合での勝利と栄光がある、
という中等部時代や高等部時代のモットーは、今でも変わりません。
三軍に落ちた今も、ふだんの屈辱的な練習に耐えてこそ、
一軍復帰への道が開ける、と思っています」
「一日の練習が終わると、確かに屈辱に塗れて精根尽き果てた気分ですが、
最近では、入浴、夕食を終え、ちょっと一息すると、
今日一日頑張ったという充実感が生まれます。
明日も一日頑張ろうという気になれます。
一歩進んでシゴキを受けよう。
中等部のスクールブルマ体操服も恥ずかしいですが、
反面、三軍の今の私身分を示すには良い練習着だと思います。
濃紺のブルマを穿くと、従順な気持ちになれて、
三軍の自覚ができるような気がします。
中等部一年生に戻った気分になって、
みなさまを先輩として敬い、
指示、命令を受けようという気になります。
指導、教育、しつけ、シゴキを受けようという気になります」 「でも、中等部でも高等部でもブルマ穿いたことないじゃない。
私たちブルマ世代じゃないし。
中等部も高等部も三軍はないし、二軍でもブルマ穿かないし」
「生まれて初めてブルマ穿いたのに、三軍の自覚が生まれるなんて」
「やはりドМだね」
「ふだんひとのうえに立っているひとって、
一番下の身分に貶められたいという潜在願望がある、というけれど」
「裕莉子の場合、潜在願望が現実になって、ドМが開花したわけね」
「だからブルマ穿かされて三軍の時間が生まれます、なんて言えるのよね」
「まあ、いいわ。森先輩が、そういうお考えなら、遠慮なくシゴキをできるし」
「森先輩、覚悟してくださいね。心を鬼にしてしごきますからね」 「じゃあ、柔軟体操を終えたら、早速、ロードワークに出発!
三軍の身分を部外、学外のひとにも思う存分に見てもらうのよ。
可愛い大学生のブルマ姿、男性は大喜びね。
思いっきり晒し者になってきなさい」
そう、まさに晒し者だ。
小学生ですらブルマを穿かない時代に、20歳になった大学生がブルマ姿だなんて。
そもそも穿いている私自身今までブルマを穿いたことも見たこともなかったのだ。
おそらくブルマが使われなくなって十数年は経つだろう。
30歳以下のひとは、陸上競技用のレーシングショーツ以外にブルマを見たこともないだろう。
脚の付け根から太腿丸出しの露出感は穿いた者でないとわからない。
短パンとほとんど変わらないように見えるのだが、脚の付け根をゴムで締め付けているせいだろう。
それに短パンと違ってヒップにぴったり下着や水着のように張り付いている。
ヒップの形がまるわかり、特に体操服はブルマの中に入れる、いわゆる中入れが規則なので、下半身のスタイルまるわかりである。 実体験から言えば、今までほとんど二軍にさえなったことがないのに、
三軍に降格させられて、後輩と立場逆転、
高校生以下の扱いを受ける、というところが一番屈辱的なのですけれどね。
ブルマは三軍の身分を部の内外に強調して示すアイテムですね。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています