陰茎部分切断術
"Partial penectomy"の訳語で「陰茎半切断術」とも訳される。あくまで大雑把な指標
であり個人差も大きいが残存陰茎長が勃起時で6cmあれば性交に支障なく、平常時で
3cmあれば立位排尿が可能。日本の医療史においては腫瘍による切断の最年少は14歳
の少年が泌尿生殖器の腫瘍で手術を受けた記録がある。これは厳密にはガンではなく
良性腫瘍であったが、症状が進行しており陰茎切断、後に再建手術を受けている。

陰茎全切断術
"Total penectomy"の訳語。根部海綿体まで摘出する場合は特に"Radical penectomy"と
もいい「陰茎全摘」とも訳される。これは海綿体から尿道を長めに剥離温存し、根部
海綿体を恥骨結合から剥離、肛門直前で左右に分かれる陰茎脚の部分で切断する。日
本では16歳で海綿体繊維腫のためこの手術を受けたのが(腫瘍による切断の)最年少
である。

全除精術
"Total emascultion"の訳語。「全去勢術」「全陰部切断術」「外陰全摘」とも訳され
る。陰茎・睾丸・陰嚢の男性外性器一式すべてを切除する。日本では腫瘍によるこの
手術の適用例の最年少は22歳の陰茎がん患者で、退院直前に陰茎のみの再建手術を受
けている(陰嚢、睾丸は再建せず。またこの再建陰茎は尿道を通しておらず、外見を
繕うものであり立位排尿を可能にするものではなかった)。