榛名の子の話の続きね。
まあとにかく厳しいと。
意外だと思ったのは
「少年院は教育なんてしない。刑罰を与えるだけだ。
お前は犯罪者だけど子供なので刑務所に入れられないだけだ。
だから仕方なく少年院に入れられているだけだ。ここは犯罪者に刑罰を与えるところだ。
教育なんてしない」と言われるのだと。
よく見るドキュメンタリー番組みたいに
教育するための施設という感じではないらしい。

毎日、大声で怒鳴られるので
怯えながらの生活だって。
呼ばれ方は名字を呼び捨てで大声で呼ばれる。
ちょっとでも、ダメなとこがあると
耳元で大声で怒鳴りつけられるんだと。
動物を躾るような言い方なので
凄く嫌だと。
とにかく言い方が凄く嫌で
「お前のような少年院に入れられているクズでも、
マジメに頑張れるところを見せろ」とか
「お前たちのような少年院に入れられるクズは整列も出来ないのか」とかわざと嫌な言い方をしてくるんだって。
少年院に入れられている子は
カレンダーに毎日×を付けて
退院出来る日を待ち遠しいと生活しているんだけど、ちょっとでも規則違反をすると
すぐに「１ヶ月延長」って言われるんだって。
例えば、渡り廊下でつまづいて
上履きで通路に一歩落ちただけで「１ヶ月延長」って言われるんだって。
わざとじゃないのは分かっているのに「ここは少年院で社会とは違うんだから許されない」って。
それも影に隠れてて見つけるんだって
トイレ掃除も別に嫌じゃないんだけど
監視されながら「ここをもっと綺麗にしなさい！」
とか命令されながらやらされるので罰としてトイレ掃除をさせられているみたいのが嫌だったって。